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天界の空は、いつも静かだ。
雲は争わず、風は誰かを傷つけない。
「……今日も、地上は騒がしい」
白い翼を背に持つ少女――
アルマ=ヴァルガは、遠くを見下ろしながら静かに呟いた。
その腕には、一羽のハヤブサ。
銀と黒の羽を持つ神獣、カイ。
カイが低く鳴いた瞬間、空気が揺れる。
地上から伝わってくるのは、異常なほど濃い“戦意”。
怒り。対立。煽動。
本来、自然に生まれるはずのない歪んだ争い。
「……誰かが、意図的に火をつけている」
アルマの瞳が細くなる。
彼女は戦争の神。
だが、戦争を愛したことは一度もない。
「カイ。行こう」
羽ばたいた瞬間、天界の光が弾け、
二つの影は地上へと降り立った。
地上――。
とある街の外れ。
騒ぎの中心には、複数の集団が集まっていた。
「いやいや、これ絶対おかしいでしょ!」
軽快な声を上げるのは らっだぁ。
「冷静に考えよう。明らかに誘導されてる」
一歩引いて状況を見る みどり。
「戦う理由が薄すぎるんだよなぁ」
腕を組む 金豚きょー。
周囲では、
コンタミが警戒し、
レウクラウドが空を見上げ、
ワイテルズの面々がそれぞれ連携を取り、
我々だは異変の正体を探り、
日常組は不安そうに周囲を気にしている。
そして少し離れた場所で、
ぴくとが静かに全体を観察していた。
誰もが感じていた。
――この争いは「自然じゃない」。
その時。
ふわり、と風が変わる。
白い羽根が一枚、空から舞い落ちた。
「……え?」
誰かが息を呑む。
次の瞬間、
光を背負った少女が、地面に静かに降り立った。
白い翼。
落ち着いた表情。
腕には、一羽のハヤブサ。
「争いをやめて」
その声は大きくない。
だが、不思議と全員の耳に届いた。
「理由のない戦いは、ここで終わり」
場の空気が、一瞬で凍る。
「……誰?」
らっだぁが思わず呟く。
アルマは一人ひとりを見渡し、静かに告げた。
「私は――戦争を司る者」
ざわめきが走る。
カイが鋭く鳴き、
アルマの瞳が淡く光った。
「でも、覚えておいて」
「私は、争いを望んでいない」
その瞬間、
彼らはまだ知らなかった。
この少女が、
彼らの世界を――
壊すためではなく、守るために来た神だということを。
名前 アルマ=ヴァルガ
通称:アルマ
性別 女
性格= 基本は冷静でクール
感情をあまり表に出さず、淡々と話す
争いを嫌い、人の衝突を見ると少し表情が曇る
根はとても優しく、弱い者や迷っている者を放っておけない
相棒のことになると理性が一気に外れ、神としての威厳が前面に出る
好きなもの
・静かな空の上を飛ぶ時間
・相棒と過ごすひととき
・温かい飲み物(地上で覚えた)
・仲間同士で笑っている光景
・正直でまっすぐな人間
苦手なもの
・理不尽な争い
・誰かを利用して戦わせる行為
・大きな音や無意味な暴力
・自分の力で誰かが傷つくこと
・相棒が傷つく可能性(これだけは本気で恐れている)
外見
黒に近い深い紺色の長髪
淡い青紫がかった瞳
背中には白く大きな翼(感情が高ぶると光が強まる)
普段は神々しさを抑えた姿だが、力を使うと神の気配が溢れる
ハヤブサの相棒を腕に乗せるのが癖
内面
「戦争の神である自分が平和を望むのは間違っているのか」と悩んでいる
人間たちの笑いや友情に、密かに憧れている
喋り方
低めで落ち着いた口調
感情が動いても声はあまり荒れない
例: 「……争う理由が、それだけなら止める」
「私は戦争の神。でも、戦争が好きなわけじゃない」 「その子に触れたの?……なら、覚悟して」
名前 カイ
種族 神獣ハヤブサ
性格= 冷静沈着、 主人公を常に最優先、 無駄に鳴かず、危険な時だけ鋭く反応する
主人公との関係
天界にいた頃からの唯一の相棒
言葉はなくとも感情が通じ合っている
主人公は「この子に何かした存在は絶対に許さない」と心に決めている