「ヒョン…」
「襲っていいですか」
「……」
「いや、それって許可とる物じゃ…」
「いいってことですね」
見える背景がガラリと変わった。
倒す時に添えられた頭の手はベッドにつき、目の前には視界いっぱいにグガの顔が広がる。
ゆっくりと唇を重ねる。
何回も何回も軽く交わしてから、それはどんどんと深まってゆく。
水音と共に舌が入ってきた。
それと同時に息が漏れてしまい、さらに激しくなる。
「ん…はあ、好き」
パジャマのボタンを一つ一つ外される。
おれが口元に手を当てると、優しく引き剥がされた。
「ひょん、顔真っ赤…かわいい」
「…ぐが当たってる」
上から見た時に2人の足が交互になっている状態で押し倒されているため、キスをする度に俺のにぐがの膝が当たる。
それがなんとも言えない気持ち良さで、声が出そうになるから…やめてほしい。
「当ててる」
そういって口角を片方だけ上げる表情が、なんとも生意気で心が締め付けられる。
「ここぐりぐりってされると〜、気持ちいいね」
耳元で囁かれた。
下腹部から胸の辺りがギュンッッてして、何かが込み上げてくるように痛む。
「ふふ」
小さな声で話す時のグガの声は、少し掠れていて耳が溶けそうになる甘い声で…とにかく、あたまがどろどろになる。
「ひょ〜ん…そんなえっちだと困りますよ」
困ったように頭をかいて、目をぎゅっと瞑る。
胸に顔を埋めたまま、グガはそう話した。
「ああもう、…なんでそんな…」
「いひひ、かわい」
「んんっ…てかほんとに足…」
意地悪。
俺がまた声を出そうとすると、唇を塞がれた。
こじ開けられるようにして舌が入り込んで来たと思えば、微笑んでから離す。
鎖骨に跡を付けて満足気に笑うグガが、いつものマンネらしい姿とはまるで別人のように感じる。
グガは自らの重いパーカーをベッドサイドに投げ捨てて、髪をかきあげた。
ぐがのことで頭がいっぱいで息をまともに出来なくて、頭がぼうっとのぼせてくる。
でもその瞬間にふわふわと髪を撫でられて、また心臓がどくんと跳ねる。
「テヒョンイ」
あ…呼び捨て、
ぐがのスイッチが入る合図は、こうやって呼び捨てになること。
「しばらく露出度高い服着ちゃだめだよ」
「俺の跡、いっぱいついてるのバレちゃうから」
それでこうやって毎回心も身体もぐぐぐって追い詰められて、俺が泣きそうになった途端に前戯が終了する。
そこから先はおたのしみ――。
明日の朝は、どれくらい身体が動くのかな。ㅋㅋ
[END]
コメント
2件
続きもめっちゃよかったです🥲🥲🥲かわいい………