TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

rtttまとめ

一覧ページ

「rtttまとめ」のメインビジュアル

rtttまとめ

3 - 不老の君へ、永遠の命を持つ僕から(3)

♥

131

2026年01月23日

シェアするシェアする
報告する

注意事項

※rttt、wn、mnが出てきます

※死ネタあり

※ttのヴィラン側としての表現あり

※公式から言及の無いヒーローとしての設定捏造あり



前回までのざっくりとしたあらすじ

今から100年後を生きるttは残機と不老不死の力が上手く噛み合った事から自由に過去へ飛べるようになる。様々な後悔をしてきた人生を変える為、幾度となく過去へ飛び、現在rtに告白する事に成功したtt。

次に変える過去は、「敵との戦いで命を落としたrt、wnを助ける」という物。2人が寿命いっぱい生きれるようにと翻弄するttであったが……。




ここから伏字なし










恋人になれたリト君との甘酸っぱい記憶が何度も脳裏をよぎり、上手く寝付けないまま朝を迎えた。このままずっと布団の中に居たい気持ちをグッとこらえ、これから死ぬ運命のリト君を救うんだと自らを奮い立たせ起き上がる。


「ふぅ…。それにしても今回は気が向かないね。必要とは分かっていても彼の死に目に遭いに行くのは嫌だな…」


KOZAKAーC殲滅の計画が本格的に始動し、僕ら8人も当然その戦いの最前線で参加することになった。僕が見たどの未来でも殲滅は成功している為、この作戦は正しいものなんだろうけど、ヒーローが命を落とすことが前提で作られた作戦のような気がしてならない。

…また、このタイミングで殲滅するということは僕がかけられた不老不死の呪いを解く事を諦めるということだ。叶うならば解呪方法が分かるまで情報源としてKOZAKAーCは残しておきたい。

絶対ヒーロー本部は納得しないだろうな…どうしたものか。


「…ええい!もう無条件で過去へ飛べるうちに何回でも試すしかない!!まずはリト君とウェン君を死なせないのを目標に!!行くぞ佐伯イッテツ!!!」


リト君を、ウェン君を絶対に助ける。そう強く誓い洞穴を通り抜ける。だんだんはいはいが上手くなってきたな…


辿り着いたのは20XX年。あの戦いの日だ。

とりあえず今回は2人がどんな状況で命を落とす事になったのかをちゃんとこの目で確かめる事にした。もちろんすぐ助けたいのは山々だが、僕も当時リト君を失ったショックか、単に僕のゴーグルの効果か、彼がどうして死んだのかを覚えていない。なので次確実に助ける為に今回はちゃんと死因を把握する事に注力しようと思ったのだ。ゴーグルだって付けない。

ふっ……血をこの目で見るなんて、僕失神するかも。ていうか戦うの久しぶりだから下手したら普通に死ぬな…過去でも残機使えるのかな?

そんな疑問を抱えながら、決戦の場に向かった。





〜〜〜〜〜〜〜〜〜



戦闘中…

🌩「っ…!テツ!!後ろ!!」

🤝「おらぁっ!!!ありがとっ…でも」

🌩「黙って倒せっ…俺は大丈夫だから」


…こんなに敵多かったんだ。多分リト君が死んだ理由、僕を庇いながら戦ってるからだな。

少しでも彼には彼の心配をしてもらう為に少し距離を取って戦う。正直人の心配しながら戦える状況じゃない。それはリト君だって同じだろ。頼むからこっちばっかり気にしないでよ。

しばらくして背中に何かがぶつかる。敵が背中に突進して来たようだ。リト君をかいくぐって突進だなんて大した敵だよ。まぁでもリト君に攻撃が当たらなくて良かっ…






突進されたんじゃない。リト君が僕にぶつかったんだ。…腰に彼の手が巻かれている。



🤝「…リト君?」


そっと後ろを見る。彼は膝立ちで僕の腰に抱きついて下を見ている。


🌩「がはっ…」


彼の口から出た液体が、僕の服を赤色に染める。そしてそれはズボンを伝って僕の足元に血溜まりを作った。


…あぁ、思い出した。この光景をゴーグル越しに見たんだ。リト君の口から花が咲いてて、マジシャンみたいな事するなぁって思ってたんだよね。そしたら僕のスボンにも花がひらひら咲いていって、なんかとあるゲームみたいだなって僕考えてたんだよ。

こういう、事だったんだ。

リト君の背中には敵から放たれたであろう矢が突き刺さっており、恐らく僕の機動力を殺す為に太ももを狙ったのだろう。それに気づいたリト君が僕を庇おうとして、今結果的に矢は彼の心臓を貫いている。僕らの恋のキューピットってか。


腰に回されていたリト君の腕から力が抜け、彼は自身の作った血溜まりへ倒れ込んだ。目は開かれており、恐らく生命反応が途絶えた為か変身が自動的に解かれる。キリンちゃんが必死に彼を揺すり、身を守るために変身させようとするが上手くいかないようだ。…そりゃ死体を変身させる事なんかできないよな。


