テラーノベル
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「ですからぁ。お約束のない場合は取り次げないんです」
「今近くを通りかかったもので、少しだけ。聞いてみてもらえませんか?」
どうやら営業さんのアポなし訪問のようだ。
わが社は基本的には、アポなし営業は受け付けていないので、お断りするのだけれど、受付相手にゴリ押ししてくる人が多いのも事実。
私は急いで総務部に内線をかけ、部長に来てもらう。
すぐに、二階から部長が現れ、訪問してきた営業さんたちをじろりと一瞥し、一通り話を聞いてから「お客様。折角ですが……」と申し出る。
体格のいい男性がこう言うだけで、営業さんたちは平身低頭の構えになるから不思議だ。
西木さんだって同じ内容のことを言っていたはずなのに。
「大変だったな、西木さん」
「ええ。あー、咲坂さん、部長を呼んでくれてありがとう!」
「いえいえ。お互い様ですもん」
「なーんでああいう輩って女だと思うと強気にでるのかねー。イケメンでもああいうのは嫌だな」
わかる。女の人を見くびらない男の人って素敵だと思う。
少なくとも、他所に愛人と隠し子をもうけるような、妻にも愛人にも失礼な男だけはごめんだ。
やがて部長も戻っていき、受付にも平穏な空気が戻ってきた。
そして一時間ほどたったころ、「ありがとうございました。深山さま」と甲高い声が聞こえた。
振り向くと、エレベータから、有沢さんと先ほどのイケメンが出てくるところだった。
「あ、さっき言ったイケメンって、あの人ですよ」
耳打ちすると、西木さんが顔をあげ、ああ、と頷いた。
そのうちに「どうも」と深山さんが通っていくので、ふたりで神妙な顔を取りつくろって頭を下げる。
その時、ちらりと彼が私を見たような気がしたのは、やっぱりちょっと自意識過剰なんだろう。
臣桜
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鷹槻れん

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#溺愛
星キラリ

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鷹槻れん

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コメント
1件
第5話読み終えたわ! アポなし営業ってやっぱり受付あるあるだよね…でも西木さんがちゃんと対応してるところ、咲坂さんがすぐ部長呼んだ連携もプロすぎるわ。男営業に女だからってナメられるの、ホント腹立つけど部長が出て一発で鎮まるの笑ったw 最後に深山さんが見た「一瞬」の視線、これ次が気になるやつやん…!