注意事項
・現パロ
・喧嘩
・片思いから両思いになりたい無一郎
・⚠️最後に皆様から聞きたいことが
ございます。是非最後までお読み
ください⚠️
僕と兄さんは仲が悪い。普段からいつも
喧嘩ばかりだ。喧嘩する以外会話は
あまりしない。
でも僕は兄さんのことが好きだ。
恋愛的な意味でも、双子としても。
僕が話しかけたら冷たい態度をとること
だって珍しいことでは無いし、いつも
怒られっぱなしだ。
それでも僕は兄さんのことが好きだ。
とはいえ好きになったのは3年前だが。
それまでばずっと兄さんの事があまり
好きではなかった。なんで好きになったのか
と言うと、最近になって兄さんの優しさに
気づいたから。
文句ばかり言うのに喧嘩した日には必ず
僕の好物のふろふき大根を作ってくれたり、
グチグチめんどくさく言うことも僕の事を
想って言ってくれたり、あれはやめろとか
否定するのは僕のことを心配してくれてるから。
「無一郎、学校行くぞ」
「あ、うん、……」
僕たちは一緒に学校へ登校している。
とは言っても、会話はほとんどしない。
最近兄さんなりの優しさに気づいてしまったから、何か兄さんとお話をしたい。
僕は久しぶりに話題を振ってみた。
「……そ、そういえばね、僕、炭治郎の家のパン屋さんに行ってきたんだ。それで、新作のカレーパンを炭治郎から無料で貰ってね、それがすごく美味しかったんだ。兄さんにも今度食べてもらいたいから買ってきてあげるね」
「……要らない。」
「え、どうして……?あんなに美味しかったのに」
「……炭治郎先輩は優しいって 有名に
なってる奴だろ。いいか、無一郎。
そういう奴ほど裏になにかあるんだよ。
あいつが無一郎と絡むのはきっと何かを
企んでいるに違いない。それに、無料でパンを貰うだなんて、なんで断らなかったんだ。
無料で渡すなんて絶対怪しいだろ。
なにか毒でも入ってたらどうするつもりだ。」
「でっ、でも……炭治郎は本当に優しいんだよ。みんなに優しいし、僕も何度か炭治郎に助けられたんだ、そんな酷いこと
言わないでよ兄さん、」
「そういう奴ほど裏があるってさっき
言っただろ。まだ分からないのか?炭治郎
先輩と関わるのはやめとけ」
「なんで……?そんなの僕が決めることじゃん!!炭治郎は本当に優しいの!」
「お前は現実を知らな過ぎるんだよ!!
少しは警戒心を持て!本当にお前は
無能だな。母さんと父さんにそっくりだ。
いいか?次そういう事があったら
くすぐりの刑だからな。」
ぐさぐさと僕に刃を向ける兄さんの最後の言葉が、少し優しいのは笑いそうになったが、
炭治郎には本当にお世話になっているため
兄さんの態度に少しムカッと来てしまった。
僕を想って言っているのは頭に入っているのだが、どうしても炭治郎のことを
悪く言われるのは嫌だった。
「……もう、兄さんのばか!!炭治郎と
話したことないくせに!!なんでそんなこと言うの!?」
「うるさい!!俺はどうなっても
知らないからな。」
「何それ、意味わかんない。」
そんなやりとりを続けていると、学校が
見えてきて、兄さんは何も言わずに
早歩きで門へ向かい僕と離れていった。
……どうしていつも上手くいかないのだろうか。話しても喧嘩になってしまう。
