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フランスに帰ってきてすぐに寝るそして昼過ぎまで寝ていて電話の音で目が覚めた
シャルロット「…?はい…」少し寝ぼけた声で電話に出る
アラスター「あ、シャル?もうフランスついたんだね。ずっと電話出ないからびっくりした」
シャルロット「すみません…寝てました…」
アラスター「知ってる。眠たい声してる」
こんなつまらない会話でも2人は落ち着いていた。
3日に1回の電話だったのが気づけば毎日するようになって言った。いつも今日あったことや今日の天気など。でもアラスターとシャルロットにとってはこの時間が一番の癒し。
電話をし始めて2ヶ月ある電話
アラスター「そういえば…聞いていいか分からないけど…彼氏と別れたの?」
シャルロット「…あぁ…それは…」
アラスター「どうしたの?」
シャルロット「…私がアメリカに行ってる間に…亡くなったらしくて」
…沈黙が続く…
アラスター「…ごめん…」
シャルロット「いいですよ。浮気するような人ですし…まぁ…私から別れを告げなくて良かったですよ」
アラスター「そう…ごめん…」
シャルロット「…大丈夫です。ごめんなさい。今日はここまででもいいですか?」
アラスター「うん。いいよ。じゃあまた」
電話を切る。自分は殺人鬼なのに…人の死は身近なようなものなのに…彼女が大切に思ってた人が亡くなるとなんでこんな気持ちになるんだろう…
また別の日。次はシャルロットからの電話だった。
シャルロット「…アラスター…」
アラスター「どうしたの?君からは珍しいね」
シャルロット「…仕事で嫌なことがあったから…声聞きたくて」
アラスター「私でよければ話聞くよ」
シャルロット「…その私の名前…父親が付けたんですけど」
いつも自分のことを話さないシャルロットが珍しく声を聞きたいと言われ自分のことを語り始める。それはアラスターにとっては嬉しくてたまらなかった。
シャルロット「その…親が離婚したから私の名前母親の名前なんです。それで母親の知り合いに会って…母の悪口言われて…」
少し話しずらいけど信用してくれてるのか話してくれる。
シャルロット「私は親には無関心だけど…やっぱり…なんか嫌ですね…」
アラスター「…確かにね」
シャルロット「だから私名前変えるんです。芸名だけど」
アラスター「そうなの?シャルロットはいい名前…あ、ごめん」
シャルロット「いえ、それで新しい名前…シャットにしようかなって…」
アラスター「いいね!君らしい…フランスで雌猫でしょ?」
シャット「えぇ…あなたに言われるなら…シャットにします。」
電話越しでも自然に笑顔を出せているというのがわかった。また直接会いたい。
そして月日が経ち2人が出会い二年が経った頃
アラスター「そういえばもう20歳になった?」
いつも通り電話をしている2人
シャット「えぇ、もうお酒も飲めますよ…話覚えててくれたんですか?」
アラスター「もちろん!私から言ったんだもん」
シャット「なら明日アメリカに行きますね」
アラスター「いや、私が行くよ。フランスに」
シャット「え?いいんですか?」
アラスター「もちろん前は来てもらったし」
シャット「…なら空港には迎えに行きますよ。前は送ってもらったから」
アラスター「ありがとう。お言葉に甘えて」
シャット「墜落しないように気をつけてくださいね」
電話越しでもわかる冗談を言う笑い声。とても可愛らしいアラスターはかすかに心を開いてくれてると感じている
次の日 シャルル・ド・ゴール国際空港にて
アラスターは大きなスーツケース。ジャケットを羽おり外に出る。昨日楽しみすぎて寝れなかったためあくびをしている
空港の駐車場に長身で綺麗な黒髪にヨーロッパ系の大人っぽい女性がいた。「!…シャル、?」
話しかけてきた男性は長身でととのった茶髪の髪型に赤いスーツにジャケット。前より大人っぽくなっていた。
「2年でそんなに変わるんですね」
相変わらず作り笑いで目は笑ってない。けど自分はその笑顔に惚れたことを自覚している。
「あなたこそ2年でずいぶん…綺麗になって」
シャット「そうですか?…本当に来るって信じてはいましたよ」
アラスター「あなたに信じてもらって光栄ですよ」
そんな会話を交わしシャットの車に向かい車に乗りシャットの住むアパートに辿り着く。
シャット「よかったら…寝てもいいですよ。私あんまり寝ないから」
アラスター「シャットの匂いする…匂いというか香り?」
シャット「嫌ですか?」
アラスター「いや、安心するよ」
寝室に入ろうとすると
シャット「あッ!…待って…!」
寝室に入るとアラスターの写真が写真立てにあり他にも今までシャットが撮ってきた人達の写真があった。
シャット「ごめんなさい…片付けるつもりだった…けど…忘れてました」
アラスター「いやいいよ。ずっと大切にしてくれたなら嬉しい。」
シャット「それは良かった…」
少し照れくさそうに返すシャットを見てアラスターは鼻で笑う。そして写真を見ていると一枚の写真に目を奪われた。誰よりも笑顔が綺麗で真ん中に置いている写真。
アラスター「…真ん中の写真の人が…彼氏?」
シャット「え?あぁ…はい」
アラスター「イケメンだね」
