不破side
辛い
ここに入れられてから何日が経っただろう…
スマホは没収されたため、時間が分からない。
甲斐田との約束も破っちゃったし、
そして何より
明那が俺に暴力を振るうようになった。
この事実が1番辛い。
明那は俺のことが好きじゃないの?だから殴るの?おれはいらないの…?
そうこう考えていると明那が入ってくる
「ふわっちーおはよーよく寝れた?」
「う、うん」
「今日はふわっちに頼み事があってきたのー、
ほらこれ」
そういって明那はおれのスマホの画面を見せる
そこには甲斐田とのラインのやり取りがあった
「甲斐田くん、あれからずっとLINEが止まらなくて、おれがふわっちを偽ってLINEしてもすぐ見破られちゃったんだよねー」
「うざいから、ふわっち直接電話して?それでもう連絡してこないでって暴言吐いてよ」
え、な、なんで
甲斐田と連絡が取れなかったら、男性嫌いは治らない。明那ともう二度と触れ合えないかもしれない…、
こんな監禁された状態でも明那のことを考えている自分に驚いた。
でも、絶対に甲斐田とは縁を切るもんか、
俺のためそして俺たちの将来のために
「い、いやだ!」
「え?ふわっちなんていった?」
「甲斐田とは縁を切らない、明那、聞いて
これは俺たちの将…」
明那が俺の話を割り込む
「なんで…ボソ」
「それじゃあ」
ボコッ
お腹を殴られる
「あ゛アガッ、ぃ゛いだい゛、あ、あぎな゛」
ボコ
「ヒュー、あぎな、な゛、な゛んでッハッ、ヒュー」
「ふわっち?痛いねぇ?聞く気になった?」
ボコ
「い゛、ヒュー、ハッ、ぐる、じ…ぃ」
明那が俺の首に手を回す
「や゛、ぞれ、おねがぃ…ハッハッヒュー」
トラウマがフラッシュバックする
「ハッ、…はっ、フゥ、ヒューゲホゲホ、カハッ」
息ができない。
「これ絞めたら苦しいよー?どうする?」
「わ、わ゛がっ、ッだ。ハッでで、んわずるがら、ヒュー」
「…いい子だね…」
明那がこの瞬間少しだけ悲しそう顔をした気がした。
そして俺は甲斐田に電話をかける
「もしもし、甲斐田?」
「もしもし!?その声は不破さん!?大丈夫ですか?何かありましたか?」
「ごめん、俺甲斐田とはもう会えない」
「え、なんで不破さん?急にどうし…」
「お、お前のことが大嫌いになったんだ!二度と話しかけてくるな!」
「ふわさ、」
そのまま強引に電話を切った。
悪い、悪いことをしてしまった。
明那の方をみると明那は笑っていた。
とても嬉しそうに
あれ、
なんだろうこの感覚
甲斐田への罪悪感よりも
いまは
明那が笑ってくれて嬉しい。
ここ最近ずっと笑顔を見ていなかった。
そのせいか今明那が前と変わらない笑顔で笑ってくれる。それが何よりも嬉しい。
「よくやったねふわっち、えらいえらい」
明那が褒めてくれている。
こんなこと思うのはおかしいかもしれない
俺もおかしくなってしまったのかもしれない
でも、
明那が俺に笑いかけて、必要としてくれる。そんな生活が
悪くないかもしれない
コメント
6件
2人とも狂ってるけど愛があって好きです…
へッ、!!はッ、!!良き!!
でろんでろんに狂っててほんと 好きです…やっぱり狂愛も いいですよね…