リクエスト3個目!
黄side
僕には夫がいる。
男同士だから正式には結婚してないけど、ちゃんと指輪はもらった。
その夫、最近冷たくて…
最近っていうか冷たいのは元からなんだけど、前はちょっとだけでも定期的に愛は伝えてくれた。
照れながらだったから、冷たいのは恥ずかしいだけなんだと思っていた。
その姿が好きで可愛いなぁ、とも思っていた。
でも今は、そんなの一切ない。
愛なんて伝えてくれない。
好き、とか愛してる、とか言ってくれるのは夜の行為の時だけ。
行為の頻度は少ないってわけじゃないんだけどね。
黄「ねぇ桃くん、?あのさデートと行かない?」
桃「ごめん仕事」
勇気をだしてデートに誘っても呆気なく断られる。
理由は仕事だって。
日にちなんて言ってないのに、
桃「ねぇ黄。今日シよ?」
黄「……」
桃「だめ、?」
黄「…いいよ、」
僕のこの一言でベッドに連れていかれる。
桃「すきッ、/」
桃「愛してるっ♡」
桃「ねぇ大好き、ッ/」
愛の言葉を伝えられる度に涙が溢れてくる。
桃「泣くぐらいッ、きもちい?/」
何にも分かっていない彼。
でも、そういう事にしておこう。
行為が終わるとすぐにまた冷たくなる。
桃「寝る、おやすみ」
そっぽ向けて眠りにつこうとする彼に、僕は耐えられない気持ちがドっと湧き上がってきた。
桃くんの背中に向かって怒りを込めた声をぶつける。
黄「離婚、してもいいんだよ。」
桃「はッ!?」
驚いたような焦ったような彼の顔がこっちを向く。
黄「僕のこと嫌いなの?…」
桃「な、なんでッ」
黄「桃くんの考えてること全然分かんないッッ!!」
桃「ッッ……」
これまで出したことないくらいの怒鳴り声。
桃くんの驚く顔。
僕はやけに冷静だった。
黄「普段冷たくしてさ、なのに行為の時だけは好きとか言ってくる。僕を性奴隷かなんかだと思ってんの!?」
唖然とした顔に、もっとイライラが溜まる。
黄「寝る、」
ガバッと布団を被り、桃くんに背中を向ける。
桃side
朝方、身体を起こす。ほとんど寝れなかった。
まさかあんなこと黄に言われるなんて…
俺は黄と話すのがどこか恥ずかしくて、あんな態度になってしまっていた。
前は頑張って愛を伝えてたけど、行為中ならムードに任せて言えるから恥ずかしくないって気づいてからはとことん冷たくなっていた。
なんてことをしていたんだ。
そう思うと涙が止まらなくて、ずっと泣いていた。
離婚しようと言われても俺に断る権利なんてない。
もう手遅れだったんだ。
モゾモゾと隣で寝ていた黄が動き出す。
起き上がった黄は気まずそうに俺の顔を見た。
黄「目、赤い。ずっと泣いてたの?」
桃「ごめんッ、」
ほんとにずっと泣いてたからちょっとのことで泣きそうになるくらい涙腺が弱っていた。
黄「言いすぎたよね、」
桃「俺が、悪いから」
俺を慰めるためか抱きついてきた黄。
抱きしめているつもりなのだろうが、黄がちっさくて俺に抱きしめられているようにしか思えない。
桃「ふっw」
黄「な、なに笑ってんの?」
桃「相変わらずちっせぇのなw」
また睨まれたけど俺を離そうとはしない。
黄「最近ぎゅーしてなかったから、嬉しい/」
桃「黄、俺黄のこと大好きだからッ//」
黄「うん、恥ずかしいのも分かるしそこが好きなんだけど、ちょっとは僕に構ってね?」
桃「大好きっ」
黄「僕も大好きっ/」
桃「お前が照れてんじゃんw」
黄「うるせっ」
桃「いて、」
コメント
5件
最高過ぎる👍 もう……黄ちゃんが可愛そうだから構って欲しいよ!
最 高 す ぎ た 🥹