シャット「そうですか?」
アラスター「え?思わない?」
シャット「えぇ、特には外見はそこまで見てないし」
アラスター「え?じゃあどこを好きになったの?」
シャット「…え…」
アラスター「ん?」
シャット「ん…ふっ…フフッ」口を抑える「ごめんなさいッ笑…ちょっとッ…フッ…はっ…あはははッ!!笑笑」
アラスター「…私何か変なこと言いましたか?」
こんなに笑うと思わなかった。涙が出るほど笑ってすごい可愛らしくて美しくて優しい癒される笑顔で笑う。
シャット「いやッ…ははっ…どこをって…ふふっ…顔しか良くないみたいッ…」
アラスター「…ふふっ…あなたの話聞いたら性格は良くないから」
シャット「はははっ!…はぁッ…初めてこんなに笑った…」
アラスター「…可愛いですね」
シャット「…え?」
沈黙が続く…………
言ってしまった。ずっと言いたかったことがしかも本人の前でシャットはと言うと…
「…ッ…」
顔が赤くなり声が出なくなってる。
「い、いや…今のは…その…違くて…いや違くないけど…あの…その…」
「え、あ…そう…ですよね…?いや、分からないけど…」
お互い顔が赤くなり言葉が上手く出ない
アラスター「すみません…その…作り笑いでもないし…綺麗で可愛くて…素敵な笑顔だから…」
「………」ずっと無言のままのシャットの顔を覗き込むと「あんまり…見ないで…」と顔を赤くしながら俯くシャットにもっと可愛いと思ってしまう。
「ご、ごめん」と同時にシャットの肩を触れると
「――っ!!」
と肩が跳ね。また顔が赤くなる。
「アラスター…すみません…触れられるの苦手なので…ご了承ください…」
「あ…ごめん…笑」
照れているのに冷静な対応で少し面白がるアラスター
「笑えますか?」
「うん。とても笑える。」
2人は沈黙する。そしてシャットが
「そういえば2年前にお酒を飲む時に教えますって言ったのを覚えていますか?」
アラスター「え?どうしたら好きになってくれるか?」
シャット「えぇ…では明日いきましょう。お互い大人になりましたから」
翌日バーに行く。バーの雰囲気は静かで古風な雰囲気をただ寄せていた。
お酒を頼む。「あなたのおすすめのお酒を飲みたいです」アラスターは「それなら私はウイスキーが好きだから…どうぞ」
「では乾杯」グラスの音が重なる
「どうですか?私のお気に入りは」
「…苦いです…でも…好きです」
数分後
シャット「私ワインも挑戦してみようかと」
アラスター「彼女に酔って欲しいから酔いやすいお酒を」
シャット「酔わなくても話しますよ」
アラスター「なら教えてください。どうやったら好きになってくれますか?」
シャット「…前の彼氏の時は…押されすぎて…まぁ…私のことたくさん思っていただければ」
少し寂しげに言うけど彼女はアラスターが本気で自分のこと好きなんて気づいていない
そしてワインが来て飲んでみると
シャット「んッ…」
アラスター「どうした?」
シャット「すごいフルーツ…」
アラスター「そうなの?私も飲んでみていい?」
冗談交じりで聞いてみるとシャットはいいですよと言って差し出してくれた。
シャットが口をつけたところにワザと口をつけてみる。どうせ照れたりするだろうと思いチラ見してみると
「甘いでしょ?」気にする素振りもなく
「え、気にしないの?」
「なんのことですか?」
相手が気にしなかったし照れるだろうと思ってたら…
「な、なんで気にしないの///君が飲んだところに口つけたのに…」
自分が耳まで赤くなり恥ずかしかった。
「そんなに気にしなくても…あなたいつも距離近いし私も気にしません」
自分の方が気にしてしまった。本気で照れてしまった。
シャット「そんなに照れなくても」
アラスター「照れてないです。私はいつも冷静なので」
シャット「…ならいいけど」
そんな中お酒を飲みだから沈黙が続く
「お酒強いですね。酔わないんですか?」
沈黙が気まずかったのか目を逸らしながら言う
「酔いませんよ。この位は」
「…話変えるけど…家族と連絡とってる?」
「…また質問攻めですか?」
「うん、教えて?」
「…連絡…というか…父は亡くなってるし母と離婚してるからもう分からなくて」
「…じゃあ身長何センチなの?」
「165とかだった気がします」
「胸は大きい方なの?」
「まぁ…ってどこ見てるんですか…」
だんだん質問がエスカレートしていくけどアラスターだからかか質問に返してくれる。そしてもっとエスカレートする
「前も聞いたけど好きなタイプは?」
「変わらず無いですよ」
「自分の好きなところは?」
「…特には」
「一番触れられると敏感な場所は?」
「…どこだろ…」
「君の秘密私にだけ話してよ」
「それは…」
少し目を逸らしながらジト目になる
「キスされたらどうなる?震える?抵抗する?声抑える?」
「抱きつかれたらどうなるの?震える?照れる?どうなるの?」
「手を繋いだらどうなるの?」
「可愛いって言われたらどうする?」
だんだん質問に答えられなくなり黙り込むと
「…なら最後の質問だけは答えてもらおう」
そこでやっと目を合わせるまだ少し動揺してるところはあるけどアラスターの質問を聞こうとし耳を澄ます
「今から私があなたを、出会った頃からずっと好きって言ったら…どうする?」