僕はただ兄さんと仲良く過ごしたいだけ
なのに。
それに、僕は今まで恋をしたことは
無かった。誰にも興味が湧かなかったのだ。
でも、今は違う。僕は兄さんに恋を
している。でもそんなことは絶対に
叶うはずがない。双子だし、男同士だ。
こんなの、無理だ。
無理だってわかっているけれど、どうしても
諦めきれない。こんなに苦しいんだったら、
兄さんの優しさに気づかない方が良かったのかもしれない。
そんなことを考えているとクラスに着き、
僕は席に座って今日持ってきた教科書を
机の中に入れていく。
(今日の5時間目はマラソンか……。)
僕はそれなりに運動神経はいいが、
マラソンだけはどうしても苦手なため、
少しめんどくさいなぁ、 と思った。
*
時間が経過し今はお昼。
お弁当の時間だ。弁当はいつも兄さんが
作ってくれている。今日のお弁当は
なんだろうか。僕は数時間前まで
兄さんと喧嘩をしていたことをすっかり
わすれ、そのままお弁当の蓋を開けた。
今日のご飯は、ツナマヨおにぎり、
ウインナー、だし巻き玉子、チーズハンバーグ、生ハムサラダ、 つくねだ。
兄さんのご飯は本当に美味しい。兄さんの
味がする。口が悪いのとは反対に、
料理の味は優しく僕を包み込んでくれるかのような味だ。
思春期ということもあり、僕と兄さんは
食欲もそれなりにあり、沢山のおかずを
入れてくれている。
兄さんは毎朝週5で朝早くから起きてお弁当を僕のために作ってくれているなんて、
なんだかすごく嬉しい気持ちでいっぱいになった。
両親は僕たちが11歳の時に他界していたため、料理はほぼ兄さんがしている。
数時間前兄さんと喧嘩 した事 をふと
思い出す。帰る時に喧嘩したこと、
僕から謝ろう。
5時間目になった。5時間目は外で
マラソン。こんな暑い7月の中、
マラソンをしようとする体育の先生は
ネジが1本外されていると思う。
先「いいか。お前ら。9月のマラソン大会に向けて、今日は男女に別れて、男は校庭30周、女は校庭20周を走ってもらう。
絶対に歩いたり止まったりするんじゃないぞ。もし止まったらリセットするからな」
そう言われた瞬間、生徒から悲鳴が上がる。
体育の先生は、少し考えが古いのだ。
今の時代こんなことする学校は中々
ないだろう。
……それに、こんなに暑い中校庭30周
していたら、熱中症になって倒れてしまう。
本当に頭がおかしいと思う。
先「まずは女子から。」
女子たちは渋々位置につくと、先生が
走れ、という合図をした。
女子たちは25分ほど走り続けた。
止まった女子もいて、それが先生に
見つかると大声で叱られていた。
さすがにやりすぎじゃないかと思う。
やっと マラソンが終わる頃には汗だくに
なっていた。
先「よし。次は男子だ。並べよ」
僕はいやだなぁ、と思いながら嫌々
並んだ。すると先生からよーいどん、
という合図が聞こえたので僕は
頑張って走った。
7周から段々ときつくなってきて、僕は
もう汗だくだった。外の気温は35°で、
ものすごく暑い。
15周目からキツすぎて走れなくなって しまい、限界が達した。体が助けを
求めていたため、僕は少しの間だけ
止まってしまった。
「おい!!!時透!!!何してるんだ!!!
