見られた
見られてしまった
恥ずかしいけどなんだかうれしい。
そんな気持ちをニョンとニェンに話した。
◼『へー。』
『良かったですね…! 』
「前より少しは好きになってくれたかな?」
『きっと好きになってくれてますよ』
「ほんと?」
『あ…自身は持てませんけど… 』
◼「ん、ニョン。これ見ろ。」
ニェンがニョンにテレビを見せる
『うわぁ…大胆ですね…』
そう言うニョンは照れていた。
「何見てんの?」
気になって覗いてみると、棒状のお菓子をふたりで咥えながらキスをしようとしている人達が映されていた
「え?これって何してるの?」
◼『見てわかんねぇのか』
「分かってたら聞いてないよ」
◼『はぁ…、ニョン。手伝え』
『は、はい』
そう言うと2人はお菓子を片方づつ咥えて見せてきた。
◼『これを2人で食べ進めて、キスするギリギリまで止められたら勝ち。止められなくてもキス出来て実質成功だ。』
「なるほど。というか、そろそろ止めなくて大丈夫?」
◼『…ん?』
『ん…?!』
◼『…ニョン、後で覚悟しとけよ。』
『あ、あわわ…』
「なんかわかんないけどキスできて良かったね。」
◼『いいわけねぇだろうがクソガキ』
「でも顔真っ赤じゃん」
◼『いい加減にしないとお前もミンチにすんぞ。』
「ん!悪くないね!」
◼『チッ…変質児が。』
「ほら、早くわたしをミンチに…!」
そう言うまでもなく、わたしはそのお菓子を持たされ、自分の棺桶に突っ込まれた。
全く、キスは安易にしちゃダメだよ。
キスすると子供が出来ちゃうって兄さんが言ってたもん。
まぁサトルとの子供なら悪くないけど
とりあえずわたしはサトルのところに走った
♡『ランダル!』
「サトル!」
♡『ふふふ、今日は何を持ってきたの?』
「今日はお菓子を持ってきたんだ。」
♡『お菓子?』
「これでサトルとゲームをしようと思ってね」
♡『どんなゲームなの?』
わたしはなるべく簡単に説明してあげた。
早くしたいからね。
そしてついにその時がきた。
わたしは緊張して少しづつしか食べ進めていたけど、サトルはモグモグ食べ進めていて
サトルの顔が近くなる度に鼓動が早くなる。
あと少し…あと少し…!
わたしは覚悟を決めて目を閉じた。
…?
唇に何も触れない。なんでだろう。
恐る恐る目をあけると、そこにはニコニコと微笑むサトルがいた。
♡『ランダルってキスする時目閉じるんだね。可愛い』
理由を聞けば、サトルはルール通りキスギリギリのところで止めて、キスを期待していた私を見て和んでいたらしい。
キスを期待してた自分が恥ずかしすぎるのと、キス出来なかったっていう悔しさで頭がいっぱいになった。
そんなことを考えていると、
♡『もー…ランダルってばハレンチなんだから』
ちゅっという音と共に唇に柔らかい感触が触れた。
それと、ほのかにサトルの血の味がする。
脳内が混乱しすぎて何も考えられなかった
♡『したかったんだよね。キス。』
♡『もっといっぱいしてあげるね!』
「い、いやっ…ダメ…」
これ以上されたら恥ずかしさで爆発してしまう気がした。
それに、キスをしたら子供が出来てしまう。
今もいつ妊娠するか分からない状態なのに!
と言うと、サトルは大声で笑い出した。
「な、何がおかしいの?!」
♡『あははっ!ごめんっ、でも…純粋だなぁランダルって!あはははっ!』
わたしはなにかおかしいことを言っているだろうか。
だって兄さんがそう教えてくれたんだもん!
♡『子供はね、もっと違う方法で作るんだよ』
♡『あと、男の子はどう頑張っても子供は作れないんだ』
「…そうなの?」
♡『そうだよ。』
♡『だからいっぱいキスしても大丈夫 』
それから何回キスされただろう。きっと軽く20回は越している。
♡『じゃあこれで最後ね。』
最後のキスはどんなキスよりも深かった。
全身がとろけそうなくらい熱くて、このまま死んでしまってもいいとさえ思えた。
と思っていたのもつかの間。舌に痛みがはしった
♡『ほら見て!ランダルのベロ!噛み切っちゃった♡』
まぁサトルがした事だから許すしかない。
わたしはニコニコしながら答えた。
「サトル、楽しい?」
♡『もちろん!最高だよ!』
サトルが喜んでさえくれればわたしはどうなってもいい。
コメント
1件
じゃ子供の作り方を言うね、、、、、、、それはセッk(この後こいつを見たものはいなかった)