※青赤、赤青表現注意
(最後は青黄です)
黄side
赤が帰った後、僕は泣くことも出来ず放心状態だった。
もう何時間ボーッとしていたのか。
黄「ふぅ…しっかりしなきゃ、」
何とか我に返り、気を紛らわす為にも僕は家の掃除をしてみることにした。
掃除をしている間も青ちゃんのことを忘れることなんて出来なくてッ
何回も何回も涙を拭った。
黄「何だこれ、」
掃除を終わりかけていた頃、僕には見覚えのない袋が出てきた。
中に何か入ってるっぽい。
袋を開けてみると、中には大量の薬が入っていた。
怪しい薬かも、と身構えたが、説明書が入っており、どうやらこれは精神安定剤的なものらしい。
僕が昔に買っていたのかな…
今の僕にぴったりなお薬じゃん、
僕は薬を口に含み、水で喉へ流した。
でも…1粒じゃ足りるのかな、?
もっと飲んだ方が効くんじゃない?
そう思い、今度は2粒を取り出し、水で流し込んだ。
飲めば飲むほど安心出来る気がした。
青side
案外すっと別れることが出来た。
理解力が高いところとか、受け入れてくれる優しいところはちゃんと黄くんだった。
今まで見てきたものもほんとの黄くんなのかも…そう思うことが出来た。
でも、よりは戻さない。
ちょっとのことだけど、時間の価値観があわないだけでも将来お互いに困るだろうからね。
そして、僕は最近赤くんが気になっている。
頼もしい親友って感じが強い気もするけど、僕にとってもあっていると思う。
赤「今日も泊まってく、?」
青「うん、そうする!」
最近は赤くんの家で寝泊まりしている。
赤「ねぇ、今日話したいことあるから寝室で待っててね」
青「分かった」
僕はお風呂を上がり、髪を拭きながらリビングへ向かう。
青「上がったよ〜」
赤「はーい、俺入ってくるわ」
青「いってら」
赤くんの部屋へ行き、ドライヤーで髪を乾かす。
僕のさらさらとした髪は赤くんの家の匂いに染まっていた。
髪を乾かし終わり、寝室へ向かう。
寝室に昨日までひいてあった布団が無くなっていた。
ベットが1つ、話しがあるということはそういう事なのかな。
赤くんはお風呂から上がったようでドライヤーの音が聞こえる。
寝室に入ってきた赤くんは頬が紅くて、お風呂のせいなのかな、?
それとも今からするお話に関係あるの?
多分後者だろう。
モジモジとしながら僕の隣に座る。
赤「あのね、青ちゃん…//」
青「うん」
赤「お、俺と付き合って欲しい!」
僕が予想していた言葉だった。
赤「まだ黄ちゃんのことが心に残ってたら、考え直してくれてもいいし…」
正直、黄くんのことはもういいと思っている。
別れたのが正解だと思うし、
青「いいよ、今日からよろしく/」
赤「ほんとに!?」
青「うん、///」
赤「青ちゃん照れてる〜w」
青「うるせw」
また黄くんみたいにボロが出てきたらやだけど、気になってたから付き合った。
何度でも別れたらいい…
その夜僕達は体を重ねた。
黄side
日に日に摂取する薬の量は増えていった。
1回に10粒は絶対飲まないと落ち着かない。
やっぱ依存症なのかなw
今の惨めな自分に笑いが込み上げる。
でも、笑う度心がズキズキして痛くて…
自分の感情が上手くコントロール出来ない。
黄「はぁ、疲れたなぁ」
出てくる言葉はネガティブな言葉ばっかで、
僕は自分を落ち着かせるため、また薬を口に運んだ。
青side
赤くんと付き合ってから1ヶ月ほどたった。
仲が良く、早いけどもう同棲を考えるくらいw
僕は幸せで充実した生活をおくっていた。
今日も赤くんの家に泊まる。
赤「俺先お風呂入るね〜」
青「はぁーい」
赤くんがお風呂に入り、僕は赤くんのPCでゲームしていた。
次の瞬間、僕の隣がピカっと光った。
見ると、隣のPCの電源がついている。
そして大量のタブが出てきた。
そのタブの内容がとても酷いものだった。
青「何これ、僕と黄くんのラ×ン?」
個人情報、好きな物、性格、僕の事が書いてある。
僕と黄くんのラ×ン、どうやら僕達はハッキングをされてたみたいで、黄くんに嘘の集合時間が伝えられていたり、僕が送ってもない〝大好き〟というメッセージが送られていたり…
黄くんが悪者に仕向けられているようだった。
赤「お風呂上がったー」
呑気に出てきた犯人こと赤くん。
赤「その画面ッ」
事態に気づき焦り出す。
もう焦っても意味ないよ、
青「全部、赤くんが仕掛けたの?」
黙って俯いている赤くん。
青「別れよ、」
僕はカバンだけ持って家を足早に出た。
赤「待って!!!」
後ろから聞こえる赤くんの声。
追いかけて来ないでよ、
僕が向かった場所はもちろん黄くんの家。
黄くんには謝らないといけない。
黄side
インターホンが鳴った。
誰だろう。
僕はベットからモゾモゾと出て、玄関へ向かう。
おぼつかない足。
最後にご飯を食べたのいつだっけ?