🐝「こちら緋八っ…!…ウェンがっ……ウェンが目の前でっ…カヒュ…ヒュー…ぅう、腕…うで…がっ…」


マナ君から無線が入る。過呼吸を起こしているようで放つ言葉がまとまっていない。でも恐らくウェン君は命を落としているか、戦えない状態なのだろう。腕…と言っていたから大剣を持って戦うウェン君狙いの敵が居たということだ。通常KOZAKAーCは特定の部位を狙ったり人を狙って攻撃する事はない。なのに僕に矢を撃ってきたり、確認は出来ていないがウェン君の腕を狙っていたり、思ったより頭の回る敵が居るようだ。1度様子を見て未来に戻ろう。…それにリト君の瞳孔がはっきりと開いていくのが見えてしまって気分が悪い。もう少しで吐く。


リト君に生かされた足で激戦区から逃げ出し、あの洞穴へまっすぐ向かう。そのまま滑り込むようにして入り、未来へ帰ってきた。

バタフライエフェクトによる記憶の置き換えで鳴り止まない頭痛を無理やり抑えつけ、家に入ったと同時に一目散にトイレへ駆け込む。そして盛大に嘔吐した。

血、矢、腕、心臓、足、花、花、花花花花花花花花花花花花花花花花……


…本当にヒーローとは思えないほど血が苦手だなお前は。記憶の中のあらゆる血の場面が花束に、花園に変わっていく。リト君の背中に咲き誇る真っ白な百合。血溜まりは見事なシロツメクサと成り代わる。早く彼らを助ける算段を考えなければならないのに、早く過去に戻らなければ行けないのに、フラッシュバックする度に胃液が喉を焼く。苦い胆汁が口から流れ出てトイレから離れられない。


「…うぅ…っ…。リト君…ごめんっ…守れなくてっ…守ってもらってばっかりで…っぅ…」


胃液だけでなく涙まで流してどうするんだよ。1番泣きたいのはリト君やウェン君だろ。敵を残して、仲間を残して彼らが浮かばれる訳ないだろ。おい佐伯イッテツしっかりしろ。助けられるのはお前しか居ないんだ。

僕はそのまま風呂へ入り、血やら胃液などの体液を流す。新しい服に着替え軽く水を飲む。唸る胃を抑え、痛む頭を叩き、2人を生かす計画を練り直した。次は絶対に助けられるように。





〜〜〜〜〜〜〜〜




あれから何度も試した。僕を狙っていた矢を放ってくる敵を先周りして倒した。でもそうすると僕を追ってきたリト君が結局無茶をして、別の敵に心臓を突かれて死んだ。また僕の目の前には綺麗な百合が咲いた。もうゴーグル無しでも僕の目には花が見えるようになった。

じゃあウェン君を先に助けようと思って走っていっても、リト君は建物の崩壊に巻き込まれて死ぬ。繰り返すうちにウェン君はどうにか助けられてもリト君は一回も助けられなかった。じゃあ僕が前日に喧嘩をすれば、そもそも告白なんかしなければ。リト君に嫌われれば。全部試した。全部試しても彼は僕を守って庇って死んでしまう。……何回も何回も僕の眼前には百合の花が生き生きと映り生える。

気が狂ってしまいそうだった。


そして衝撃の事実が1つ。洞穴の大きさが以前より小さくなっている。すでに成人済みの大人が入るには苦しい大きさになっており、あと数えられる程しか過去には行けないと分かる。ただ行った回数分小さくなるのでは無く、向こうで過ごす時間の経過によって小さくなっているようだった。つまり向こうで持久戦のような長居する作戦はもう出来ない。





───だからこの作戦を試せるのは一回きりだ。


まぁ、あれだ。ただの大学生が、少し長く生き過ぎたんだよ。自分に本当の意味でケジメをつける日が来たんだ。




僕はダンボールを持って、あの洞穴へ向かう。


入口にそのダンボールを置き、そっと撫でる。


そして深く深呼吸をして、過去へ這っていく。

口には今回の作戦の肝になる紙タバコを咥え、僕は過去へ辿り着いた所でゆっくりと立ち上がった。ニカッと笑っているゴーグルを付ける。


「…悪役、佐伯イッテツ様のお通りだよ」


大好きな彼に何度も何度も守れた足で地面を思い切り蹴り、ひとっ飛びであの激戦区へ行く。

まだ戦いはそこまで激しくなっていない今がチャンスだ。

コンクリートがむき出しの廃墟の屋上へ着地し、下で戦っているマナ君とウェン君の場所を確認する。そして2人を建物の倒壊に巻き込み、かつ脱出が困難な状況にするため、まずはウェン君に会いに行く。


