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「ぁ……っ、ん、あぁ……」
大きなモノがぬるついた蜜孔を擦る感覚に、思わず上ずった声が漏れる。
アルフォンス様は私の様子を窺いながらも、慎重に腰を前後し続けた。
ゆっくりと腰を引き、完全に抜けてしまう寸前でズブズブと肉槍を埋めていく。
その動作を繰り返していくうちに、遠慮がちだった抽送はどんどんスムーズになっていった。
私ももう痛みや異物感はあまり感じなくなり、愛する人と一つになれた事、エラの張った雁首に膣壁を擦られる気持ちよさに夢中になる。
グチュッグチュッと潤った蜜壷を攪拌され、どんどん快楽が高まっていく。
けれど始めて挿入され、今ひとつ絶頂へのきっかけを掴めずにいた時――。
「んっ! あぁあああぁっ!」
突如として淫芽をヌルヌルと撫でられ、私は脚を大きく開いて腰を突き上げ、ブシュッと愛潮を飛ばして達してしまった。
パチパチッと眼前で光が瞬いているように感じるなか、アルフォンス様はさらに容赦なく子宮口近くを突き上げ、淫玉を丁寧に撫でながら乳房まで揉んでくる。
さきほどの執拗な前戯で感じやすくなった体に、それらはてきめんに効いた。
「だめっ! また達く……っ、達っちゃうから……っ、あぁっ、あっ、――――んっ、んぅうううっ!」
一度挿入しての絶頂を覚えてしまったら、もう駄目だった。
私は膣を引き絞って肉棒を食い締め、淫玉を撫でられるたびに全身を力ませ、乳首を転がされ、軽く引っ張られて高い声を上げる。
初夜が始まる前の自分なら、処女である自分がこんなに淫らに反応すると思っていなかっただろう。
信じられないぐらいの悦楽に支配された私は、与えられる愛に応えて体を痙攣させた。
達っても、達っても、まだ次の絶頂が襲ってくる。
アルフォンス様が腰を突き入れるたびに口からは獣のような声が漏れ、彼の前では可愛くいたいという願いを残酷に突き崩す。
全身汗みずくになった私は必死に呼吸を繰り返し、助けを求めるようにシーツを握った。
彼は私の腰を掴んで最奥までズコズコと犯し、円を描くように腰を回し、浅い部分を雁首で擦ってから、またズチュンッと一気に貫いてくる。
緩急の効いた攻めに私は息も絶え絶えになり、「気持ちいい」以外の事を考えられずにいた。
「アルフォンス様ぁ……っ、すき……っ、すきぃ……っ」
とろけた表情で彼に想いをぶつけると、アルフォンス様は「俺もだ……っ」と荒い息を吐き、私の両脚を抱え上げた。
そのまま、両膝が顔の左右につく格好にされた私は、愛蜜でテラリと光った肉棒が、上から串刺しにするように蜜孔に埋まっていくのを凝視した。
自分の秘部など見た事がない私は、生まれて初めてこんな格好をとらされて軽く混乱しているのに、さらにこれ以上ない淫猥なショーを見せられて思考を止めた。
「ぁ……、あぁ……」
驚きと羞恥で私がか細い声を漏らすのを見て、アルフォンス様は悪辣に笑うと、一気に最奥まで屹立を突き入れてきた。
「っんぁあああぁっ!」
子宮口を押し潰すように大きな質量が膣内を圧倒し、私は苦しげな声を漏らしながら、被虐的な悦びを得て、また新たな絶頂を迎えてしまった。
アルフォンス様が腰を突き入れるたび、私は小さな孔からピュッピュッと愛潮を飛ばし、自分のお腹や胸元に飛沫をかけてしまう。
おまけに結合部からはドロッと白濁した愛蜜が溢れ出て、粘度の高い糸を引きながら胸元にしたたり落ちてくる。
――やらしい。
――いやらしくて堪らないのに、嬉しい。
汗だくになったアルフォンス様が乱暴に自分の前髪を掻き上げる姿を見て、私はこんなに淫らな行為をしている最中なのに、キュンと胸をときめかせてしまう。
