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○月△日 晴
最悪だ。上司にまた仕事を追加された。
これで何回目だろう。
僕の同僚や仲間は気付いてないが、
僕は上司に嫌われてるから
こんなに押し付けるのだろう。
毎日のように記事を書かせてくる。
おかげで残業日和の毎日。
収入もそんなにない。
社畜だろ、もはや。
ホテルの件で金は多く入ったものの、
上司にはもっと嫌われただろう。
死んだ魚を見るような目だった。
僕は生きてるから
せめて生魚を見る目の方が良かったな。
まぁ、どちらにせよ嫌なものは嫌だ。
みんなが羨ましい。
孤独じゃなくて、きらきらしてて
ゆめをみてる。
僕は、ただの働くだけの人間だ。
馬鹿馬鹿しいが、本当のことだし
事実であり、これが現実だ。
ホテルに会ったあの4人も、
とても幸せそうだった。
うらやましい
僕も、そういう風になりたい。
しあわせになりたい。
楽な仕事を、したい。
「…馬鹿馬鹿しい。」
そう呟きながら、
今日の自分の愚痴が書かれた見開き2ページ分のノートを見返していた。
相変わらず、愚かだなと思う。
こんなことしても、なにも変わらない。
「嫉妬」と「欲望」が増えるだけの、僕の日常。
それが溜まって吐くばかり。
特に周りと変わらない、社畜な人生を過ごしている嫌われものだ。
上司に嫌われているのはさておき、
正直、目を輝かせた純粋無垢な子供や
人生がキラキラしてて充実してる人々を見ると
「なんで貴方は恵まれてるの」
そう、無意識に思ってしまう。
僕は、他人に嫉妬する癖がある。
いわゆる、劣等感から連なるものだろう。
今までもそうだ。
幸せな人を見ると、
悔しくなる。
僕自身が、馬鹿馬鹿しく見えてくる。
どうしても、そう思う。
持ち前のポーカーフェイスで保っているが
内心は、負の感情しかないバケモノだ。
つまり負け犬。
所詮、人はそうだ。
僕の孤独と、劣等感と、仕事の辛さは、
誰にもわかってもらえない。
そう、誰にも
ほんと
「くそったれ、w」
そう思いながら、僕はノートを閉じた。
「今日の記事を書かなきゃ、」
仕事をするために。
#記者の嫉妬
#連載開始
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コメント
6件
とりあえずお気に入り 神な予感
ノベルを本格的に書くのは初めてですので 温かく見守っていただけると幸いです!🙇