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if「正解って…」

ないこ「うん。証拠に、」

コレ、と言ってないこが渡して来たのは手紙だった。

内容は…

if「『可愛い息子と我らが神は頂いた』、??」

ないこ「そ。…しつけぇんだよジジイ。(小声)」

先程の様に混乱した様子は無いけれど、ないこのストレスがヤバい。いつものゆるっゆるの表情筋どうしたよ。そんな顔しないでよッ!!まりょこわいッ!!(ぽえ)

ないこ「息子ってのは初兎ちゃんの事。神は…言うまでも無いか。」

if「…ほとけ、か。」

コクリ。

ないこは静かに頷いた。


…ハァーーーーーーー、、、、。

if「…おいないこ。」

ないこ「ん??」


if「相手。潰すぞ。」

ないこ「ハハっ」



「当たり前。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『この世で最も汚れた神』

彼はそう呼ばれた。犯した罪は数知れず、

教徒を捨てて街を去った。後に人々は語った…

ーアレは神などでは無い。神を侮辱し、信者を愚弄した女狐だとー



ー過去の記憶ー


初兎「おはよう!!いむくん!」

-hotoke-「んんぅ、、、しょーちゃん、??」

窓から射し込む朝日に、僕は眩しそうに目を細めた。

初兎「全く、お寝坊さんなんやから!笑。ホラ、父さん達が待っとる!早く行かな礼拝に遅れるで!!」

今日も変わらない笑顔で、僕の身の回りのお世話をしてくれる初兎ちゃん。どうやら僕には大事な使命があって、初兎ちゃんはその手助けをしてくれてるんだって。

…でも、、、。

-hotoke-「また、増えてる…。」

僕は彼の服の袖を軽く引っ張った。

初兎ちゃんは、どんなに暑くてもいつも長袖を着て、その‘‘跡’’を隠している。

隠したつもりになっている。

どんなに身体を隠しても、包帯で覆っても、泣き腫らした目や、深くなって行く隈は消せないと言うのに…。

初兎「?…ッ!…あ、ああ、!!ご、っごめんな?笑さっきまで、水仕事しとったから…それで…、、。」

そう言って初兎ちゃんは、捲っていた袖を急いで戻した。

そのまま何事も無かったかの様に振る舞う初兎ちゃんの姿を見ていられず、つい手首を掴んでしまった。


掴んだ手首の細さに、びっくりした。

成長期の子供の細さじゃない、、ちゃんと食べてるのか…

初兎「ィっ、!!」

-hotoke-「ご、ごめ、!!」

なるべく優しく掴んだつもりだけど、それでも痛む様だ。初兎ちゃんが苦し気に眉をひそめた。

-hotoke-「…ねえ、初兎ちゃん。そのままじゃダメだよ…、とてもだけれど、見てられない、。」

初兎ちゃんはいつも、僕の知らない間にたっくさんアザや傷を作ってくる。本人は大丈夫だって言うけれど、僕にはそう感じられない。

初兎「…ごめんな。…いむくん。明日からは、明日からはちゃんと隠すから、」

「だから…」と続ける初兎ちゃんに僕は言い表し様も無い感情が沸き起こった。

-hotoke-「そういう事じゃなくて…!!」

初兎「いむくん。」

-hotoke-「ッ!、、、…。」

初兎「いむくん。このままじゃ遅れてまう。…頼むから、な??」

「お願い。」

-hotoke-「わかっ…た、、。」

この目だ。僕はどうにもこの目に弱い。

困った様な、諦めた様な。それでも、何処か易しいこの目が、ダメなんだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕はいむくんが大好きだ。

僕は父さんが大好きだ。


‘’でも、‘’


僕はいむくんが大嫌いだ。

僕は父さんが大嫌いだ。


もう…

初兎「、、どぉしたらえぇねん…。、、。」

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