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キョウヤはハラハラしていた。
何せあの泣く子も黙るサビ組に憧れのテオさんを置いて来てしまったから……。
サビ組の周りのビルから様子を伺いテオさんが出てくるのを待つ。
テオside
テオ『カラスバも子供に対してそんな圧力かけない様に、俺とキョウヤの子を育ててもらってんだから、ストレスになったらどうしてくれんの?』
カラスバ「気になってたんやけど…、テオ子供孕んでるん?キョウヤとの子を?は??」
気付けばカラスバは宇宙猫のように理解出来てない顔になってて…。
テオ『ははっ!ちげーって!俺の可愛い子のタマゴを譲ったのさ、本当は譲りたくなかったど……あの子はこの街の英雄になれる。そう思ったから任せた。』
俺が優しく話せばカラスバは嫉妬したらしい。
カラスバ「……何や、俺以上の特別って訳かい?」
拗ねた子供のように俺の腕に巻き付いて不安そうな顔で見つめる顔は可愛くて可愛くて仕方がない。
テオ『んな訳あるか、俺の1番はカラスバだよ。ただ、あの子にはこれからが大変そうだなって、ここは俺ら大人がちゃんと気にしてあげなきゃダメだろ?』
カラスバは少し嫌そうにしたが
カラスバ「せやんな、俺らミレアを守る立場で子供が成長する為に色々せなかんわな。」
テオ『そうだ、俺は日向で守ってカラスバは影で守ってあげて、俺が居なくなってもこの街に平和が訪れる様に。』
呟いてから直ぐに襟を捕まれ
カラスバ「そない事言うな…、お前はココで生きるんや。なんぼ言ったら気が済むねん。」
瞳には欲望、不安、悲しさ……。
テオ『はいはい、分かってるよ。俺はまだカラスバのそばに居る。だからそんな不安にならんで……、ほれ抱っこしてやるからさぁ!』
ぐいーっと両脇に手を入れ抱っこ状態にする。
カラスバ「ばっ!!止めんかいッ!!」
テオ『えー、だって面白いじゃん??あのサビ組の組長カラスバが遊ばれてるなんて♡』
カラスバ「だぁーッ!!ジプソッ!!助けろ!!!」
ジプソ「いえ、すみません……私には荷が重すぎます……。」
なんでやァーッ!!!
キョウヤ「えぇ、カラスバさんの叫び声聞こえる……、テオさん何したの……?」
この叫び声はミレア中に広がったとか無いとか……。