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色々あって1年生は4人になった。
ガラガラと扉を開けてはいると、
「るじゅー!」
と言って抱きついてくるのばらちゃん!
「( *´꒳`* )」
「おう!るじゅ!」
「…あと少しで遅刻するとこだったな、」
続けて悠仁と恵も話してくれる。
今日は1年生全員で呪霊退治に行くみたい。
この中で1番呪霊になれてないはずの悠仁は何故か1番元気なんだよな…
「…足…引っ張っちゃったら…ご、ごめんなさい」
「何言ってんのよ!私が守ってやるわよ!」
ドンと胸をはって自信満々なのばらちゃんが可愛くて笑みがこぼれる。
「そうだぞー!?俺も頼りにしてくれよー?」
「あんたは論外でしょ」
「なんだと!?釘崎!」
いつもの光景だけど、これがとっても好きなんだよね、
「行くぞ、」
着いたところは廃墟で、あまり強い呪霊はいないとのこと。
でも私はこの空気だけで背筋がゾッとしてしまった。
ぽんっと手が乗ってきて見上げると、
「大丈夫!」
と力強い悠仁の声が降ってくる。
「…(。_。`)コク」
少し涙目になりながら中に入って呪霊をはらっていく。
がりっと狼の爪で深く傷をつける。
シューと呪霊が消えていく。
「…ふぅ」
最後の一体がはらい終わった。
「…?」
「あれ?」
「おかしいわね」
「…っ」
「「「「帳が上がらない?」」」」
その時ズンっと後ろに強い呪霊の気配がした。
多分、1級っ!
みんなは動けないでいる。
私はみんなより早く動いて呪霊の後ろに回る。
ドンッ
「うっ…!」
後ろに回ったのに1級だけあって動きが早い。
ドカンッ!
「…ゲホッ、ごホッ、」
「「「るじゅ!」」」
皆で協力して呪霊を倒していく。
私は何mか飛ばされたから吐血してしまった。
痛みが強くて動けない。ごめん、みんな。ごめん、
最後の力をふりしぼり、走っていく。
呪霊に隙ができた。今だっ!
「…狼!爪刈り!」
なんとかその呪霊の動きをとめた。
「玉犬!」
「共鳴りぃ!」
「逕庭拳!」
みんなの技が決まって呪霊がはらわれた。
良かった、その途端に私の意識は途切れた。
「…じゅ、」
「…じゅ」
「るじゅ!」
目が覚めるとそこは家入さんの治療室だった。
「目が覚めたか」
「…しょーこさん、」
「るじゅー!」
「良かった…」
「…っはぁ」
命に別状がある訳では無いと言われて今日はもう帰って安静にしているようにと注意された。
みんなに迷惑かけてごめんなさいと謝ると、
「そこはありがとうでしょ?」
とのばらちゃんに言われた。
「…!あ、ありが…とうっ!」
「うん!それじゃあもう寝なさい。」
お風呂だけササッと入ってもう寝ることにした。
いつもなら体術の訓練をしている時だけど、ものすごく体が重くてあっという間にそんなことも忘れて寝てしまった。
コンコンとドアのノック音で目が覚める。
「るじゅ、」
「悟…にい…」
ゴシゴシと眠い目をこすりながら上半身を起こす。
その途端ギュッと抱きしめられる。
「…っはぁ、良かった。」
悟にいなりに心配してくれてたんだな。そう思うとふわふわとした気持ちになった。
「あんまり無茶はしないでね?」
「…ごめんなさい、少し反応が…遅かった…みたい」
「…うん、それじゃあおやすみね?」
「うん、」
もう気づいたら夜の8時で夜ご飯を食べてないことに気づき、
「グゥ…」
とお腹がなってしまう。
「…ハハッ、お腹すいたの?るじゅ、」
「…夜ご飯食べてないから。」
「じゃあ食べようか、」
「…うん!」
その日は久しぶりに悟にいと夜ご飯を食べた。
翌朝教室に入るとみんながよってきて、元気に挨拶をしてくれた。
「あー、良かった、死んじゃったら嫌だからね?るじゅっ!」
のばらちゃんがちょっと涙目なのに気づいて私も涙目になってしまう。
「…うん、」
今日も一日頑張るんだ。いつも通りの毎日がとても大切に思えた。
でも私は大切なことを忘れていた。
みんなにまだ言えていない︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎あの事︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎を。