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白い薔薇に囲まれた大きな屋敷。
その屋敷の主は、由緒ある名家のひとり息子——こさめ。
そして、その傍らにはいつも黒い燕尾服の青年が立っていた。
執事、すち。
🦈「ねね、すっちー、今日のおやつは?」
午後の陽が差し込むサロンで、こさめはソファに寝転がりながら足を揺らす。
🍵「本日は、お坊ちゃまのお好きなのをご用意いたしました」
銀のワゴンを押しながら、すちは柔らかく微笑む。
料理上手で、穏やかで、どんな無茶ぶりにも優しい。
🦈「やっぱりすっちーが作るのがいちばん好き」
こさめはフォークをくわえながら、ちらりと上目遣いで見上げる。
🍵「……そのようなお言葉は、他の者の前ではお控えください」
🦈「えー?なんで?」
🍵「私と坊ちゃまの距離が近いと、噂になります」
すちは淡々と言うが、耳がほんのり赤い。
この屋敷では、執事と主人の間には越えてはならない線がある。
身分。立場。期待。家の誇り。
🦈「ねぇ、すっちー」
こさめは立ち上がると、つかつかと近づき、すちのネクタイを指でくいっと引いた。
🦈「もしこさめが“坊ちゃま”じゃなかったら、どうしてた?」
🍵「……」
🦈「ただの男の子だったら?」
静かな部屋に、時計の音だけが響く。
すちは一瞬目を伏せ、やがてこさめを真っ直ぐ見つめた。
🍵「それでも、私はお仕えしていたでしょう」
🦈「……それだけ?」
こさめは唇を尖らせる。
どこか必死に。
すちはそっと、こさめの手を外し——
その代わりに、優しく包み込んだ。
🍵「お仕えする、という形でしか……そばにいられませんから」
その声は、いつもより少しだけ低かった。
🦈「ほんとにずるい」
こさめは笑う。
でも目は少し潤んでいる。
🦈「こさめね、すっちーが好きなんだよ、?」
🦈「本当は結婚なんてしたくないっ、」
🦈「すっちーといたい、」
言ってしまった。
言ってはいけない言葉を。
屋敷の外では、家同士の縁談話が進んでいる。
こさめには将来決められた婚約者がいる。
すちは、それを誰よりも知っている。
🍵「坊ちゃま……」
🦈「ねぇ‥今は“こさめ”って呼んで」
一瞬の逡巡。
そして——
🍵「……こさめ様」
🦈「様いらない」
甘えるように胸元へ飛び込むこさめを、すちは思わず抱きとめてしまう。
触れてはいけない。
越えてはいけない。
そうしたら、
今まで押さえつけてきたものが溢れてしまう
こぼれ落ちてしまう
それでも。
🦈「お願いだから、少しだけ……このままで」
こさめの小さな声。
すちは、そっと腕を回す。
駄目とわかっていても
🍵「……ほんの少しだけです」
主人と執事。
身分違い。
許されない想い。
でも。
今だけでも。
このままで。
え、まって、私これ好きかもしれない
シリーズっぽいもの書こうかな
今のとこ確か、リクないし‥
リクくれてもいいんだよ、?
え、書いてほしい、?