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視点初兎
初兎「ッ、、…」
此処…は、??
せっまい部屋。ベッドもなけりゃ窓すら無いやん。
やのに…なんやろ…、。
やけに、見覚えがある…気が、、、
初兎「ごめっ!!なさ、、!!やっ、離しッ!!、…へ、それ、なに、、、??ぁ、、、ちが、、、ごめ、ごめんなさ、、待っ、!…ヒッ、!!!」
ジュッ!!!
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初兎「…チッ。」
あそこか…
腕は…縛られてへん。足も動くし、完璧に僕の事舐めてんなこれ。
ギィイイイイ…
扉の開く音がする。真っ暗だった部屋に急に光が差し込んで来た物だから、堪らず目をしばたかせる。
誰やねん殺すぞ…!!
親友を助けられなかった事もあって僕の苛立ちは今最高潮に達している。
早いとこいむくん助けてこんなとこおさらばしたるわ、!染め粉や無くても、この際ペンキでもええわ。黒の塗料かなんかあるやろ。まずはそれ調達して…
…いや、まずは扉の先に居る奴をボコボコにしてからやな。
そうと決まれば即行動。僕は完全に扉が開き相手の姿が見える直前で大きく飛び蹴りを仕掛けた。
-hotoke-「…大丈夫??しょうちゃッ、、!?」
!ヤバッ!?!?
初兎「ッツ!!」
ドサッ!
光に当てられた鮮やかな水色を見た瞬間、本能的に足を引っ込め、後ろから大きくしりもちを着いた。
腰いだああああ!!折れてへんこれ!?
自慢じゃないが医療知識はそれなりにあるので、自分の腰が折れていない事くらいわかるのだが、まあ、そんくらい痛かったってことで、、
てか危なっっ!!いむくんの顔面に直で当たるとこやったわ!!
初兎「いたたた、、、」
-hotoke-「初兎ちゃん!?」
いむくんは転んだ僕の元に駆け寄って来て、床に打ち付けた腰をさすってくれている。
天使…
初兎「っじゃなくて!いむくん!?なんでここに、、??…てか、その服…。」
僕はその服に凄く見覚えがあった。子供の頃とサイズは違えど、その純白のレースが付いた服。
純白を身に纏ういむくんはどう見たって女神なんやけど…それもまた苛立ちの要因となって僕の顔を歪ませた。
初兎「にあっとん、、な、、。笑」
それでも、もういむくんには全くの関係の無い話だから、心の内を悟られない様笑顔を作る。
なぜ着ているかなんて、聞きたくない。
初兎「…てか!!なんで来たん!?危ないよ?ケガ無かった?」
-hotoke-「うん。大丈夫。…ねえ、初兎ちゃん…帰ろう!!僕達のお家に!!」
初兎「いむくん…!!」
そんなん…
初兎「当たり前や!!」
近くで物音がした為、しばらくこの部屋に隠れようと決めた数分後、口を開いたのはいむくんだった。
-hotoke-「あのね初兎ちゃん。僕、謝りたくて…、。」
初兎「なんや急に改まって、、僕、いむくんになんもされてへんよ、??」
-hotoke-「その、さっき、初兎ちゃんの頭に、水が掛かっちゃった時…」
初兎「あ、、、。」
そうや、僕、今。
頭について触れられた時、僕は弾かれた様に頭を手で覆った。
初兎「ごめんなっ?、その、すぐ染めるから…」
水で落ちるとか、甘かったんや大体。いむくんを傷つけない為とか、辛い事を思い出させたく無いとか言って、本当は、心の何処かで気付いて欲しかったんだ。髪の色なんて僕らには関係無いよって、言って欲しかったんだ。
…ハハ、馬鹿みたい。
-hotoke-「違くてっ!!、その、さっきは来ないでとか言って…ごめん。」
初兎「嗚呼、そんな事?笑。全然怒ってないで??」
そう。怒ってない。ちょっぴり心が痛いだけ。
-hotoke-「あの、!!初兎ちゃんが自分の髪についてどう思ってるかは知らないけど…ッ!!僕、その髪!!!」
『すっごく綺麗だと思うな!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー過去ー
初兎「…え??」
いきなりのお褒めに頭が混乱する。白髪なんて、ここらじゃ珍しくも無いのに…
-hotoke-「あー!!信じてないでしょ!ホントだよ??初兎ちゃんのはなんかぁ…キラキラしてるっ!!笑。いーなぁー。僕も白くしよーかなぁー…!!」
遠回しに髪染めを宣言されて、とても慌てる。
初兎「ちょっいむくん!?」
-hotoke-「あはっ笑!冗談冗談!!笑笑」
初兎「よかったぁ…。」
立場的な問題も勿論あるんだけど…やっぱり僕は、いむくんのその髪色が好きやから…笑笑
初兎「~が好きやから…笑。」
-hotoke-「へっ?」
初兎「あ゛っ!?///」
声に出てたぁ!?
