兄貴の部屋の前。シーンとしてて、物音が皆無だ。
でも、何故だろう、兄貴のファーストキス。なんで今じゃダメなんだろう。
俺と兄貴のファーストキスを誰にも奪いたくないなら、今すぐ思った時にすれば良かったのに。
なんでだろ…..。 そう疑問を持ちながら、俺は兄貴の部屋に入った。
竜胆: 「兄ちゃ………. え?」
俺は固まった。
兄貴の部屋は違った。
ベッドの上にあるはずのぬいぐるみは色んなところに散らばり、
兄貴の大切そうにしてる漫画も、ファイルにしまってある資料も。全部バラバラに散らばってた。
机の上にはカッター。そこに兄貴は座っていた。
竜胆: 「な、なぁ、兄ちゃん……?」
何も応答がない。兄貴はビクともしない。
兄貴の長く、綺麗だった髪。毛先はボサボサで、まるで長年使っている昔のホウキみたいに。
竜胆: 「ね、ねぇ…..兄ちゃんってば……..」
気づけば兄貴の肩をゆすっていた。
バンッ!
兄貴は机を思いっきり叩き、立ち上がった。
蘭: 「なぁ、……. 竜胆、お前がやった事だろ?なんで逃げんだよ、、なぁ……..
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コメント
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ら、ら、蘭ちゃん((((;゚Д゚))))怖いよ🫣 でもかっこいいと思ってしまう私はヤバすぎる🤭🥺