突如廃墟の上から降りてきた僕に2人は困惑している様子だった。


🐝「っ…!?テツ?リトはどうしたんや?」

🤝「…」


ごめんねマナ君。君のひ孫に好きな子寝盗られんなよって言い忘れちゃった。


🦖「テツ?何黙って…」


ウェン君の手から大剣を奪う。…重っ。でも何とか持ったまま屋上へ上がった。


🐝「…はぁ!?何しとんのやテツ!!」


そのまま大剣を思い切り振り上げ、廃墟へ突き刺した。ヒビが入り、亀裂となり、あっという間に足元が崩れていく。そして半分になった廃墟は2人の方へ倒れた。今から走り出してもこの倒壊からは逃れられない。スピードタイプのマナ君なら出来なくもないだろうけど、武器のないウェン君を放置して自分だけ逃げるなんて事をマナ君がする訳ない。

あっという間に砂埃が舞い、僕の視界から2人が消える。大丈夫。2人は僕の手で殺せるような奴らじゃない。こんな状況じゃKOZAKAーCも2人を簡単に見つけられないだろう。それにマナ君にはレイピアを持たせたままだ。何かあっても彼らは身を守れる。

僕はそこに大剣を放置し、たった今崩壊させた廃墟の反対側にいるリト君の所へ向かった。

急がないときっとマナ君達から僕がおかしくなったって連絡が伝わってしまう。恐らく別の場所で戦っているDyticaにも応援要請が出てしまうだろう。彼らが来たら厄介だ。


…しばらく探し回った所でリト君の姿が見えた。気づかれないように近づいて気絶させ…


🌩「…っおい!テツ心配したんだぞ…今までどこ行って…」


流石僕のこと大好きなリト君。気づかれたか。仕方が無いので足元をすくい上げ転ばせる。その上に馬乗りになって、ずっと咥えていたタバコにライターでそっと火をつけた。


🤝「…ふぅ……。これが最後のタバコだなんて、ちょっと後悔かも」

🌩「…は?」


リト君は予想だにしない状況に相当困惑しているのか未だ抵抗をしてこない。僕は深くタバコを吸って、彼の顔に吹きかけた。別にそういう意味でしてるんじゃないと、誰に伝える訳でもないのに心の中で呟く。


───このタバコには僕の使える全ての知恵が入っている。まず僕の残機システムだが、僕の生み出した煙によって姿を表す猫ちゃんがいる。それを体内に取り込むことで僕は死んだ後でも意識を取り戻す事ができるのだが、要はこれを応用したのがこのタバコだ。リト君を気絶させ、僕は自死する。そしてリト君に吸わせた煙が、残機が、僕の意識がリト君の中で発芽して、あわよくば彼の中で彼と対話ができるのではという試みだ。

そしてこのタバコは煙によって残機が現れるだけでなく、フィルターの中に僕の血や記憶に関する物を入れ発現性と成功率を高めた。まぁそれでも五分五分ってとこかな。どうやって作った?とかそういう質問については、未来の技術と企業秘密って事にしておこう。


なのでできるだけ彼にこの煙を吸わせる。ちなみに味は全然美味しくない。自分の成分入りタバコなんて死んでもごめんだね。まぁ今から死ぬんだけど。

リト君が息を止めているような様子もないため、恐らく結構吸ってくれただろう。あとは気絶させるだけ。峰打ちで仕留めようと思ってたのに君が僕に気づくから失敗したじゃないか。仕方がないので最後に思い切り煙を吸い、彼に口付けで煙を食わせる。咳き込む彼を無視して頸動脈に触れる。そして力強く締めた。


🌩「ぐっ…っ!?ぉいテツ……ぅ」


彼の苦しそうな顔に胸が痛くなる。でも僕の手に彼の命がかかっているという状況に少し興奮にも似た感情が込み上げてくる。…ほんと、100年も片思いし続けてると、呪いと化すね。


🤝「……リト君。」


うっ血した彼の顔。ここまでされて、まだ本気で僕を振り払えないリト君。何してんだよ僕のヒーロー。

程なくして彼は気絶した。その血の気が引いた顔にそっとキスを落とし、僕は家にあった包丁で自分の心臓を一突きした。…こんぐらいなら間違いなく気絶は出来るでしょう。自死するのに確実な方法が思いつかなかったので心臓からの出血多量を狙った。…痛い。そのままリト君の上に覆いかぶさるようにして倒れる。過去で死んだ場合、残機は恐らく使えない。そうでなくとも、僕は今から不老不死を解こうとしているのだ。どうせ100年後を生きる佐伯イッテツは死ぬ運命にある。


🤝「…さよなら、は君の中で言わせて貰おうか。」


やがて僕の血が彼の体と僕を覆い尽くす。視界はあっという間にシロツメクサの真っ白な花園と化し、そこで意識を失った。


















全然今回で最後になりませんでした。

恐らく次回が最後です。

ttの不老不死は解けるのか、ヴィランと化した事でwn、rtが命を落とす未来を変えられたのか。

to be continued…




loading

この作品はいかがでしたか?

131

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