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「ごめんね。何時から絶対迎えに来る。だから、さ、待っててね?」
太宰「くにくぅぃだくぅうん!」
応接間のソファで、音楽を聴きながらゴロゴロしている太宰。
国木田「仕事をしろ。」
国木田はいつものことだとでも云うように全く気にせず応答した。
太宰「何時になったら、ポートマフィアに突る許可が出るの~?」
自身の癖のある蓬髪の先っぽをいじりながら太宰がいう。
国木田「何時になってもその許可はださん。」
国木田は資料を仕分けする作業の手を止めない。
太宰「けち。」
対して太宰は、自分の髪で遊ぶのにあきたのか、手を、ソファーからなげだしている。
太宰「嗚呼。暇だぁ、愛しの人に会いに行きたい、、、
あわよくば結婚したい。」
国木田「ふざけたことを抜かしてないで仕事をしろ。」
奇天烈な事をいう太宰に慣れてしまった探偵社御一行。
敦「太宰さん、仕事しないと、また残業させられますよ?」
太宰の後輩敦が、最もなことを述べる。
太宰「それは嫌だ。」
むくりと頭だけを上げる太宰。
与謝野「そんじゃあ、仕事がわりにおつかいに行ってきな。」
血のついた鉈を肩に担いだ与謝野が丁度いいとでもいうように言った。
太宰「ところで与謝野女医その鉈は?それに、先刻までいた谷崎君もいないし、」
皆が分かりきった質問をする。
与謝野がニヤリと笑う。
与謝野「知りたいのかい?」
太宰「遠慮します、、、」
太宰が引き気味に述べた。
与謝野「買ってきて欲しいものは、この紙にかいてあるから。全部ショッピングモールでそろうはずだよ。」
太宰「はァい」
机上に放り投げてある外套を羽織ると、太宰はけだるそうに出ていった。
プルルルルル
太宰が出ていったのと入れ替わりに電話がなった。
乱歩「!」
乱歩「太宰を呼び戻して。」
それまで、黙ってお菓子を食べていた乱歩が、事務に命令をした。
だが、事務もいきなりの事で反応が遅れる。
乱歩「急いで!」
事務「はい!」
事務の1人が太宰に連絡をかけ、もう一人は、太宰を呼ぶため外に飛び出していった。
国木田「どうしたんです!?乱歩さん」
その場に居たほとんどが驚いた。
乱歩「後で説明する。それより、太宰に繋がったら僕に頂戴。」
事務「つながりました!」
乱歩が電話を受け取った。
太宰「どうしたんですか?」
呑気そうに太宰が言った。
乱歩「君の恋人がピンチだよ。中華街に行って。」
電話口で、太宰が息をのんだ。
プツッ
電話が切れる。
乱歩「国木田。敦。社用車を使って太宰達を迎えに行って。」
敦も国木田も状況が飲めぬまま返事をした。
国木田「分かりました!」
敦「はい、!」
太宰「来てしまったか、、、」
きっとそろそろだと思っていた。きっと、彼なら、中也ならもうそろそろだと。
太宰「ポートマフィアから逃げるだなんて、、、」
心拍数を操作し、息があがらないようにしながら走る。
丁度中華街についた。
中からは、悲鳴や銃声が響いている。
太宰「こんなに派手にやるなんて森さんは何を考えているのか、、、」
門の影から中の様子を覗く。
暫く眺めると、人混みの中から中也をみとめる。
すぐに、中也に走りよる太宰。
太宰「中也ッ!」
声に気づいた中也は驚いた様な顔をした。
中也「だざっ、なんで、こんなとこに、、、」
ビックリして、その場にとどまる中也。
太宰「話は後。早くにげるよ」
そう言って太宰が中也の手をとって走り出す。
だが、太宰の入ってきた門には黒服の機関銃をもった奴らがいる。
中也「!」
中也の体がこわばった。
太宰「多分、大きい門は全部ふさがれてる。脇道から出よう。」
太宰が正確な情報判断を下した。
中也「わ、分かった」
走っている途中で、太宰の電話がなる。
太宰「国木田君。どうせ来ているんでしょう?今からいう場所に車つけて」
国木田「すぐに行く!」
後ろから敦の悲鳴がきこえる。
太宰(国木田君は運転すると性格が変わるんだった、、、)
こんにちはぬすです。見てくださりありがとうございました。
誤字があったら、こいつ馬鹿やんって思いながら見てください。