走れ!!!!!!」
すぐに先生に見つかってしまい、先生の
怒鳴り声が校庭全体に響く。
「でっ、でも……ぼく、ほんとにきついんです……!」
「は?何を言ってるんだ。お前は男だろ!!もっと走れるはずだ。しかも、まだ 15周
だぞ。舐めてるのか!?!?さっさと
走れ!!!成績下げるぞ!!」
先生に脅されて、僕は体が震えた。
走りたくないけれど、成績を下げるの
だけはやめて欲しい。
何故ならば僕は行きたい高校があるからだ。
身体が拒否していても、頑張って 何とか
走った。
そしてついに30周目。やっと走り
終わった。でも、なんだか体がおかしい。
さっきから頭がクラクラする。
脚もかなり痛い。吐き気もする。
「っぁ……」
僕は限界でその場に倒れた。
目覚めると、ここは保健室だった。
そっか、僕倒れて……。
みんなに心配をかけてしまった。
申し訳ないなぁ。
今日は保健室の先生が出張で居ない事を
ふと思い出すと、チャイムが鳴り響く。
きっと帰る時間なのだろう。
「っ、……頭、痛い……」
チャイムさえも頭に響き頭痛がする。
廊下には外部活に行く人や下校する人で
ワイワイと騒いでいる声がする。
とてもうるさい。
そういえば、兄さんは僕が倒れたこと
知っているのだろうか。
その時、急に大きな音で扉をガラッと
開ける音がした。
「──────っにい、さん……?」
「お前っ……!!なんで倒れたんだよ!?」
正体は兄さんだ。兄さんは怒りながら
僕に近寄ってくる。急に大声を出す
もんだから、僕はまた頭が痛くなった。
「……ぅ、いたい、……静かにして、」
弱っている僕に驚きを隠せないのか、
兄さんはそのまま固まってしまった。
「……熱中症で倒れただけ。気にしないで」
「なっ、……熱中症ってお前、なんで……」
「ん、…ほら、あのすごい考えが古臭い
体育の先生いるでしょ。それで、
今日の授業がマラソン大会に向けて
男は校庭30周走れって言うことに
なったの。 さすがに辛くて途中で
止まったら、 大声で怒鳴られちゃって
仕方なく頑張って 走ったら限界が
来て その場で倒れた」
「はぁ……!?なんだよそのクソ先生!
今すぐPTAに言うべきだろ」
「ぁはは……そう、だね。」
「体調、大丈夫なのかよ」
「……ちょっときついかも」
「……帰れそうか?」
「どう、だろ。頑張れば行けるよ」
「……一旦家帰るぞ。先生のことは
それからだ」
「そうだね。」
その後、僕は兄さんに手伝ってもらいながら
帰った。いつもは15分ほどで家に着くが、
今日ばかりはしんどくて30分もかかってしまった。
家に帰ると兄さんにベッドで寝とけと
指摘され、僕は大人しく自分の部屋の
ベッドで横になった。
「入るぞ。麦茶入れてきたから」
「んあ、……ありがとう」
兄さんが僕の部屋に入り、キンキンに冷えた
麦茶を渡してくれたので僕はそれを
ありがたく受けとり飲み干した。
「気分はどうなんだよ」
「まだ少し気持ち悪いかも……」
「……そうか」
そう言うと兄さんはそっと僕の頭を撫でた。
普段厳しくていつも怒ってばかりの兄さんに、突然頭を撫でられて僕は5秒くらい止まってしまった。
しかも、好きな人に頭を撫でられる
だなんて……!!
僕は恥ずかしさのあまり顔まで布団を
かけた。
「……可愛いな」
「はぇ……!?な、なにいってるの、兄さん」
「お前、分かりやすすぎるんだよ」
「……?」
「お前俺の事好きだろ。」
「は……っ!?」
「ほら。最近ずっとお前の様子がおかしかった。目合わせたら逸らすし、俺の前ではそわそわするしな。」
「……ご、ごめんっ……、引いたよね」
「いや……。俺、もすきだから」
「えっ、!?、?」
「大きい声出すな。また熱上がるぞ」
「あ、あぁ……ごめん、でも、ほんとに…?」
「俺はこんな冗談言わない」
「……!!嬉しい、兄さん!!!」
僕が抱きつくと、兄さんは少し照れながら
やめろと言ってきた。でも、兄さんも
まさか僕のことが好きだったなんて
想いもしなかったから凄く嬉しいな。
この熱中症がなおったら、沢山
兄さんにお礼のキスをしてあげる。
「ねぇ、兄さん。」
「……なんだよ」
「だいすきだよ」
「……ん、俺も」
END
主から
皆様こんにちは🙇🏻♀️❕
中の人でございます。
皆さんにききたいことがございまして…
私の自己紹介を作ろうかなと考えて います。
ただ需要ないかもしれないので、
皆様からの意見が聞きたいです。
ご意見お待ちしております。^_^
コメント
2件
まな板様の自己紹介?! 見たいです!!