🐬「…なぁ秋、今日一緒に帰らね?」
🏐「うん、大丈夫だけど」
一緒に帰ったって僕は何も言えない、だって聖くんが好きだから
…聖くんに会いたいな
昔みたいにまた抱っこしてくれないかな、身長何センチになってるだろう?僕より小さかったら可愛いけどなぁ…
いや、今は廻くんと帰ることだけを考えよう
大体、なんで僕のことが…そんなことを考えてもしかたないか、早く準備しないとまた怒られる
部活後
ー正門ー
🐬「帰るか…あ、今日迎えあるわ」
「荷物置いてくるから…ついてくる?」
🏐「うん」
迎えがあるのにそこまで僕と帰りたいの?なんで僕のことがそんなに好きなんだろう
わからない、なんで僕なんかを好きになっちゃったんだろう…
ー駐車場ー
?「…あっ秋くん、迎えに来たよ」
🏐「!?」
🐬「どした秋」
突然僕の名前を誰かが呼んだ、聞いた事のない低い声で、背後からだから余計怖かった
僕のことを秋くんなんて呼ぶ人は近所のおばさんくらいだし、あとは………
🏐「…聖くん?」
👓「よくわかったね、秋くん」
そういって聖くんはニコッと僕に笑いかけた
聖くんも流石に12年もたったら声変わりくらいするか…しかもメガネはやめたみたいで、身長も180くらいになってる、僕より10cmくらい高い
声もかっこいいしメガネなしもカッコイイ…
12年ぶりの聖くんに僕はとても興奮した、思わず抱きつくという選択肢が僕の頭に流れ込んできたさすがにマズイので抱きつきはしなかった
だが聖くんはそれを見ての行動なのか僕に近づいてきた
👓「おっきくなったね、秋くん」
といいながら聖くんは僕を抱えた、流石に焦った
抱っこされたいとは思ったけどほんとに抱えられるのは予想外、なんか照れるな…
僕はか抱えられるとすぐに赤くなったと思う
聖くんにおろして…と言おうとしたのだが、廻くんを放置してることに気がついた
🏐「廻くんごめん!」
🐬「…やば」
何言ってんだって思ったけど、好きな人の好きな人と自分を比べたのかと思ったけど真相は分からないや
👓「秋くん、帰ったらいっぱい遊ぼうね」
🏐「えっ」
僕の顔はさらに赤くなった、普通耳元でそんなこと言う?
意識しちゃうじゃん……絶対叶わないのにさ
🐬「俺帰るわ」
🏐「…でもせっかく誘ってくれたんだから…一緒に帰らない?」
秋は聖に目をやった
👓「……いいよ、行っておいで」
🏐「…うん、ごめんね聖くん」
聖くんは少し不機嫌そうな顔をした、聖くんのそんな顔は見たことない
だから怒ってることが僕でもわかった
ー帰り道ー
🐬「あれが従兄弟の聖くんか…」
🏐「うん…」
思わず一緒帰ろうって言っちゃったけど、とても気まずい…しかも相手は僕のことが好き
どう返せばいいのかわからない
🐬「秋」
🏐「どうしたの?」
🐬「…俺諦めないからな」
「じゃ、俺こっちだしバイバイ」
廻くんはそういって家とは違う方向に走り出していった
やっぱり一緒に帰ろうなんて言わなきゃ良かったかな
…廻くんのことは後で考えよう、それより今は早く帰って聖くんに謝らないと
ー秋宅ー
🏐「ただいま…」
👓「おかえり、秋くん」
聖くんはいつものスーパースマイルに戻っていた、よかった
🌱「お芋帰ってきた!おかえり〜!」
「マリオカート、準備してるよ!」
🏐「あ、龍喜ただいま」
龍喜、僕の弟でゲーム好きな5歳
僕の名前が秋って書くからお芋呼び、龍喜の中の秋はお芋らしい
🌱「せい!お芋!早く早く!」
🏐「まってまって、まだお兄ちゃん課題してないから」
👓「あとで手伝うから今は遊ぼっか、お芋くん」
なんで聖くんまでお芋呼び…まぁ聖くんからのあだ名ってだけで嬉しいけど
マリカは僕がいつも聖くんに勝ってた、だから今回も勝てるはず、そう思って勝負に挑んだ
〜マリカ中〜
🌱「おりゃりゃー!お芋を抜かせー!」
🏐「お兄ちゃんは負けないよ~」
聖くんめっちゃ静かに黙々と画面とにらめっこしてる、今何位なんだろ?
…あれ、聖くんが1位?
〜終了〜
🏐「ま…まけた」(2位)
🌱「俺10位ー!?せい強すぎるー!」
👓「俺の勝ちだね」(1位)
俺の勝ち、と誇らしげな顔を見れたのでもう満足だ、聖くんはあまり顔に出ないと思ってたけどもしかして顔に出るほうなのかな?
ていうか今まで聖くんにマリカ負けたことないのに、12年間の間に何があったの…??やり込んでた説…?
🏐「じゃあお兄ちゃん課題してくるね」
👓「手伝うよ」
🌱「えー!せいは残っててよ!」
聖くんは龍喜に「また遊ぼうか」となだめた
課題教えてくれるって言ってくれたけど、聖くん勉強できるのかな?
👓「じゃあ初めよっか、何するの?」
課題を始めると同時に聖くんはメガネをかけた
今まではコンタクトじゃなかったんだ、裸眼?小さい頃からのメガネなのに裸眼で見えるのかな
……老眼鏡じゃないよね?
👓「秋くん、聞いてる?」
老眼鏡だったとしても、聖くんのメガネ姿はとてもカッコイイ
👓「秋くん?」
…やっぱり僕が聖くんの隣なんか似合わないや
どこかで期待してたのかもしれないけど、それは叶わぬ夢だ
期待してた頃の僕に教えてやりたい
👓「ねぇ秋くん、返事しないと…また抱っこするよ」
🏐「えっ」
👓「……今度は抱っこじゃ済まないかもだけどね」
これは聖くんの冗談、僕なんかを選ぶわけない
ていうかまず怒られるんじゃないのか?あぁ、もうわからない!
設定
名前、有馬龍喜(ありまたつき)
年齢、5歳
誕生日、6月12日
秋の弟でゲーム好き(上手いわけでは無い)
とてもわんぱくで聖のことを呼び捨て
龍喜に質問
Q,秋→お芋なら他の季節は何になりますか?
A,春→お花、夏→アイス、冬→みかん!
季節、冬(1月)
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