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もう夜も遅くなった。
繋いだ手は、まだそのまま。
たっつんはちらっと隣を見る。
じゃぱぱは普通の顔してるけど、たまに口元が緩んでる。
「……お前、ちょっとニヤけすぎちゃう?」
「え、バレた?」
「バレるわ」
じゃぱぱは小さく笑う。
「だって嬉しいし」
またそれ。
最近ずっと、真っ直ぐ言われるたびに心臓がおかしくなる。
たっつんが黙り込んでいると、じゃぱぱが軽く手を握り直した。
「……たっつん」
「ん?」
「今日、ありがと」
「何が」
「ちゃんと気持ち返してくれたこと」
その声は思ったより優しくて。
たっつんは少しだけ視線を逸らした。
「……俺も、嬉しかったし」
「え」
「聞き返すな!」
じゃぱぱが吹き出す。
「いや、嬉しくて」
「お前ほんま……」
言い返そうとした瞬間。
じゃぱぱが急に黙る。
「?」
じゃぱぱの自室。静かな場所。
メンバーの気配もない。
じゃぱぱは少しだけ迷うみたいに視線を揺らしてから、小さく聞いた。
「……今なら、してもいい?」
「っ!?」
意味を理解した瞬間、たっつんの顔が熱くなる。
「お前、覚えてたんか……!」
「そりゃ覚えてる」
じゃぱぱは少し照れた顔で笑った。
「たっつんがさっきええよって言ってくれたから」
逃げ道がない。
たっつんはしばらく真っ赤なまま黙っていたけど、やがて観念したみたいにため息をついた。
「……ちょっとだけやぞ」
その瞬間。
じゃぱぱの顔がわかりやすく嬉しそうになる。
「かわい」
「今それ禁止!!」
笑いながら距離が縮まる。
今度は、さっきより少し近い。
そっと頬に触れられて、たっつんの心臓が跳ねる。
「……ほんとにいい?」
また確認。
その優しさがずるい。
たっつんは小さく頷いた。
そして。
静かな夜の中で、今度は少し長めに唇が重なる。
触れるだけだった前より、ちゃんと“恋人”って感じがして。
離れたあと、たっつんは完全に顔を隠した。
「……無理や、心臓持たん」
じゃぱぱはそんな様子を見て、困ったみたいに笑う。
「俺も結構限界」
「余裕そうやったやん!」
「頑張ってただけ」
その言葉に、たっつんが思わず顔を上げる。
じゃぱぱは耳まで赤くなっていた。
それを見た瞬間。
たっつんは少しだけ笑った。
「……なんや、同じやん」
「同じやね」
二人の笑い声が、静かな部屋にやわらかく響いた。
続く!