-hotoke-「えへへ、みんなにも沢山言われて来たけど、しょーちゃんに言われると、もっとずっと嬉しいね!笑。あ!これ、信者のみんなには秘密だよ?」
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嗚呼、ずっと僕が勘違いしてただけで、あの日からずっと、君は何も変わってなかったんだね。笑
ポロっ、
一度決壊してしまった涙腺は、驚くほど脆くて、溢れだした 涙を止める事は出来なかった。
初兎「ぁ…、、。は、、…グスッ、、。、ヒッ、、。」
-hotoke-「どわああああ!!え!?泣くほど!?泣くほど自分の髪色嫌いなの!?!?」
初兎「ちがっ、…ちゃうねんっ、、!ヒック、、」
そうだ…!いむくんはっ…!!いむくんは何も変わってなかった、!!!いつだって、僕の欲しい時に欲しい言葉をくれる。僕の最高の親友なんだ、!!
大丈夫?と僕の顔を除きこんで様子を伺ってくれる優しい君に、言わなきゃいけない事がある。
あの日と同じ、心からの僕の気持ちを。
初兎「ありがとう。いむくん、!!僕も、いむくんの髪色」
も、君自身の事も、
初兎「‘‘世界一綺麗で、大好き!!’’」
コメント
7件
おまけ 🐇父が狂った訳。 まず、💎くんは捨て子でした(この時点で稲荷教は腐っていた為、神としての立場ごと親が捨てた)。それを心優しい🐇一家が拾い、家族としてしばらく育てられます。そこに、稲荷教徒達が乗り込んで来て、💎くんを誘拐しようとするんですけど、🍑さんに協力を扇いで追い返します。(ここで稲荷教壊滅) この頃🍣さんは裏方でなんやかんや🍑さんのお手伝いしている頃だったので一方的🍣→💎の面識あり。 その何年か後に、🐇母(🐇父の妻)が病死します。(同じ頃に🍑さんと🍣さんの別れ。(詳しくはもうちょい待ってね!)) その時自分に優しくしてくれた💎くんに嫁の面影を感じ、そこから信仰が始まります。だんだんと狂って行く父親に気付いていても、辛い気持ちが分かるから止めに止められなかった🐇くん。 そんな地獄が続き、💎くんが女狐と呼ばれる様になった頃、(🍣くんが🐤くんを拾ったちょい後に)騒ぎを聞いた🍣くんが面白半分で三番街に来て…??
うぅ😭水くんがいい子すぎて泣けてくる… 白ちゃんよかったねって感じで平和回!!一方その頃で桃青が激おこなんだろうなって思うとニコニコしちゃいますね!! 水くんが白ちゃんと青くんとどっちとくっつくのかドキドキです! てか白父はどこへ?水くんの純白の服は神が着るやつですか?崇拝対象に戻された的な?でも絶対女神ですよね✨️私も崇めようかしら……🤔