暖かいスープが冷めた。
「レストランとかだったのか?」1人の日本人が戦争で廃墟になった建物の中で呟いた。
だが返事はこない。 当たり前だ。
ここに居るのは右腕と左脚を失った1人の日本人しかいない。
その日本人は負けたのだ、戦争に。
そこから逃げるためこの建物に入った。
だが大量に出血していてもう先は長くない。
その日本人は壁にもたれながらだんだん意識が遠のいた。
血が流れる。
スープみたいだと笑いながら力が尽きてく。
日本人はだんだんと冷たくなっていった。
ーやがて朝日は昇るー
日本人は冷めたスープのように血を流しながら冷たくなっていった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!