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ジンペイ「おい!えんら先生は俺達にウォッチをくれた人だぞ!」
ジンペイはえんら先生を庇うようにして反論し、えんら先生の元に近づこうとする
アゲハ「ジンペイ、ソイツに近づいたらダメ」
アゲハは、ジンペイの腕を掴んで自分の元に引き寄せた
ジンペイ「(アゲハいい匂いする…////じゃなくって!)なんで?」
アゲハ「アイツの顔、見てみて」
アゲハにそう言われ、ジンペイはえんら先生の顔を窺う
ジンペイ「!!!」
えんら「くっくっく……」
えんら先生…いや、もはやえんら先生ではない何者かが、怪しく笑う
アゲハ「やっぱり……取り憑かれてる…!」
コマ「みたいだね…」
アゲハとコマが苦い顔をする横で、ジンペイがだらだらと涙を流す
ジンペイ「う゛う゛ぅ……年上の女(ヒト)なのにぃ~~~」
えんら(?)「仕方ないねぇ……坊や達には、お仕置きが必要みたいねぇ…!!」
ソイツは、邪悪な目つきで微笑みながら(目は全然笑ってない)
アゲハ達を睨み付けるザッ ザザッ ザザザッという耳障りな音を聞いて、
どこからか魔獣達がソイツの元に這い寄る更に、
天井から数匹の魔獣達がボトリボトリと落下してきたものの1分足らずで、
えんら先生(?)の周りに13匹の魔獣が集合する
アゲハ「…!エマちゃんとキュウビ先輩もいる…!」
魔獣の中に、2匹だけ色違いの魔獣が2匹。
恐らくエマとリュウスケだろう。
えんら(?)「ふふふっ、色恋に溺れた者達は、獣の姿にしてくれたわ!」
ジンペイが1歩前に進み出て、叫ぶ
ジンペイ「なんで好きになることがいけないんだ!恋って素敵じゃないか!!」
ジンペイのその叫びは、もはやえんら先生(?)の胸には響かない
えんら(?)「ほざくがよい!」
えんら先生(?)は、両手を勢いよく真横に突き出す
えんら(?)「!!」
えんら先生(?)の周りに禍々しいオーラ放たれ、包み込んでいく
えんら先生(?)を包み込んでいくオーラは、ヌメヌメと気味悪くテカるジンペイは驚愕して、
顎が外れそうな程口を開けて思ったことをまんま口にする
ジンペイ「えぇぇぇえッ!!えんら先生も変身できるの!?」
?「これまではこの女の中に隠れてやってきたが、もうやめだ。
欲望に溺れた人間を…… 滅ぼしてやろう!」
そう口にするえんら先生に巨大なヘビのエネルギーが絡みつき、
瞬く間に魔物の中に呑み込まれていく絡みついた
ヘビたちが脱皮したことにより皮がバリバリッと次々に破れていき……
【レジェンド怨霊 メドゥーサ】最悪の怨霊、メドゥーサとなってしまった!
身長はゆうに数メートルを超えており、腕先と足先はヘビの頭になっていて、
更にヘビの鱗でできた不気味な衣装を身にまとっている
目はヘビの髪で隠され、目から髪にかけて
2匹のヘビがぐるぐると巻き付いて頭の天辺でハートを描いていた
一言で表せば『不気味』だろうか
ジンペイ「コイツは?!」
ジンペイの尋ねにアゲハは急いでスマホで調べる
そして検索結果で出てきた文章を読み上げた
アゲハ「……太古に、恋によって悲劇の最期を遂げた、『レジェンド怨霊 メドゥーサ』だ!!」
ジンペイ「えんら先生は怨霊だったのか……」
コマ「いや、取り憑かれているだけで、先生の心は残ってるはずだよ!」
若干落ち込み気味に呟くジンペイに、コマが訂正の言葉を入れる