テラーノベル
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【アラスターside】
チャーリー「そう、ね・・・アラスター・・・・・・」
チャーリー「ごめんなさい、私たちを庇って戦ってくれていたのに、無理をさせてしまって・・・」
そう言いながら、彼女は申し訳なさそうに眉を下げる。
その言葉に感化されてか、興奮していた彼らも静かに口を噤んだ。
アラスター「それに、言ったでしょう?」
アラスター「“彼女の本当の意思は尊重されるべきだ”・・・・・・とね」
チャーリー「え・・・・・・?」
アラスター「まだ彼女本人から聞けてはいないのですよ」
アラスター「“このホテルを出て行きたい”・・・・・・そんな言葉はね」
チャーリー「!!アラスター、貴方・・・!」
嬉しそうな声と共に、チャーリーの顔がぱあっと明るくなる。
それに背を向けると、自室に向かうためにロビーを後にした。
アラスター「・・・ッ・・・・・・ハァ・・・・・・」
自室についてコートを脱ぎ、鏡に映った自らの肩口を見る。
未だに鮮血の滲むその傷は、思っていたよりもかなり深手らしい。
天国の武器による損傷は、悪魔の修復魔法をほぼ受け付けない。
動けないことはないのだが、戦闘に支障が出るのは間違いないだろう。
アラスター「・・・・・・・・・」
傷に軽く触れながら、先程の戦闘を思い出す。
ヴォックスの催眠にかかり、ためらいなく俺たちに斬りかかった彼女。
誰が何度呼んでも、その目が俺たちを映すことはなかった。
しかし――――