テラーノベル
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あんたをいじめるための。
え、いじめって……
そんな、急に、どうして
ky「お前ら、今なんて言った?」
kyが工場を脱出する直前、ポピーと話していた時の口調になった
力強く、有無を言わせぬようなあの口調だった
Sop「やだ、kyくんこわーい」
Alt「そんなところもいいよね」
ksk「勘違いすんな、kyは本気だ」
ky「何がいじめる口実だよ……そんなこと考えてるやつはさっさと帰れ。残ったメンバーで続けるから」
Alt「帰らせてくれるなんてやっさしー!」
Ten「このあとゲーセン行こうぜ」
音楽室から人が次々と出ていく
私とfj、hr、ksk、そしてkyしか残らなかった
hr「って、アルト一人にテノール二人、あとは指揮者と伴奏者……これじゃ成立しないね」
ky「別に問題ねーよ、最初から続ける気なんてなかったし」
……わざわざごめんね。あの時ミスしてなければ
ksk「ミスくらい誰にでもあるだろ!」
fj「そう。練習続ける?」
わかった。とりあえず一回だけ通そうか。hrは届くところまででいいからソプラノ、fjも同じようにアルト頼める? kskはきついだろうしそのままでいいよ
hr「もちろんもちろん。だいじょーぶ」
fj「任せとき」
もう、本番で喉壊さないでね。じゃ、始めるよ
私はピアノの鍵盤に指を置いた
でも、震えて弾けない
ky「どうした?」
弾けない。
弾けないの。
コメント
3件
うわあ…この第3話、めちゃくちゃ重くて苦しいけど、心に刺さるものがあったよ。いじめが理由で音楽室から人が去っていくシーン、残酷だしリアルだった。kyが「続ける気なんてなかった」って言ったところ、つらすぎるよ…。最後の「弾けない」って反復、声が出せないもどかしさがひしひし伝わってきて胸が締め付けられた。続きがすごく気になる。