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ウィル「よし…着いたね」
「えぇ…」
広い会場ね…
ウィル「さ…お手をどうぞ…姫様…ニコッ」
「もう…ウィルったら…」
ルイス「それでは…お二方…こちらです」
「えぇ…」
緊張するわ…
そういえばウィルって第二王子なのよね…中では殿下呼びのがいいわね…それと敬語で…
ウィル「じゃあ…俺は…他にも挨拶しなきゃだから…一旦離れるね…ルイス任せたよ」
ルイス「はい…ウィル様…」
ルイス様が私の護衛に回ってくださるのね…!
中に入れたのはいいのだけれど…結構…視線が痛いわね…
「ルイス様…?」
ルイス「はい…どう致しましたか?」
「こういう場って結構視線が痛いものなのかしら…?コソッ」
ルイス「いえ…皇女様が…始めてくるからかと…コソッ」
なるほどね…たしかにそういう視線もあるわ…けれど…妬みや嫌悪から来ているものもあるわね…
すると…急に金髪の女の子に声をかけられた
アリア「あらぁ!そこのあなた…もしかしてお独りなのかしら?w」
「えぇと…どなたでしょうか」
アリア「あら…挨拶をしていませんでしたわね!w私…ドルック伯爵家の一人娘…アリア・ドルックともうしますの!w」
アリア・ドルック…まぁ…仲良くはできなさそうね
アリア「あなた…ここのパーティはパートナーが必要不可欠なのに…それも知らずに来たのかしら…?w 」
「いえ…そういう訳ではございませんわ…」
アリア「あぁ!その後ろの従者がパートナーなのね?!wそれはごめんなさいね!w」
「…ルイス様を侮辱しているのかしら…?」
アリア「あら?そう聞こえたのかしら?そういえばあなた…お名前はなんというのかしら?w 」
「あぁ…スウィル王国皇女…オルカ・オーシャンと申しますわ…」
アリア「こ…皇女?!いや…でも…スウィル王国なんて聞いたことありませんわ!嘘はつかないでもらっても?w」
「まぁ…人間はきいたことありませんよね…なんせ…海の中の王国ですからニコッ」
アリア「ッは?どういうことよ!」
「あら…ここまで言っても伝わらないかしら?私は貴方達人間が言う人魚様ですわ…ニコッ」
アリア「…は?」
「そういえば聞いたのですが…平民の方々は…気持ちが悪いと思っているようですが…貴族の方々は…人魚を重要視…しているだとか… 」
これは馬車の中でウィルから聞いた話
挨拶をした時に人魚だってバレても本当に大丈夫かと聞いたら
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ウィル「貴族は人魚を重要視しているからね…」
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と…言っていた
「アリア様…?人魚の…それはまた皇女を…そんな侮辱して大丈夫なのでしょうか…?」
アリア「あんた…!ふざけんじゃないわよッッ!!!!!!!スッ…!」
やば…叩かれるわ…
ルイス「手を出そうとしましたね…これはウィル様に報告させていただきます…」
アリア「ッ?!なぜ殿下に…!」
「私を助けてくださったのが殿下ですからね…」
さっきの大声で人が集まってきたわね…
ここは皇女として…人肌脱ぐしかないわね!
「コホンッ…皆様…お騒がせてしまい…大変申し訳ございません…ペコリッ」
ルイス「!皇女様…貴方様が頭を下げては行けません…」
ウィル「そうだね…オルカは悪くなさそうな雰囲気が…俺もしているよ」
ルイス「えぇ…実際その通りです」
伯爵「えぇと…第二王子殿下…この方は一体…?」
ウィル「あぁ…オルカ…挨拶して」
「!えぇ…スウィル王国…皇女…オルカ・オーシャンと申しますわ…以後お見知り置きをニコッ」
伯爵「スウィル王国…?聞いたことがないが…」
ウィル「なんてったって…オルカは人魚だからね…w」
「ウィ…殿下も…普通にばらすじゃないですか…w」
ウィル「ムッスー…なんで…殿下呼びに戻っちゃったの…」
「人前なので…」
ウィル「しかも敬語だし…いーよ…オルカも皇女だ…敬語も呼び捨ても許可する」
「…なら遠慮なく」
次は男女ともなく黄色い視線がすごいわ…
まぁ…ウィルの顔が整っているからね…これはもう…イケメンというかっこよさより…美人の方の美しさね…
顔のパーツがしっかりしているし…まつ毛も長いし…どこか儚げな顔立ちだわ…髪を片方耳にかけているのも…どこか少し…色気もある…
•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
「あら…曲が流れ始めたわね…」
ウィル「!じゃあ…スッ…」
「?!ウィル?!跪かないで!」
ウィル「いいんだよ…姫…俺と踊っていただけませんか?」
「…!ふふ…是非…」
すごい…私初めてなのに…ウィルのエスコートが上手くて…上手に出来ている…気がするわ
「私…初めてなのだけど…できているかしら…?」
ウィル「うん…とっても上手だよ…!」
「ふふ…ありがと… 」
さっきからきゃーきゃー…悲鳴がすごいわね
あ…曲が終わったわ
ウィル「あぁ…終わっちゃった… 」
「そんなガッカリしなくてもいいのよ…また踊りましょ」
ウィル「やったね…約束ね」
どこかウィルはおさなげな感じがするわね
「?」
あれは誰かしら…こちらに向かってきているわ…
ルシィ「殿下…その女性…は誰かしら」
ウィル「あぁ…ルシィか…さっきも挨拶してたんだけど…聞いてなかったんだね 」
ルシィ「あぁ…さっきの方だったんですね…ギロッ私の婚約者に何か用で…?」
「…え?」
婚約者…?ウィルに婚約者は居ないんじゃ…