この作品はいかがでしたか?
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──────いえもん視点──────
俺達は先程自分たちで作った料理を手当り次第食べていく。俺は八幡さんとぜんさんという捕食者から逃げながら宴を楽しむ。
「うんまぁ〜♡これなんて料理?」
ラテさんが美味しそうによく分からないものを食べている。パンのようなものを円形状に平たく延ばし、その上から赤くてドロリとした液体…ジャムでは無いのだが、そんなものが塗られている。そのさらに上にはチーズがこれでもかとのっている。仕上げに葉のようなものを上に乗せていた。湯気も上がっていて、熱いことが分かる。
ラテさんがひとくちを頬張れば、チーズが伸び、少し食べにくそうだと感じる。
「お!気に入った?それはですね〜ピザって言うんです!」
レイラーさんが自信ありげな顔をして、ラテさんに近寄る。どうやら『ピザ』というものを作ったのはレイラーさんのようで得意げにピザの作り方を語っている。
「あの!八幡さんとぜんさん!骨付き肉とステーキで勘弁してくれませんか…?」
みぞれさんが恐る恐るといった様子で俺を今にも食べようとしていた二人の前に肉料理を置く。ぜんさんは目を輝かせ、八幡さんはぺろりと舌なめずりをする。
「わ〜✨こっちの方が美味しそう!ありがとう!みぞれさん!」
「んまっ、美味しい。いい肉使ってるね〜」
ぜんさんは食べる前に感謝を述べてから、俺を食べるために握っていたナイフをそのステーキに向ける。八幡さんはぜんさんより一足先に食べ始めており、感想を述べている。
「ちょちょっみぞれさん!?それ作ったの私なんだけど!?あたかも自分が作ったみたいに言わないでよ!」
楽しく雑談をしていたラテさんがストップをかける。確かにこの中で一番火の扱いが得意そうだ。
「ちょwみぞれさん!?面の皮が厚過ぎませんw?」
「強欲のみぞれ!?」
「それはいけないよーみぞれもん」
ほかの村民達から一斉にブーイングが起きる。こういう時の団結力は並ではない。まあ、これは自分が作った風に言ったみぞれさんも悪い…と思う。
「ラテさんが火加減を間違えて炭にしたので作り直したんですけど…。」
まさかのどんでん返し。嘘つきはラテさんでした。解散!散れ散れ!真相が明らかになっても、みぞれさんに対して、誰一人謝らない。仲間意識が足りてぇないんじゃぁないか?
「いwえwもwんwさんw変なこと言わないでくださスッあははwww」
「れいまりさん爆笑しすぎでは?」
「気になるからやめろ」
どうやられいまりさんが心を読んだらしく、そのことについて爆笑しだす。そこまで面白くなかったと思う。しかし、れいまりさんに対しての反応が辛辣すぎて、少し同情してしまう。どんまい、れいまりさん。
「菓子〜これ美味しいわ!」
「茶子…少しは落ち着きなさい。料理は逃げないわよ。」
「だって〜!美味しいんだもん!」
茶子さんと菓子さんはほんわかと姉妹を満喫している。…だが、立場が逆転しているような…。妹がしっかり者で、姉がほわほわしていると、自然とこうなるのかもしれない。
「ガンマス食べてなくないwow wow⤴︎︎︎!」
めめさんはガンマスさんに絡みに行っている。よく見れば、ガンマスさんの周りの料理はほとんど食べられていない。それに、個別に配られた盛り付け用皿は汚れひとつない。つまりは、料理を一回も盛り付けていないということだ。
「皆さんどうせ料理残すでしょ?余ったもの食べますんで〜気にしないでくださーい」
「ふーん…まあ、今回はそれで見逃してあげますよ!私は心が広いので!」
めめさんがその言葉を言った瞬間、全員がいっせいに静かになり、近くの人同士でコソコソと小声で喋り始める。場所は違っても話すことは一緒だ。
「めめさんって心広かったですっけ?」「いや、広くないような…」「めめさん?」「ちょっ茶子やめなさい!」「えぇ…?ネタ…ですかね?」「さっすが師匠!って言いたいですけどこれは…」「さすがに擁護できません…」「んまっ」「もぐもぐっ!もぐ!」「あはは…」「ちょっ!冗談ですよね?」
「ちょ、聞こえてますからね?」
めめさんは全員の反応に呆れた後、何かを思いついたようで、演技のようにわざとらしく言う。
「あーあ、そんなこと言うならお茶会のお菓子、出すのやめようかなー?」
その言葉に全員ピクりと反応する。もちろん俺もその反応するひとりだ。
「あーあ、お酒、夜飲む為に用意したけど、辞めちゃおっかな〜?」
「いや〜!めめさん!相も変わらず美しいですね!」「あ、お飲み物持ってきましょうか?」「肩お揉みしますよ!」「この料理なんてどうでしょうか?」
みんながあからさまに対応を変えるものだから、笑いを抑えるのに必死だった。こういう時にれいまりさんの力が欲しくなる。心、読みたい。めめさんは分かり易く気分をよくし、堂々たる宣言をする。
「このご飯食べ終わったらお茶会にしましょう!お菓子は1番いいものを準備します!お茶組!大忙しですからね?覚悟してください!」
「「「はい!」」」
「シャア!お菓子だ!!お茶だ!」
「休みだぁ!!」
全員が心からの喜びを思い思いの形で謳歌する。お茶組のひとりである俺は、今からどの茶葉にするか心が踊る。後で、2人とも話し合おう。そう決めて、今は料理を堪能する。
ここで切ります!この回を3人がいなくなる前にすればよかったという反省を今しております…。衝動書きするの、よくない。みんなの失った仲間に対する心の傷をできる限り癒してあげたいですね〜。まあ、その傷を作ったのは私なんですけど…。許してくれ。これからのみんなの方針はどうしましょうかね〜。とか言いつつ決まってはいるんですけど…その展開にどうやって引っ張ろうか考えてます。ムズい。このほのぼのムードをいつまで保ってられるかな!(現在2話目)ちなみに終わるタイミングは私が握ってます。これも運命、でやつですかね〜。
全員が出れるようにしたいんですけど、何せ、人数が多いんですよね。大変すぎる。書こうとしても誰かしら忘れちゃう、と言うより、書いた気がしちゃうんですよね…忘れた人のを。
まあ、許してということで…。
それでは!おつはる!
コメント
43件
wwwwww爆笑だなwww
自分は抹茶派
お菓子に反応するの可愛かよ