彼女は帝国一の美少女。
彼女が何か言えばそれはもう大騒ぎ。
そして人々は彼女に言う
『可愛いね』
と。
だが彼女はその言葉が嫌いだった。
何故?そんなの決まっている
その言葉しか言われたことがないからだ。
どれだけ何かを頑張っても『可愛い』
何もしなくても『可愛い』
それをほぼ毎日。
辛くなるのも当たり前だろう。
そしてそんな彼女を恨む者もいた
この国唯一の皇女
リベリア皇女だ。
皇女は貴族のご令嬢を集めはこう言った
『この世で1番美しいのは、この私。
リベリアですわ。』
皇帝の権力に恐れて生きているご令嬢は何も言えず
口々に彼女の悪口を言うのであった。
そしてとうとう、皇女は言った
『あの身の程知らずを殺しましょう』
令嬢たちは何も言わず、その作戦に協力してしまう
そんなことはつゆ知らず。
彼女は今日も男性たちに告白されていた
だがもちろんお断り
自分のことを『可愛い』としか言わない彼らには
ちっとも興味ないのだ。
そして なんと驚き
皇宮の馬車がやってきたのだ。
普通は暗殺者などを送るのが当たり前だが
皇女は自身の兄を送ったのだ
彼女は驚いて、走って逃げようとした
だが、当たり前だが特殊な訓練をしてきた皇子に
すぐに追いつかれてしまった
もう絶体絶命。
彼女は死を覚悟した。
皇子は言った。
『言い残すことはあるか』
彼女は言った
『久しぶり、___。』
『…それだけか?』
『うん。』
『でも、残念だなw 忘れられてるなんて』
『そうだよね、もう1000年前だしね。』
『なんの事だ?』
『やっぱ忘れちゃったか〜w』
皇子は無言で手に剣をとる
『またね、』
『ないくん。』
気分転換にかいたけど
好きな人に忘れられてたら悲しいよね