新作:及川の彼女になるまで
それから私は週1、委員会がある日に差し入れを持ってった。今度は自分用ではなく他の人が食べる用も作った他の人…と言っても青城バレーのメンバーだけだけどある日また体育館に来てバレー部の練習試合が終わり帰ろうと思ったその時だった
「あ!〇〇ちゃん今帰るの?少し話したいことがあるんだけどさ~時間ある?」
「…?はい」
「ありがとう~ 」
頭にハテナを浮かべなんか変な事した…?やらかした…?と変な事を考え緊張していると
「〇〇ちゃんって”マネージャー”に興味無い?」
「え、」
”マネージャー”本当嬉しくてでもいつも私は清楚キャラで大人しめ少しクールさがある…このキャラを保つためにはにやけては行けないのに、にやけてしまいそうな私がいた
「大丈夫、〇〇ちゃんを誘ったのは俺だけの意見じゃなくてみんなの意見を聞いてみんな賛成だったから安心して~」
「…あ、えっと…や、やりたいです!」
「!」
「本当?ありがとう!」
それから委員会の仕事・夏休みの宿題…それから青城の支えとなるマネージャーもこなした。マネージャーになって及川先輩に憧れた。あんな飛べていいな…といつの間にか私の中で憧れが及川先輩になっていた。それから夏休みが終わり次は冬休みへと入っていった。ある日の青城バレー部の唯一の休みの日及川先輩に遊ばない?と言われた。
「〇〇ちゃん今度一緒に遊ばない~?」
「え!ぜひ!遊びましょ!」
「あと、その…… 2人ですか?」
「安心して!2人じゃないよ~!」
「そうなんですね……」
少ししゅんとすると
「ごめんね、嘘、2人でだよ」
「……!」
「分かりました…!」
じゃあいつにする~と話しながら5時になってしまった。遊ぶ場所は遊園地集合時間は10時で月曜日…!冬休み+バレー休みだから長く遊べる日を選んだ!そして遊ぶ日当日
楽しみで集合時間より早く来てしまった。冬だから寒~、と思いながらふとカフェとか…と思ったが入れ違いになったらと不安になり行かなかった。そして集合時間よりちょっと前の9時55分に先輩が来た。先輩はとってもびっくりした顔でこっちに向かってきた。
「〇〇ちゃん、もしかしてめっちゃ待った…?」
「いや、そんなことないですよ!」
と嘘をつく、がすぐバレてしまう
「手出して?」
「え?」
「いや、だから手出して?」
「……えっと?」
「いいから!」
という圧に負け手を差し出す
「ほら!冷たいじゃん!本当は何時に来たの?」
「9時35分ぐらい…?」
「早っ!?」
「そりゃこんな手冷たくなるよね、」
「てか、嘘ついたよね!?〇〇ちゃん!」
「すみません…」
「もう!仕方ないから今日はずっと手繋いでて!これで許してあげる!」
「はい…」
はい…と言いながらもびっくりもしたしどきっともした。……多分ここで憧れ…でもあるけど好きな人…でもある人になったんだな、と思った。
「何乗りたい?」
「ジェットコースター乗ってみたいです!」
「ジェットコースターいいよね!」
「乗ろっか!」
とこんな感じにどんどん乗っていった。
でも楽しい時間はあっという間でもう6時だった。少し遠い遊園地だから早めに帰らなきゃ行けない…
「最後に観覧車乗らない?」
「いいですね!絶対景色綺麗ですよ~!!」
「そうだね笑」
と私がはしゃぐと笑ってくれた。てっぺんになると及川先輩が私に話しかけた。
「ねぇ、〇〇ちゃん」
「!……はい」
「なんで俺が2人で遊ぼうって言ったか、それに誘ったかわかる?」
「……」
「〇〇ちゃんの事好きになっちゃったんだよね」
「!…本当…ですか?」
「うん」
「だから、付き合ってくない?」
と頭を下げる及川先輩に私はこう答えた
「…よろしくお願いします」
「……本当?」
「はい」
「これからよろしくね!〇〇ちゃん!」
「よろしくお願いします」
「…敬語外して?」
「いや、それは…!」
「いいから!」
またまた圧に押され敬語を外すことになった
「分かっ……た」
仲良くもなり敬語も外せて更に及川先輩を今徹と呼ぶ練習をしている。仲良くなってまぁ、1ヶ月たち、私は歌詞ドッキリをする事にした。
LINEにて
「今日くらいはさ」
徹「うん?」
「岩ちゃんの話じゃなくて」
「ファンの話でもなくて」
徹「…?」
「今日くらいはさ」
「くだらない話しでもしようよ」
徹「いいよ?」
「今日はなんかさ」
「またねって靴をはいたら君は」
「前みたいに」
「引き止めようなんてしてこないかな」
徹「ごめんね…?」
「今日くらいはさ」
「今日だけでいいから」
徹「うん」
「君に甘えてみたかった」
「毎日なんて言わないからさ」
徹「毎日でもいいよ!」
「なんてね、冗談だよ」
徹「え、冗談!?」
「わかれよ」
徹「え?」
徹「え?嘘だよね?」
徹「え、待って俺の何がダメだった…?」
徹「なんでこたえないの…?」
「と、とーる」
徹「嫌だよ!?別れないから!」
「これ歌詞ドッキリ」
徹「え?」
「だから……」
「ドッキリ」
徹「はぁ〜!?」
徹「心臓に悪いんだけど!?」
「すみません~笑」
こんなふうに仲も深まり毎日が楽しかった。
続く_
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