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4話
最近、葛葉は無意識にローレンのそばにいた。
朝の挨拶のあとも、
仕事の合間も、
用事がなくても、視線が自然と追ってしまう。
「今日は外に出るのか」
「それ、誰と行く」
問いは穏やかだった。
命令ではない。
だが、回数が増えていた。
ローレンは最初、気にしなかった。
気にする必要がないと思っていた。
――拒んでもいい場所だから。
けれど、ある日。
庭師と話していたローレンの横に、
いつの間にか葛葉が立っていた。
「……何か用ですか」
ローレンの声には、わずかな戸惑いが混じっていた。
「いや。通りかかっただけだ」
そう言いながら、葛葉はその場を離れない。
会話は自然と途切れ、庭師は気まずそうに去っていった。
沈黙が残る。
ローレンは胸の奥がざわつくのを感じた。
怒りではない。
恐怖でもない。
ただ――わからなさ。
「最近、近いですね」
ぽつりと出た言葉だった。
葛葉は一瞬、息を止めた。
「……そうか?」
否定でも肯定でもない返事。
けれど、その距離は変わらなかった。
ローレンは一歩下がる。
反射的な動きだった。
その瞬間、葛葉の表情が揺れた。
――拒まれた。
その事実が、葛葉の胸を刺した。
ローレンは慌てて言葉を探す。
「嫌とかじゃ、ないです。ただ……」
言いかけて、止まる。
どう説明すればいいのか分からなかった。
「前は、距離があったから……安心できて」
正直な言葉だった。
「今は、ちょっと、分からなくて」
葛葉はその場に立ち尽くした。
自分がしていたことを、ようやく理解する。
――守っているつもりで、
――安心を与えているつもりで、
いつの間にか、自分の不安を押し付けていた。
「……すまない」
低い声だった。
「俺が、近づきすぎていた」
ローレンは驚いたように目を見開く。
拒否しても、言葉にしても、
ちゃんと受け取られたことに。
葛葉は一歩、距離を取った。
「お前が選べる場所でいたい。
それを壊すつもりはない」
ローレンの胸のざわつきが、少しだけ落ち着く。
「……ありがとうございます」
その言葉に、葛葉は小さくうなずいた。
だがその夜、葛葉は眠れなかった。
距離を取ることが正しいと分かっていても、
離れるほど、
失うかもしれない存在の大きさを思い知らされたからだ。
一方ローレンもまた、
自分の心に芽生え始めた違和感を否定できずにいた。
――葛葉が近づくと、怖い。
――でも、遠ざかると、少し寂しい。
その感情の名前を、
二人はまだ知らない。
ご愛読ありがとうございます♪
続きます。
コメント
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lrの話し方の違和感(硬い敬語)と主様の文章力でChatGPTに頼んだかのように感じる。。(褒め言葉