-注意事項-
↪dc5二次創作
↪御本人様に関係なし
↪qn主人公 否 地雷の方はカムバック
↪口調迷子
↪バトエン
-💛視点-
ハラハラと雪が降り積もる真冬の夜中。
灯りとなり、進む道を示してくれるのは、点々と建っている街灯。
冷える体を擦りながら、ザクザクと音が鳴る雪道を進む。
この地域ではあまり雪は降 らないが、今年は降った。例年より低い気温になったためだろう。
雪は久しぶりに見た。
本当に何十年ぶり。幼い頃に一度家族と見ただけ。
Q「ッくしゅんっ!!」
思わずくしゃみが出る。
家を出てきた時より冷え、少し凍える体を我慢しながら、 俺はひたすら道に沿い1つの目的の場所へと向かう。
道に沿い、進んでいく先。
街灯の本数も段々と少なくなり、辺りは真夜中に飲み込まれていく。
そしてまた自分すらも、暗闇の中へ飲み込まれていく。
そんな中、目的地の場所へ手招かれるようにやってきた。
Q「……あった、“郵便ポスト”」
そこには昔からあるような古く、色褪せ錆びた“郵便ポスト”が佇んでいた。
後ろには、廃墟した郵便屋さん。
周りは暗く、はっきりとは見えないが緑色の植物がが壁に張り付き、所々壁が崩れ落ちている。
それほどまでに、ここの郵便屋は昔から点在した。
そんな誰も居ないような郵便屋の郵便ポストに俺は、”1つのお便り”を入れた。
カコンッ、とそのお便りが郵便ポストの底につくような音を立てた。
その音を確認した俺は、その場を後にした。
暗い夜道をまた、淡く照らす街灯を目印に家へと足を進めた。
そしてその翌日。
設定してあった目覚ましが強く鳴り響き、目が夢から現実へと引き戻される。
カーテンから微かに陽の光が差し、俺の目を少し痛くする。
暖かかった布団を捲ると、待ち構えていたのは冷たい冷気。
体の体温が急激に冷えるのが分かる。
Q「ッ…さぶっ……」
寒さに耐えながら、スリッパ越しでも伝わってくる冷たい床を歩き、リビングへ向かった。
リビングにつくと俺は早速暖房器具をつけ、冷えた空間を暖めていく。
ものの数分すれば、冷気で包まれていた部屋は暖かな空間へと様変わりしていた。
Q「食パンあるかな……」
冷蔵庫の扉を開ける。
……が、そこには食パンの存在はない。
今から買いに行くのも嫌なので、適当なもので朝食は済ませた。
Q「今日も病院か……」
カレンダーには少し歪んだ字で[病院]。そう書かれていた。
気分があまり乗らない中、病院に行く準備を始める。
下着を着替え、上下の服も着替え、冬で寒いのでもちろんヒートテックは着用。
自分の愛用しているジャンバーも着た。
マイナンバーのカードとスマホや財布を持ち、俺は暖房器具の電源を消して外へ出向いた。
外はやはり冷たく、指先がかじかんでくる。
そんな手自分の少し暖かい息を吹きかける。
白く吐き出された息は、まるで俺がこの世から見て透明のかように虚しく感じさせた。
指先は多少暖かくなったが、すぐに吹いてきた冷たい風にあたり、かじかんでくる。
ジャンバーのポケットに手を突っ込み、小走りに病院へ向かった。
息を吸い込む度に、肺が凍てつくかのように冷んやりとしていて少し痛かった。
Mob「Qさーん。2番室にどうぞ〜」
病院内そこら中にある椅子に座っていた。そこから腰を上げ、2と記載されている部屋へと重たくなった足で踏み入れた。
Q「こんにちは。今日もよろしくお願いします。」
医者「はい。よろしくお願いします。」
医者「早速ですけど、検査をしますね。」
Q「はい、。」
医者「………Qさん、病状悪化してますね、」
Q「ッ……そう…ですかッ、」
医者「これ以上自宅療養をしていると……危険です、」
医者「ただでさえ……完治しない、心臓病なんですから……」
Q「……、はい…」
心臓病。完治することはない心臓の病になってしまった俺。
死ぬ確率の方が断然に高く、俺もこの歳で死ぬのかな。なんて思ってる。
家に着き、少し動きづらくなった指先を必死に動かしながらこの家を最後にする準備をした。
防音室にあるゲームPCも、大切な人達から貰った物も、今日で終わり。
もう二度と会えなくなる。
Q「最期に……書いとくか、」
少し震える手で、鉛筆をしっかりと握り、思うように動かない手で文字を書き進める。
初めてに書いた文字と比べると汚くなっていた。
Q「うしっ……行くか。」
最期の手紙を持ち、ドアを開けて小走りにあの古臭い郵便ポストへと向かった。
Q「……ッ、これで、、最期、。」
カコンッ、と音を立てる1つの最後のお便り。
そして、いつもは暗闇に満ちている道を今日は陽に淡く照らされている明るめの道を最期に家へ帰った。
*ドンッ*
紅く鮮明な飛沫が飛び散る。
誰かが俺を呼ぶ声、それすらも遠のいていく───。
医者「……心臓病ではなく…、事故でお亡くなりになるとはッ___」
看護師「何かの帰り道に……って、どこに行ってたんでしょうね___」
医者/看護師「”Qさん”」
───これが、最期の手紙になります。
だいぶ字も最初と比べると汚くなりましたね。(笑
お分かり頂けるように、俺は心臓病の病状が悪化してしまいました。
だから、俺は明日から入院になります。
きっと良くなること、退院はできないでしょう。
これで、最後の手紙。1つの最後のお便りです。───
「えー!?じゃあ手紙はもう来んの!?」
「そうなるわなぁ〜」
「あの子の手紙内容面白かったんだけどなぁ……」
「こればっかりは仕方ないよ?」
「まぁでも、出迎えようか。」(笑
「だな!」
「ですね!」
「賛成〜!!」
とある街外れの病院の廃屋。郵便屋。
その前に佇んでいる郵便ポスト。
その郵便ポストにはとある噂がついている。
それは………
あの世の人と文通が出来る───。
看護師1「ねぇ知ってる?」
看護師2「え、なになに?」
看護師1「前、交通事故で死んだ人の家に、沢山のお便りがあったんだって。」
看護師2「何それ~怖……」(笑
カコンッ。1つのお便りが、郵便ポストに入る。
あの世とこの世を繋ぐ“死”の郵便ポスト───。
1つのお便り[完]
-謎作品( ᐛ )-
コメント
6件
すげぇ✨✨、流石師匠(≧∇≦)b☆
…やっぱり凄い、
活動休止中で時間が空いてた合間合間で書いた謎作品( ᐛ )