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黄side
夏祭りの当日は案外早く、浴衣を着て準備をしていた。コンコンとドアをノックする音が聞こえ、
兄「黄〜?居る~?」
扉の向こうにいたのは兄だった。
黄「居るよ〜待って着替えてる〜!」
急いで帯を締め、襟と衽を整えた。
黄「どうしたの?お兄ちゃん」
兄「母さんからお小遣いだってさ。はい」
兄のでには5000円札が1枚4つに折りたたまれていた。中学生にとって5000円はかなりの大金なためドキドキと胸が高まった。
黄「こんなに使っていいの?!」
兄「母さんが計画的に使いなさいだって」
そうだろうなとは思いつつ、兄からお金を受け取り、財布に入れた。バッグの中をもう一度確認しつつ、スマホで3人に連絡した。
黄『皆準備できてますか?』
スマホにメッセージを送ったあと、トイレに行って下駄を用意していた。その間もバイブレーションが鳴りやまず、皆が用意が終わったと思い、スマホを開いた。
赤『できてるよ〜!』
桃『こっちも』
赤『取り敢えず3人が出来てるなら大丈夫だね、』
桃『青はまただろうな』
赤『夕方だから寝てはないと思うんだけどね〜』
桃『また迎えに行こうか?』
赤『それのほうが良いかもね』
いつもの3人が準備が終わり、またまたいつもどうり、青ちゃんは連絡が取れない。皆で遊ぶときはいつも一番家の近い桃君が迎えに行っている。ただ僕としては僕が迎えに行って、赤と桃君を2人きりにさせたい。
黄『僕が行きましょうか?』
赤『俺はどっちでもいいけど、』
赤は絶対嘘をついている。どうせなら桃君と二人で話したいだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夏祭りの前日
赤と連絡を取り合っていた。赤が
赤『夏祭り皆で行くじゃん?』
黄『そうだね』
赤『その日に桃君に告白しようかなって思ってるんだよね。』
突然ではあったが、赤が以前から桃君のことが好きなのは知っていて、ずっと赤の恋の相談に乗っていた。やれ桃君と間接キスをしちゃっただのやれ部活のペアは最近はずっと桃君とやれているだの夏休みまえからずっと聞いていた。今度告白すると言って、1年以上たっている気がしていた。
ふ
黄『やっとですか…』
赤『ずっと言ってたもんねw』
黄『何処でするんですか?僕は青ちゃんと居ますよ』
赤『ありがと〜』
黄『青ちゃんは任せてください!』
赤『ありがと♡』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんて会話をしたことを思い出した。けれども、結局は桃君が行くことになり、赤と僕は駅で待っていると言う話でまとまった。スマホを見てるとピンポーンとインターホンが鳴った。
母「黄〜赤くんだよ〜!」
赤が迎えに来てくれたようだ。夏祭りは沢山の話がありそうだと思いながら義碗のお披露目のことでワクワクしながら下駄を履いた。
黄「お母さんいってきま〜す!」
兄「気をつけていってこいよ、帰り迎えに行こうか?」
黄「大丈夫だよ、皆家近いんだから皆で帰ってくるよ」
心配性の兄を押しのけて、玄関の扉を開けた。
赤「、黄ちゃん、その腕、」
黄「義碗を作りました!」
赤はなぜか泣いていた。良かったね良かったねと言いながらえぐえぐと泣く姿を見ると赤は小さい頃から何も変わってないな。でもそこが赤の可愛いところだと僕は思う。
黄「泣き止んでください、可愛いお顔が台無しですよ!」
赤「ゔん、グスッ」
黄「編み込みまでしてるじゃん、可愛い。気合いは入ってるね赤」
赤「え”ぎでやっであげる…グスッ」
黄「だから泣かないで〜」
その後もずっと泣きやまなかった赤をなんとか泣き止ませるために駅まで着くと、早速編み込みをやってもらった。なぜか赤はワックスとピンを持っていて、赤いわく何かあったときのためらしい。絶対僕にやろうとしてたんだろうな、
赤「はいできた!やっぱ可愛い!」
