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先生を好きになって一年目の冬。
彼氏いるのかなあとか、あたしにとっては最悪な結末を考えながら授業を聞き流す。あたしの頭の中は先生に占領されている。
生徒と教師が付き合うなんてありえないけど、それでも夢見てしまうのが乙女なの。先生にはこの乙女心、きっと分からない。地理の先生は相変わらず声が大きいなあと思いながら、適当に挨拶を済ませる。
チャイムが鳴り、あたしはトイレに走った。ブレザーとシャツの袖をまくり、ポケットから剃刀を出す。腕を切る。もっと、深く、深く。その勢いで眠剤も取り出して、たくさん飲んだ。この世界を捨ててしまいたかった。