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全てをいじくってしまった俺達は

第2話 - 💚

2025年08月22日

#超能力

#あんぷたっくからーず

おいしいキュウリ

部屋の隅で、俺はじっと座っていた。

目の前にあるスマホは、ただの板切れみたいに感じられて、触るのも怖い。

画面が暗くなるたびに、胸の奥が冷たくなる。

息が詰まって、何も考えられない。

いつからこんなふうに感じるようになったのか、思い出せない。

でも、何かが壊れていくのは確かだった。

「なんで俺はこんなにダメなんだろう」

何度もそう呟くけど、答えは返ってこない。

目の前のスマホがチカチカと光る。

通知かと思って手を伸ばすが、何もない。

それなのに、その光だけが妙に不気味に感じる。

「俺のことなんて、誰も気にしてない」

そう思うと、胸がざわつき、涙が溢れそうになる。

でも、涙が出る前に飲み込んでしまう。

周りの音が遠くて、まるで世界が自分だけ置いてきぼりにしているみたいだ。

壁の色も、天井のシミも、すべてが灰色に見える。

夜になると、さらに感情は混乱する。

暗い部屋で、一人きりの時間が怖くてたまらない。

「どうしてあいつらは平気なんだろう」

俺が嫌いなあいつら。いつも楽しそうで、笑ってて、何も悩んでないみたいで。

羨ましいというより、嫉妬の塊になっていった。

スマホを握りしめて、何度も画面をスワイプする。

だが、指先に感じる冷たさが、心の孤独を押し付けてくる。

何も変わらない毎日。

自分が何をしたいのかもわからなくなった。

ある日、ふとスマホの画面に映った自分の顔を見た。

そこに映る俺は、いつもの俺じゃなかった。

目が虚ろで、笑っていない。

「これが本当の俺なのか？」

疑問が胸を締め付ける。

時々、スマホの画面が変に歪む瞬間があって、その時だけ心臓が跳ね上がる。

まるで、何かが画面の中に潜んでいるみたいで。

声も出せなくて、誰にも言えない孤独が胸に刺さる。

眠れない夜が続いて、時間の感覚もおかしくなった。

鏡に映った自分の顔を見て、思わず手を伸ばした。

でも、その顔はすぐに元通りの俺になって、幻だったのかもしれないと思う。

だけど、胸の奥に残ったざわつきは消えなかった。

スマホを見つめる度に、何かが俺を見ている気がして、怖くてたまらない。

目を閉じても、その気配は消えない。

まるで、ずっと見られているみたいで。

自分の心の中がバラバラに砕けていく。

もう戻れないところまで来ている気がした。

「誰か、助けて」って言いたいけど、声にならない。

部屋の静けさが、逆に俺を追い詰めていく。

毎日が重くて、足元が崩れていくような感覚。

「死にたい」とか「消えたい」とか、そんな言葉が頭をぐるぐる回る。

でも、そんなことを口に出したらもっと嫌われると思って、また黙り込む。

そんな自分が嫌で、もっと嫌になって。

どうして、こんなに苦しいのか。

答えのない問いが、胸の中で膨れ上がる。

友達の顔も思い出せない。

笑い声も、遠い昔のことみたい。

今いるのは、壊れかけの自分だけ。

スマホを握る手が震えて、涙がこぼれそうになる。

でも、その涙も飲み込んで、誰にも見せない。

「俺は弱い」

その言葉だけが、真実みたいに響いた。部屋の隅に置いてあるスマホが、いつもより重く感じた。

画面を見ても、何も映っていないのに、妙に気持ち悪い。

胸が締め付けられて、何も手につかない。

なんでこんなに息が苦しいんだろう。

体も頭も、ぐちゃぐちゃに絡み合った糸みたいに、まとまらない。

あいつらはどうして普通にいられるんだろう。

笑って、話して、何も悩んでいないみたいに見える。

なんで俺はこんなにボロボロなんだ。

何度もスマホを投げそうになっては、手に戻す。

夜が深まるほど、気分は落ち込み、胸の痛みは強くなる。

誰かに話したいのに、声が出ない。

それどころか、誰かが自分を見ている気配すら感じて、逃げたくなる。

ある時、スマホの画面にふと映った自分の影が、ほんの少しだけ歪んだ気がした。

「そんなはずない」って自分を否定しようとしても、目を逸らせなかった。

スマホから目を離すと、周りの世界もどこか遠くて、まるで夢の中にいるみたいだった。

何かがおかしい。

でも、何がどうおかしいのかはわからない。

そして、夜中に何度も目が覚めるようになった。

薄暗い部屋の中、窓の外の闇がいつもより重くて、息が詰まる。

壁の隅に誰かがいる気がして、振り返っても何もいない。

ただ、自分の心臓の音だけが、異様に響いた。

ある日、何気なくスマホの画面をつついていると、画面の中の自分が、ふっと目を開けた気がした。

その目は、いつもの自分の目じゃなかった。

何かが変わっている。

驚きと恐怖が一気に押し寄せて、手が震えた。

「…嘘だ」

でも、その瞬間、胸のざわつきが一気に大きくなった。

スマホの中の自分が、こちらを見ているような気がして、心臓が爆発しそうだった。

「⋯おかしい。な、なんで？？なんで俺の顔が写ってるんだ？電源も消していないのになんで？？」

おかしかった。

普通スマホが明るい時遠くから見ても自分は見えないはず。

「スマホが勝手に動いてる⋯？？」

声が聞こえた。

瞬間、スマホに吸い込まれるような光に襲われ、

「⋯嘘、。」

意識が遠のいた

全てをいじくってしまった俺達は

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おいしいキュウリ

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