テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
赤side
それから2週間くらいは自分の部屋にこもってた。
赤「なんだ…結構傷ついてるじゃん俺…」
毎日毎日桃くんとの会話を思い出しては心がぐちゃぐちゃになって、泣いてを繰り返してる。ずっとベッドに突っ伏しているからか目と頬が赤くなっていた。毎日母が部屋の前に置いてくれるご飯を机まで持ってきて食べて、ドアの前にお盆を出す。その後はベッドに突っ伏して泣いているだけ。何もしていないし、何もなさない。今自分が存在している理由まで…もう考えたくない。
母「赤?起きてる?、あのね今、黄くんが家まで来てるの。部屋に上げても大丈夫?」
赤「…自分のタイミングで話すから上げるならリビングが良い」
母「分かったわ」
お母さんはきっと黄ちゃんへの気持ちも知らないんだろうな。今なら会話ができるかな?そんな気もしないんだよな…できるならこのまま消えてしまいたい。
黄「赤!入るね!」
え?なんで?
赤「まっ!」
そう言っている間に黄ちゃんは入ってしまった。そのあと黄ちゃんに謝られた。黄ちゃんによると夏休みの1週間後に桃くんに告白されたらしい。桃くんによると、黄ちゃんが青ちゃんが彼氏だと思っていたらしく、もう諦めていたそう。それが偽装だと分かったためチャンスがあるのではと思って告白したらしい。
黄「ただ、僕は桃くんのことをそうゆう目では見れなくて、断りました。」
そうか…此奴はそんな、図々しい奴だったのか………あぁ…嫌だなちゃんと考えればわかるのに、そんなことないって分かるのに、また、贅沢な奴だって、図々しい奴だって、そんなふうに、
赤「グスッ、ごめんなさい。」
黄「え?なんで泣いてるの?赤?どうしたの?」
赤「俺、黄ぢゃんのこと、い”ま”」
黄「どうした?」
赤「ぎらわれじゃ…ごめっ…グスッ」
そのあと黄ちゃんは優しかった。ずっと背中を撫でてくれて。俺は嫌われる前提で桃くんが黄ちゃんのとこを好きことは知っていたこと、わざと偽装彼氏を青ちゃんに提案したこと、振られたときに黄ちゃんに対する気持ちが黒くてぐちゃぐちゃしてしまったこと。全部を話した。黄ちゃんはそんな俺の気持ちも受け止めてくれて、そっか、辛かったねって本当に優しく受け止めてくれて、嬉しかった。同時に悔しくて羨ましかった。
黄「ごめんなさい。僕何も知らないで呑気に、ずっと赤を傷つけていたなんて、」
赤「ううん。これは俺が勝手に思ってるだけだし、こっち こそごめん。」
黄「それでね、今日来たのはね…」
赤「うん」
黄「桃くんのことなの。自分でもこれは図々しいかなって思うんだけど」
黄ちゃんは何処までも優しい。桃くんが傷付いてるから赤に駆けつけて欲しいと。桃くんとことも俺のことも配慮してくれているんだろうな。
赤「俺が言っても大丈夫なの?」
黄「これは赤にしか頼めないんです」
赤「でも、青ちゃんは?」
黄「偽装だとしても僕の彼氏ですよ?」
そうだった。俺が仕掛けたんだった。
赤「でもなんで桃くんのことを振ったの?」
黄「それは、///青ちゃんのこと、」
赤「好きになったのね」
黄「…///うん」
まぁそうだね、これなら俺が行くのがいいよな。
赤「適材適所か…」
黄「上から目線かもしれないけど…さ一応僕からしたら青ちゃんと形上は付き合えているわけだし恋のキューピットってわけなんです。」
赤「大げさだなぁ…w」
黄「そうですか?できれば赤には桃くんとくっついてほしいですし、桃くんも…」
赤「悲しい顔見たくないのね」
黄「自分勝手ですか?」
赤「さぁね俺からしたらそれが一番嬉しいし、青ちゃんはもう黄ちゃんのこと好きだよちなみに」
ほんと俺からしたら青ちゃんと黄ちゃんのほうがお似合いだと思いたいし、青ちゃん大分黄ちゃんのこと好きだし、少しでもチャンスがあるなら、黄ちゃんが友達でいてくれるなら、少しだけしがみついて見ようかな…
