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🐇side
🐇「うッ…悠、くん…ポロッ」
また、守れなかった。これで何回目なのか。
なぜ、こんな反応なのか。それはうちが__
タイムリープをしているから。
~過去~
ある日、悠くんとデートをしていると、悠くんが車に跳ねられて亡くなった。
🐇「なんで、うち、守らへんかったん…?」
そう自問自答を続ける日々。
もう一度、あの頃に戻りたい。そう願っていると、不思議な夢を見た。
🐇「ん…?ここは、どこ…?」
?「あなた、大切な人を亡くしましたね。」
🐇「えっ…急に何を…」
🐇「しかもなんで知って…」
?「私は死の世界の神です。」
🐇「へっ?死の世界の、神…?!」
急に現れた神?に驚きを隠せなかった。
神「何者かが入ってきた為、様子を見に来てみたらあなたがいたということです。」
🐇「はぁ…?」
神「あなた悲しみに暮れているようですね。そんな貴方の為に一つだけ、願いを聞いて差し上げましょう。」
🐇「……!」
🐇「本当ですか…?!」
🐇「じゃあ、うちを悠くんが亡くなる前の時間に戻してくださいッ…!」
神「…分かりました。ですが、引き換えに失われるものがあります。」
🐇「なんですか…?」
神「それは、あなたの寿命です。」
🐇「じゅ、寿命…」
神「夢の中で私を呼べば何回でも戻ることができます。」
神「ですが、1回戻るたびに寿命が15年短くなります。」
神「そして、どの時期に戻るかは必ずは決まりません。」
🐇「……」
🐇「お願いします。」
神「…本当にいいんですか?」
🐇「はい。うちは悠くんの為なら自分の命はなんだっていいんで。」
神「分かりました。では、明日にはタイムリープできているはずです。」
神「健闘を祈ります。」
🐇「はい。」
あんなこと言ったけど、ほんとは自分が死ぬのは怖い。でも、それで悠くんが生きてくれるなら、後悔はない。
~翌朝~
🐇「ん~…」
🐇「あれ…あッ!そうや!」
🐇「今の日付は…!」
🐇「2月25日…」
本当に7ヶ月前に戻っていた。
でも、7ヶ月前は悠くんと出会う前。悠くんがどこにいるか分からない状態だった。
🐇「悠くん、待っててな。」
うちが必ず生かして見せるから__
そして、悠くんと出会うことができた。
今度こそ、助ける。そう決意したはずなのに、
🐇「……なんでッ…」
🐇「なんでまた死なせてしまったんや…?」
助けることは出来なかった。
🐇「もう1回助けたいッ…悠くんを助けたい…」
🐇「また、夢を見れば神に会えるかな…」
そう願いながら眠りについた。
~ゆめの中~
🐇「ほんとにできてもうた…!」
神「…また、あなたですか。」
神「最愛の方は助けることが出来ましたか?」
🐇「…ッ…」
神「……出来なかったんですね」
🐇「あの、もう一度タイムリープさせてくれませんか…?」
神「もう15年も寿命が減っているんですよ?」
🐇「それでも助けたいんですッ…!!」
神「……分かりました」
神「どうか、無理はしないでくださいね。」
🐇「はい。」
~朝~
🐇「ん…、あ、また戻ってる…!」
🐇「今度こそ、助けるッ…!」
そう意気込んだが、ダメだった。
🐇「なん、でッ…どうして…?ポロッ」
それから何度も試したけどダメだった。今に至るまで3回失敗し続けた。
🐇「もう、次で最後にしよう…流石にこれ以上は女神ちゃんに怒られちゃうからな…」
もう、会いすぎてちゃんずけで呼ぶ仲にもなってしまった。
神「またですか、初兎ちゃん。」
神「もう、やめた方が…」
🐇「分かってます…だから、次のチャンスで終わりにしようと思います。、」
神「うん。そうした方がいいと思います。」
🐇「ありがとう。女神ちゃん。」
神「じゃあ、成功することを祈って。ギュ」
🐇「…!うん、ありがとう…♪」
そうして、うちは最後のチャンスに向かって進み始めた。
コメント
1件
タイムリープ…… 白さぁんッッ…!!無理しないでッッ…!!😭😭 15年ってやばくないすか…!!?? 毎度毎度神すぎますねッ…!✨✨ 続きが楽しみすぎますッ!✨