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そのときは、俺の恋人になってください

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そのときは、俺の恋人になってください

1 - そのときは、俺の恋人になってください

♥

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2025年01月04日

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※明けましておめでとうございます

※リクエストです

画像

※ご期待に添えているか不安ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです

※正直オチがこれでいいのか不安です





「ま、待って……なに

__辞めるって、どういうこと……?」

思わず立ち上がり、モニターを挟んだ向かいのらんらんに手を伸ばした。

こちらを見据える桜色の瞳。

シャワシャワと忙しなく鳴く蝉の声。

冷房が効きすぎたみたいに、体の内側が冷えていく。

かしこまった様子で話があると言ったらんらん。

珍しいなと思いながらも、こちらも真剣に話を聞こうと耳を傾けると、『僕らは、ボイシングを辞めます。』そう一言、らんらんは言った。

『詳しいことはまた今度、メンバー全員で話します。』

では、と一礼して退出しようするから思わず立ち上がり、その手を掴んだ。

辞める?辞めるってなに……?

ていうかなんでそんな平然としてるの?悲し気にするとか申し訳なさそうにするとか、ないの。

俺はらんらんのことも、シクフォニのこともだいすきなのに。どこが嫌だったんだろう……。

嫌だ、嫌だよ。らんらんと離れたくない……。

「……え゛、ちょっ、ないこさん……!?」

「……っ」

鼻の奥がツンとして、微かに視界が歪む。

グループも増えて、まだまだ盛り上がっていこうって言って。

ずっと一緒にやっていけると思ってた。

「ないこさん泣いて……ないて、る……?」

「……ごめん、おれ、あんま涙、でないタイプで……」

「あ、あぁ……なるほど」

沈黙。

本当にこの体質どうにかしたい。薄情な奴だと思われがちだから。

「ほんとに、辞めるの?……社長として、タレントの意思は尊重したい、って言いたいとこだけど、俺は辞めてほしくないよ」

「これからも、一緒にやっていきたい」

俺の言葉に、らんらんは一度息を呑んで、それから口を開いた。

「一緒じゃ、駄目なんです。……ないこさんに、いれいすに追いつきたいから。いつだって先を歩く貴方に追いつくためには、一緒じゃ駄目なんです。」





貴方に追いつくためには、この手を離さないといけない。

覚悟は決めたはずなのに、それがまだ怖い。

引き止めてくれたことが、どうしようもなく嬉しかったし、

「……そんなこと言われちゃ、止めらんないなあ」

そう言って笑う、貴方の笑顔をもっと見たいと思ってしまう。覚悟が揺らぐ。

貴方のことが、好きで、好きで、堪らない。

「でも、寂しいからたまには連絡ちょうだい」

「……もちろんです。」

貴方に追いついて、貴方の隣に胸張って立てるようになるには。

俺のためにも、グループのためにも、今ここで俺が決心しなくちゃいけない。

「ないこさん。お願いひとつ聞いてくれますか。」

「……なあに」

「いつか絶対、貴方に追いつきます。だから、そのときは

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コメント

5

ユーザー

フォロー失礼します! 私もときどき桜さんがどんな気持ちで桃さんに伝えたのか考えてしまうのでこの作品ほんとに私得でした…!🥲💖 途中のシーンで、桜さんは桃さんから見ると「平然としてる」ように見えたけど、本当はちょっとでも表情が緩むと止められなくなっちゃうから必死に保ってるのかな…とか妄想がふくらみました💭 この二人の絡みが恋しくなったらこの小説何回も読み返します!👀💞 長文失礼しました!

ユーザー

題名と繋がってる … ってことですかね 、? 桜桃個人的に大好きなんです … !! 最高です !! きっと本人たちも 、少し内容は違うかもだけど 、寂しさとか葛藤があったんじゃないかなぁ 、と思いました !! サーモンさんの次のお話も 、めちゃ楽しみに待ってます !!

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