――格好いい。
――アルフォンス様はずっと格好いい。
――五歳の時から、彼は私のヒーローだった。
ずっと憧れ続け、届かないと思っていた人と結婚でき、こうして交わる事ができていると思うと、嬉しくて堪らない。
私は泣き笑いの表情になり、両手を彼に差し伸べた。
すると彼は私の意図を汲み、その手に指を絡めて握り返してくれる。
シーツの上に押しつけられて圧倒されながら、私はこれ以上ない幸せを感じていた。
ぐっぽぐっぽと音を立てて肉棒が上下するたび、私は絞り出すような声を漏らし、自由の利かない体勢のまま痙攣する。
やがてアルフォンス様は私の腰を下ろし、片脚を肩の上に担ぐと、仕上げと言わんばかりに腰を叩きつけてきた。
「んっ、あぁあっ、あんっ、んーっ、んあぁあっ」
ドッドッと子宮口に亀頭が当たるたび、私は呼気と共に嬌声を漏らす。
彼の動きにつれて乳房もブルブルと揺れ、アルフォンス様は悦に入った表情でその様子を眺めていた。
「フェリ……っ、フェリ……っ!」
アルフォンス様は私の名前を呼びながら腰を振りたくり、そのたびに私の体に彼の汗が滴った。
ハァハァと荒くなった呼吸は寝室中に充満し、部屋の空気そのものが甘ったるくなったように感じられる。
そして――。
「あぁ……っ」
彼は疲れ切った声を漏らすと、脚を下ろして私を抱き締め、肉棒を脈打たせてビュクビュクと吐精した。
「はぁ……っ、ぁ……っ、…………ぁあ……っ」
限界を迎えた私は、目を閉じて荒くなった呼吸を繰り返す。
アルフォンス様は最後の一滴まで精液を絞り出そうと、さらに二、三度腰を叩きつけた。
すべてが終わったあと、彼が私に体を預け、その心地いい重みに幸せを覚える。
疲れ切って何も言えないけれど、私はアルフォンス様の背中に腕を回し、ぎゅっと力の入らない手で抱き締めた。
**
このようにして、聖王家に生まれながら聖属性の魔力を持たない無能のハズレ姫は、幼い頃から憧れていた皇帝陛下と結ばれ、〝晴れの皇妃〟と呼ばれるようになった。
五歳の時、彼が私に声を掛けてくれなければ、ここまでたどり着けなかっただろう。
インビジブルハンドの活用法を考えたのも、その他の勉強を頑張ろうと思えたのも、すべてアルフォンス様のお陰。
勿論、理解ある家族と側にいてくれるジョゼのお陰も強いけれど、動機となる強い想いを抱かせてくれたのはアルフォンス様だ。
彼は「道を切り開いたのは君自身だ」と言ってくれるけれど、どんなに強い力があっても、心や魂が伴わなければ何にもならない。
――アルフォンス様の隣に立つに相応しい女性になりたい。
その想いを抱き続けてきたから、私は皇妃になれたのだと思っている。
その後、ジョゼは予定通り帝国軍に籍を置くようになった飛竜騎士と結婚し、女官となって私を支えてくれている。
カール様は良き上皇としてアルフォンス様の相談役となり、皇帝と上皇派の橋渡し役になってくれた。
シャレット王国の家族たちは代わらず聖王家としての活動を続け、先日レティから送られた手紙には、私の結婚式で出会った他国の王族が気になっていると書かれてあった。
翌年の二月、私は大きくなったお腹を抱えて暖炉前の揺り椅子に座り、本を読んでいるアルフォンス様に笑いかける。
「やっとレティにも好きな人ができたようで嬉しいです」
「彼女が結婚したなら、ぜひ家族ごと帝国に招待しないとな」
とろけるように微笑んだ彼は、椅子から立ちあがると私に歩み寄り、愛しげに見つめたあとに優しいキスをした。
完
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