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10 - 第10話回る車輪、回る歯車、回転するネジ

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2022年08月30日

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回る車輪、回る歯車、回転するネジ。

それらに共通するものは何だろうか。

答えは単純だ。

回転する事。それだけである。

ただひたすらに、何かを求めて回る事こそ重要なのだ。

その点で言えば、彼は非常に優れた人材だったと言えるだろう。

だがその代償として、彼の精神は病んでしまったようだ。

これは彼を救えなかった私の罪なのか、それとも彼がこうなった原因を突き止められなかった我々の罪なのか……恐らくはどちらも正しいのであろう。

「■■■■」

どこか遠い所から声が聞こえる。聞き覚えのある声色だが、果たして誰の声であったか。

目を開ければ、見慣れた天井が見える。どうやら机に突っ伏して寝ていたらしい。夢を見ていたという自覚は無いのだが、どのような内容の夢を見ていたのか思い出せない。

確か自分は今年で48になるはずなのだが……目の前にいる女性はどう見ても20代前半くらいにしか見えない容姿をしている。それこそ下手すれば10歳程若く見えてしまうほどの童顔だった。

「初めまして! 私の名前は『ミチ』といいます」

見た目に反して落ち着いた口調で挨拶をする彼女だが、先ほどまでの緊張は少し和らいだように見えた。

(それにしても……)

正直この子は俺のタイプだ。いや、ロリコンというわけではないのだが。

「あぁ……俺は真野修平。君と同じ高校の教師をしているんだ」

俺達は互いに自己紹介をし終えると、とりあえず近くのカフェへと移動することにした。


***

それからしばらく他愛もない会話をしたのだが、彼女の話を聞く限り、彼女はまだ17歳の高校生らしい。

とてもじゃないが、彼女がそんな年齢とは思えない容姿だったが、やはり彼女は若いということだろうか。

そんなこんなで話が弾み始めると、お互い色々と打ち解けていく中で、少しずつではあるが距離感が縮まっていくのを感じていた。

だが、その最中でも一つだけ気になっていたことがあった。(これは……なんだろう?)



自分のステータスの中に新たに増えていた【特殊技能】の項目。そこには『魂喰らい』という文字が書かれている。この能力は一体何なのか、どういったものなのか分からず、少し不安になる。

「……まぁ、とりあえず保留かな」

ひとまず今は考えるよりも先に進むべきだ

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