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【神父と人外】退屈とは遠い場所で

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【神父と人外】退屈とは遠い場所で

1 - 第一話:プロローグ

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2024年09月24日

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僕は神父だ。

神の父と書いて、神父。

相変わらず、大層な字の組み合わせだなと思う。



今日もまた僕は、いつもと変わらない日々に貢献をする。


僕のいる協会は街から少し離れた場所にある。  だからなのか、協会に足を運び、祈りを捧げる者は少ない。



つまるところ、ほぼ毎日僕は暇を持て余しているのだ。

別に、退屈が嫌いなわけじゃない。


ただ、本当に僕は生きているのか?と、     無性に問いかけたくなるのだ。



まるで外の世界と隔離するように、 協会の周りには広大な白百合の畑が広がっている。


不思議な事に、この教会の周りの白百合は季節や成長という時の流れ、もとい世の理から切り取られたように年中咲き続けている。



綺麗な、白銀に輝く白百合。



酷く朧気な、昔の記憶。ここに来て最初の頃は確かに美しいと感じ、眺めていたと思う。

けれど今ではそれさえも自分の存在を曖昧にするものへと化していた。



どうしてなんだろう。

全てに答えはない。


そうして今日もまた、退屈な時間だけが淡々と過ぎていく。


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