1話限りの小説
歌詞っぽいかも
【空の色は君と同じ色だった】
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「僕、赤色が好きなんだよね」
青い瞳の彼は急にそんなことを言い出した
『突然どうしたの?』
私は何となくそう聞いた
彼は赤色が好きな理由
「なんか、元気を貰える気がするんだ」
彼はそう呟いた
いつもの日常
いつもどうり学校に行き
いつもどうり貴方と家へ帰る
ずっと続くと思ってた
続いて欲しかった
家に帰ると電話がなった
彼が自殺したと言われた
私の周りの時が止まった気がした
ずっと、苦しんでいたんだと
何故、私は気づけなかったんだと
後悔は山ほどある
だけど、考えるよりも先に私の足は動いていた
《早く彼に会いたい》
その気持ちで胸がいっぱいだった
病院に着くと彼は冷たい体でベットにいた
彼はもう会えない所へ行ったのだと実感した
悲しかった
でも同時に安心感もあった
もう彼は苦しまなくていいのだと思ったから
あの出来事から8年がたった
私は彼がやりたいと言っていた仕事に就いた
私の横に彼はもう居ない
だけど、彼はずっとそばにいてくれている
だって、朝起きて窓を開けたら
青く快晴の空が広がっているから
❦ℯꫛᎴ❧
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