テラーノベル
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「お腹すいた…」
Johnはお腹をさすってそう言った。
「何も無いぞ」
「作ってよ〜」
「自分で作れ」
「お腹すいた」
「うるさい」
1xは冷たくそう言うが、ぐーぐー鳴る彼のお腹を無視することは出来ず、仕方なくキッチンへ向かう。
「なに作るんだい」
「エッグタルト」
「おお〜 …なるべく早めに食べたいかも」
「うるさい」
混ぜて、加熱して、混ぜて…色んな作業を重ねて丁寧に作っていく。
「できたぞ」
「おお!美味しそう…!いただきます!」
Johnはエッグタルトを見るなりすぐに頬張った。
「んふふ…おいしい〜しあわせ〜…んふふ」
膨らむほっぺと幸せそうな笑顔にこちらも嬉しくなる。
「仕方ないから、もう少し作ってやる」
「ほんと?うれしい」
その後も思い切って5個ほど作ってあげたが、Johnはすぐに完食した。
「もうないの?」
「食べ過ぎだ。太るぞ」
「うーん…」
頬を軽く引っ張ると、思ったよりも柔らかくクセになる。
「餅みたいだな…」
「いたいよ〜…」
「口開けろ」
「なに?」
「いいから」
困惑しながらも従うJohnの口内にアイスボックスクッキーを放り込む。
「ん!おいひい!」
特に嫌がることもなくもぐもぐと頬張るJohn。
(かわいい)
自分でもよく分からないがなんかかわいい。
口角が上がりそうになったが、なんとか抑えた。
「たくさん作ってくれてありがとう」
食べ終わりにそう言うJohn。
「…どういたしまして」
照れくさくて目を逸らしたけど、彼は微笑むだけで。
「また作ってくれる?」
「たぶん」
「やった、へへ」
コメント
6件
これを見てこれから料理頑張ろうと思えました、尊いです、ありがとうございますッ
私の口角は隠しきれませんでした
ジョン受けに目覚めました。ありがとうございます‼️