薬でお腹がいっぱいだから何かを口にしても、もどしてしまう。
なんとか玄関んまで行き、ドアノブに手を掛ける。
ガチャっと開いたドアはいつもより重く感じた。
黄「誰ですか?…」
青「黄くんッッ」
そこにはなぜか、青ちゃんがいた。
そして後から追いかけてきた赤、
青ちゃんは僕の顔を見るなり、強く抱き締めてきた。
耳元で聞こえる青ちゃんの泣いている声。
僕の目にも、光るものがあった。
黄「赤、?」
青「赤くんなんでこんなこと?」
こんなこと?こんなことって何?
一言も話さない赤、
青「黄くん、この写真みて」
青ちゃんが見せてくれた写真に写っているのは赤のPC。
開かれているタブには僕と青ちゃんのラ×ンのトーク画面が映し出されていた。
2つあって、1つは青ちゃんと僕、ではなく僕を装った赤のトーク画面。
もう1つは、僕とあおちゃんを装った赤のトーク画面だった。
僕は遅刻していた訳ではなく赤の罠にハマっていたのだ。
赤「…好きなんだもんッッ!」
急に大声をあげる赤、
赤「青ちゃんのことずっと好き!!…好きだったらハッキングぐらいする、w」
僕には理解ができない。
ハッキングって犯罪でしょ?好きなら犯罪って普通なの、?
親友で大好きだった赤が今はとても怖い存在になっていた。
赤「あ、黄ちゃんODやってる?wその感じやってるよねw」
狂ったのか煽り口調になる赤。
青「そうなの!?、自分で薬買って、?」
黄「違う、家になんか置いてあって、気の迷いでやっちゃった、w」
青「やっちゃったで済まされないよぉ…」
赤「それ俺が置いてったの、薬でも飲んで死んじゃえばいいや、って」
青「なんてこと言ってんの、?」
青ちゃんが赤を睨む、仲良いと思ってた3人がこんなことになるとはね…
赤「それぐらい好きなの!!なのになのに!黄ちゃんがッ、とるからッッ…」
赤はとうとう泣き出してしまった。
こっちが泣きたいよ…親友だと思ってたのに、
青ちゃんは怒りの限界のよう。
バチンッ、と部屋中に鈍い音が響いた。
青「赤くん、帰って。金輪際僕達に近寄らないで、」
赤は悔しそうな悲しそうな顔をして走っていった。
青「ごめんね、黄くん」
黄「もう1回やり直してくれる、?」
青「うん、!もちろん」
安心した僕は倒れた。とっくに限界なんて超えてたのかもしれない。
もう大丈夫。
次起きた時にはあの幸せな日々が戻ってました。
コメント
5件
うわぁ……莉犬くん何してくれてんの!! 私の青黄に手ぇ出しやがって!
犯 人 が 莉 犬 く ん な ん て 思 っ て な か っ た ~ 🥹 幸 せ な 日 々 が 戻 っ て き て 良 か っ た 👍🏻 ̖́-