黄「そうですか?どちらかといえば赤のほうがかわいいじゃないですか…」
赤「自信持って!めっちゃ顔いいんだから!」
黄「ありがとうございます!」
その後桃君と連絡を取りながら、赤が右、僕が左にやってもらった編み込みを褒め合い、浴衣を褒めあっていた。
しばらくすると、キメキメになっている桃君と髪が少し乱れていて、明らかにさっきまで寝ていた青ちゃんが来た。
桃「連れてきたぞ〜」
赤「ありがと〜」
青「おはよ黄くん…フワァ」
黄「おはようございます。寝てましたねこれは」
その後は歩いて祭り会場まで行った。行ってる間に桃君が赤からワックスを借りて、青ちゃんの髪をキメキメにしていた。やっぱりキメれば青ちゃんもかっこいいんだな。
赤「そういえばさ二人とも気づいた?」
桃青「?」
赤「なんで気がついてないのよ〜」
黄「まぁ大丈夫ですから!」
なんて言っているけど実はさり気なくお披露目会で見てもらうためにちょっと隠してたなんて口が裂けても言えない。
赤「お二人とも黄ちゃんの腕にご注目下さい。」
桃「お〜義碗じゃん」
青「腕が生えてる!」
桃くんは想像できる落ち着いた反応だった。青ちゃんは「お〜良いじゃん」って落ちついてるか、「すごい!どうなってるの?」って子供みたいなタイプどっちだろうな〜と思っていたらまぁ子供らしいけど、まさか生えてると言うとは思わず、皆が笑っていた。
赤「まさか生えてるってゆうとは思わなかったw」
桃「カッカッカッ、wおもろいわ〜」
青「でもそっくりじゃん!」
黄「肌の色もそろえてもらえたので。袖が長いととホントみたいに見えるんですよね。でもちゃんとないですよ」
ほら、と言って義碗との境目を見せると皆が凄い義碗だねと言っていた。(どちらかと言うと赤と青)
小学校に着くと受験をしていない組の小学校の友達が皆居た。久しぶりにあったからか僕の学年の友達たちは僕の腕の心配をしていた。が今の僕には義碗があるためみんなに見せびらかすような形にはなったがお披露目会をやって皆が安心したような顔つきになっていた。その後は赤の予定の花火まで4人で屋台で金魚すくいやヨーヨーから焼きそばや綿あめといった食べ物の屋台を回った。花火は20時15分から現在は19時30分。赤から緊張によるものだと思う引きつった笑顔が多くなってきた。
黄「赤、大丈夫ですか?笑顔が引きつってますよ?」
赤「ごめん…結構余裕ないかも…心臓がうるさくて…」
黄「手握ってましょうか?」
赤からの返事はなかった。けどもう見てられなくなってしまい、赤の手を強く握った。最初震えていた手も、握ってるうちに震えが小さくなってなくなって来た。
赤「ありがと」
黄「友達ですから」
20時までは赤の手を繋いであげていた。赤の表情は少しずつ柔らかくしてなっていった。桃君が気になってはいたぎ出来るだけ桃君関係は青ちゃんに見てもらうようにしていた。10分前に青ちゃんにコンタクトを取った。青ちゃんも流石に分かったようなので、予定通り赤と桃君を2人にした。
黄「こっちまで緊張してきましたね青ちゃん」
青「僕は平気かな〜」
黄「なんでそんなに平気で居られるんですか?」
青「まぁ、頑張れって感じだし。あと、」
黄「あと?」
青「黄くんと一緒になれたしね」
黄「ふぇ…」
なんでこんな事、人前で言えるんだろうこの人は///ほんっとにさぁ…もう///
黄「よくそんなこと言えますね…///」
青「まぁね」
そう言ってべって舌なんか出して〜…イケメンって本当に何してもイケメン何だな。
〜その頃〜
赤side
や、もう緊張がやばい。手汗が…スマホには緊張を静めるために黄ちゃんが送ってくれた「頑張れ絶対行ける!」のメッセージ。
赤「ふぅ…、はぁ…」
桃「大丈夫か?」
赤「うん。全然」
うわ〜絶対に笑顔引きつってる。可愛くない顔してるんだろうな。
赤「それよりさ、俺花火が綺麗に見える場所知ってるんだよね〜」
桃「へ〜俺も知ってるけど?穴場」
赤「どっちが綺麗に見えるか勝負ね!」