赤「じゃあいじけてる桃くんを救出して差し上げますか…」
黄「wお願いします!」
赤「ついでに惚れさせてやるんだから」
黄「その意気です!応援してます!桃くん可愛い赤をみたらキュンキュンしちゃいますね!」
そうとなれば急いでシャワーを浴びて少しでも清潔感出していかないと。黄ちゃんは青ちゃんとゲームの約束があるらしく、俺と向かうために一応声をかけたそう。
赤「だからいつもより可愛いんだね」
黄「そんなに気づく?駄目かな?」
赤「青ちゃんは鈍感だからどうせ気付かない!」
二人で笑って俺は準備を始めた。黄ちゃんはずった話しかけてくれてシャワーの時も話しているほどだった。久しぶりに友達と話したからか、懐かしく感じた。黄ちゃんは俺の髪を結ってくれて夏祭りの時と同じように二人でお揃いの髪型にした。
赤「義碗慣れてきた?大分上手に結えてるよ」
黄「そりゃいっぱい練習しましたから」
赤「努力家だね〜黄ちゃんは」
赤「お母さん行ってきます。」
母「気をつけてね、何時くらいに帰る?」
赤「分かんないからあとで連絡する」
母「分かった泊まる場合は必ず連絡してね」
母からの注意事項を聞いたあと、うるさいくらいに鳴いている蝉の声を聞きながら、二人で家に向かった。少しづつ近づいている事を慣れた風景で実感しながら、足を進めた。
黄「じゃあ僕はここで、」
赤「うん…分かった。じゃあね」
黄「付き合ったら教えてくださいね」
赤「振られたら慰めてよね」
冗談混じりで会話を交わしたあと深呼吸して桃くんの家のインターホンを押した。
桃「…赤?!」
赤「うん、迷惑?」
桃「いや、ただ、意外だったから」
赤「…取り敢えず入れてよ、暑い」
桃「おう、すまん」
桃くんとはギクシャクした会話だったが、取り敢えず家にはいることは成功した。その後はリビングに案内されて、ソファーに座った。冷房が大分聞いていて、革のソファーはひんやりしていた。
桃「お茶でいい?」
赤「お構いなく」
桃「一応だすわ、麦茶?」
赤「何でもいい〜」
桃「変わんねぇな」
赤「まぁね」
通常時のように振る舞っている振りでもしないと気まずさで、死にそう。その後桃くんがお茶を出して、隣に座った。桃くんは通常通りっぽく見せていた。
桃「気まずくないんかよ」
赤「気まずいに決まってるじゃん」
桃「じゃあなんで来たんだよ」
赤「心配だからって言うのが半分」
桃「もう半分は?」
赤「俺しかいけなかったから」
桃「なんでだよ」
赤「じゃ、黄ちゃんが来て心配すんなって言えた?」
桃「無理だな」
桃くんは笑いながら言ってた。二人の間には押しつぶされそうなほどの重い空気と気まずさがあった。しばらく何も話さず、より気まずい空気が充満している中、そこ空間をきり裂いたのは桃くんだった。
桃「ごめんな、」
赤「なにが〜?」
桃「夏祭り」
赤「いいよ、そんなの」
そんなことより俺の方が謝らなきゃいけない。桃くんの気持ちに気づいてなお、自分の気持ちを優先して青ちゃんと黄ちゃんをくっつけたんだから。俺が桃くんと付き合う確率を少しでも上げるために。我ながら最低な考え方をしたよな。それを止めずに実行した俺の頭のストッパーもやばいね。
全然投稿してなかったのに短くてすいません。土日出来ればもう1話出したいと思います。
NEXT告白(続き)
コメント
3件
読了しました。第4話、赤の心情の揺れが丁寧でとても引き込まれました。部屋にこもって泣くだけの日々から、黄との対話で少しずつ前に動き出す流れが自然で、「嫌われじゃ…」と詰まりながら告白するシーンには胸が締め付けられました。黄が赤の気持ちを受け止めつつ、自分なりに桃のことも想っている誠実さが伝わってきて、この3人の関係がどう変わっていくのか気になります。六花さんの文体は短いセリフの間や地の文のリズムが心地良くて、伏線(偽装彼氏の発案が赤だったこと)を後から効かせる構成も巧いなと感じました。続きがとても楽しみです。
玲💚🍀 .🌳🩵