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レイリ:こんばんは__
高槻:…vampire.
レイリ:__え?
高槻:…なんか、不思議だなって思ってた。不思議な”人”じゃないなって、思ってた。
レイリ:!!!
高槻:こんばんは。…吸血鬼さん、。
レイリ:…バレて、いたんですね。(苦笑、
高槻:俺、視力2.0で。両目で4.0なんですよ。
レイリ:…珍しいですね、。
高槻:…はい。星は、よく見るんですけど。あなたが見上げていた空には、星はなかった。
レイリ:、、、
高槻:あなたが見てしまったのは、…勘違いしてしまったのは。人間なら、遠い未来に見るはずの星だと思います。…吸血鬼なら、1万年先の星も、見えるんじゃないかって。そう考えました。
レイリ:…そうですね、今みたいに、カナタさんが、思っていたよりも話してくれる人で。
高槻:、!
レイリ:少し調子に乗ってしまいました、💦 バレるとは、思わなくて。…人間には見えないんでしたよね、赤い輝きの星は。
高槻:…多分。俺、見たことなかったので。あと、下駄箱にそれらしい名前がなくて、確信しました。
レイリ:…もう少し、取り繕うべきでしたね…
高槻:一瞬、不審者かとも思ってしまったんですが。…吸血鬼、非現実的な予想に決めました。
レイリ:…さっき、何を言われたのか分からなかったです。英語、発音良すぎると思いますよ。(苦笑、
高槻:…ここに入り浸ってますが、勉強ができなくて人生を諦めたわけではないんです。ただ、つまらなくて。
レイリ:そうですか…すみません、ダメな吸血鬼で。バレてしまったのなら、他の方を当たります。
高槻:…いえ。俺、実は貧血なりやすいんです。輸血パック、常時持ってなきゃいけないくらいで。最近は元気だし、予備もあるんで、もらってください。
レイリ:…変わった方ですね、カナタさん。色んな所が…
高槻:…俺の名前の呼び方が、なんだか特殊だなと思って。それも、吸血鬼だと判断した理由の一つです。
レイリ:…!吸血鬼の世界には、日本人の方のような名前の響きは、ないんですよ。…輸血パック、いいんですか?本当に、重度の貧血持ちなんですか?
高槻:よく言われます。持って行ってください。…もうここには、来ないんですか。まだ、2日目ですが。((
レイリ:…すみません。バレたからには、修行し直して来ます!(ニコッ
高槻:…また来てください。レイリさんは、赤い瞳のままでいいと思いますよ。昨日は、暗い桃色に、変えてましたよね。
レイリ:全部、お見通しなんですね…💦
高槻:…いえ…昨日の服装、うちの高校の制服だって、思っちゃいました。そこは、引っかかりましたね。
レイリ:!!…立派な「狐」にならないとですね。ありがとうございました、…ごきげんよう、カナタさん。
ふわっと微笑んだ*”vampire”*は、地上へと舞い降りていった。
高槻:あ”ーー…。死ぬかと思った、((
…勘がいい人間で、良かったな、俺。(そしてその勘が外れていなくて、良かった。…吸血鬼って、人間自体は食うのかな。
_恐ろしい考えを浮かべてしまって、慌てて頭を振る。レイリが普通の人間だったらどうしようと、さっきまで心臓が早鐘を打っていた。…レイリも、心底慌てていたんだろうか。そうだと思いたい。俺も焦ってたんだと、言いたい。
そんなこと思うのは、初めてだな。w……敬語、もっと練習しなくちゃな…
赤がよく似合う吸血鬼は、俺に新たなことを教えてくれた__
Season1,「星の夜の吸血鬼」__終.