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安全圏から見守ることを卑怯と呼ぶものは数多くいる。その、行動に苛立ちを覚えるものも多い。

だが、どこまでも逃げ腰なその姿勢は確かに情けないものでもあるが、とても人間らしい行動でもある。

もどかしい恋愛をする少女、

恋に疑問を持つ少女、

卑怯ながら、それを応援したい気持ちを持つことも、悪と言えるのか。しらね




二村美晴は、あのあと何もなかったかのように、通学路を歩いている。そこに「お〜い」と声をかけるのは彼女の幼馴染でありオタ友の美馬千蔭である。

千蔭は続けて「はっきりさせたのか?ちゃんと。」というが、それをいなそうとして、失敗して、「お暇をください!!」と泣き落としに入る美晴は千蔭に猛烈に怒られている。

「お前ぇ、言ったよな、口酸っぱくなるくらいさぁ!燕ちゃんが不安だろうから絶対絶対絶っ対にハッキリさせてこいとォ!」

絶対と3回続けて言う千蔭はそれを踏まえて、と「言い分を聞く。言葉には気をつけろ。」と威圧的な口調で言い訳を聞く。「ハイ、言いますよ?」と前置きを入れてから美晴は「か、考えたんですよ、で、ハッキリとした恋愛感情じゃなくて、靄がかかったような感じなんですね?好きって言葉に、だから、その状態で、ね?ハッキリさせてこいと言われましても、それは向こうに失礼かなぁ〜と思いまして、ね?」と、威圧感のある千蔭に必死に早口で弁解する。

千蔭はやれやれ、と大きなため息をつき「それで答えが見つかるのなら、長い時間の中で考えるのもいいと思う。」「アッザマス!!!」と速攻で感謝の意を示す哀れな美晴。

「しかし、うん、燕ちゃんは美晴に明確な告白した、という自覚がないらしいからな〜。あっちに伝える手段がない。どうしたものか…」と千蔭が無念を押している。「どしたー?」と聞いても「うっせ馬鹿垂れ」としか帰ってこない。

さっきから話に出てきている、燕、というのは、美晴に好意を抱いている女の子である。

本名は、野崎 燕。

他己紹介はさておき、二人の後ろから「おお!闇爆ぜる美晴が通常個体に戻ってる!」とやかましい声が聞こえる。

「爆鱗爆ぜるブラキディオスみたいに言ってんじゃねえよ」と美晴がツッコむのは、戸貝冬美である。

「おお、やっぱり美晴はこれだよね〜、で?燕ちゃんとの決着は?」「お暇をくださいだってよ。」美晴はニコニコして「長い時間かけて精一杯考えますので、チャンネル登録、高評価よろしくおねがいします。それでは皆さん、さようなら〜。」と言って走って逃げるのだった。

「クソ野郎。」と言って冬美は笑って拳を固めていた。

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