本当は 場所なんて何処だって良い。まぁ、出来る限りロマンチックにしようって黄ちゃんと相談して決めた場所だから、ちょっとでも、ちょっとでもいいから雰囲気出して。俺が可愛くちゃんと告白しなくちゃ。
赤「ふふ〜ん良いでしょ?ここ」
桃「まぁな小道入ったあたりから想像とゆうか俺と場所一緒だなって思ってた。」
赤「まぁね穴場の場所ってすぐ情報が広がってくから」
俺の告白は失敗する。分かってるから大丈夫。振られるため。少しでも…印象に残したいだけ。終わったらちゃんと4人組から抜ける。これは最後まで黄ちゃんに反対されてたなぁ。でもさ告白してきた奴がいて、好きな人も同時にいるなんて、気まずいよね。桃くんの為でもあるんだよ。だって…
赤「さっき買った綿あめ一緒に食べよ!」
桃「口周りベタつくからやだ」
赤「酷…良いじゃん少しくらい!」
桃くんが好きなのは黄ちゃんだもんね。知ってる。俺って感がいいからさ、ちっちゃい頃から。分かるんだよ。どう思ってるとか、特に殺気と恋心はよく分かる。分かりたくなんてないけど。最低だよな。俺って。桃くんが黄ちゃんのこと好きって知ってて、青ちゃんにわざと相談して。偽装彼氏始めさせたんだもん。
赤「……」
桃「どうした?本当にいつもうるさい赤が今日はやけに静かじゃん」
赤「へへ…そうかなぁ?」
やめてよ。それ以上は。もっと好きになっちゃう。ちゃんと、ちゃんと伝える。好きだよ。振られたって俺はずっと好きだから。折れないからね。絶対。
赤「……ねぇ…」
桃「ん?」
赤「好き、」
桃「なんて?」
赤「だから…」
もう言わせないで、胸が痛いの。苦しい。目尻が熱くて。花火なんてもう、見えない。
赤「あっ花火!」
桃「おおぅ…」
今のうちに涙拭いとかないと。ちゃんと。可愛く終わらせる。花火綺麗だね。って言わないと
桃「で?なんて言ってたの?」
赤「え?」
桃「泣いてるし、どした?」
赤「どうせ聞こえてるんでしょ?泣いてる理由だって、桃くんが一番知ってるじゃん。」
桃「まぁな、ごめん意地悪したわ。」
赤「好きだよ。ずっと前から」
桃「ごめんな」
赤「知ってた」
桃「だろうな」
赤「何処まで知ってるの?」
桃「別に、赤が俺のこと多分好きなんだろうなあってことは知ってた。」
恥っず///なんだよ此奴。
赤「酷いよ。ほんと」
桃「ごめんて」
そんな会話をしつつスマホで黄ちゃんに電話をかけて欲しいってメッセージを送った。もう泣いちゃうから。早くこの場から逃げたかった。でも、電話は来なかった。
赤「花火綺麗だったね」
桃「おう」
早く合流したい。もう2人きりは嫌だ。早く家に帰りたい。黄ちゃんは一向に出ないし。
黄 「居た〜!青ちゃん居ました!早く!」
駄目だ。今、黄ちゃんを見れない。青ちゃんからも桃くんからも皆から好かれてて、俺もそんな黄ちゃんのこと頼ってるのに今はすごく憎く感じちゃって。俺最低だ。ずっと協力してくれてたのに。恨んでしまう気持ちに自己嫌悪が伸し掛かって、心の中がぐちゃぐちゃだ。
赤「ごめん、俺さ前坪(まえつぼ。親指と人さし指の間の部分)が当たってる部分が痛くなっちゃって、先に帰ってもいい?もうこれ以上歩くと家帰れなさそう…」
黄「大丈夫ですか?お大事にしてくださいね」
青「おぶろうか?」
赤「いや屋台のご飯食べ過ぎてお腹刺激したら最悪吐く」
桃「お前なんでそんなんになるまで食ってんだよw」
赤「だってぇ〜」
ちょけりながら帰れば誰も傷つけない。早く、早く帰りたい。前坪は平気だし、ご飯は別に食べてない。けど一刻も早くこの空気から抜け出したかった。嘘だってたまには必要だよね。
赤「ただいま」
母「おかえりお風呂入っちゃいな」
赤「うん分かってる」
お風呂に入ってた後の事は覚えてない。気がついたら昼で母が部屋の前に素麺を置いてくれてた。それと小さなメモに【休みたいたら無理しないで休んでね。元気になったら降りてきて】と、気の利く母とはこの事なのだろうか。俺の傷ついた心に優しく寄り添ってくれた。
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