テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「森田さん?聞こえる?」
ぼんやりと聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「先生だよ。聞こえる?」
「先生?…あ」
目が覚めると、保健室にいた。時計に目をやると、今の時間は先生の授業が入っているはず。なんでここに。「大丈夫。誰にも言わないよ」
「また迷惑かけちゃって、ごめんなさい」
「それより体調はどう?授業出れそう?」
「はい」
「じゃあ休み時間終わるまで一緒にいよっか」
あたしがこれだけ迷惑をかけても見捨てないでくれるなんて、女神みたい。
「ねえ先生、あたしのおなか触ってみて」
「え?何、妊娠したの?」
先生の手があたしの腹に届く。暖かい、涙が出そうで、唇を噛む。
「嘘だよ」
笑いながら言う。あたしの声は少し震えていたのかもしれない。
「え、泣いてる?」
「ねえ先生、先生はあたしのことスキ?」
「うん、かわいい生徒だもん」
「ホント?これでもスキって言える?」
あたしは先生にキスをした。
あたしだって可笑しいの分かってるけど止まらなくて、舌を絡ませる。
「ん…急にどうしたの?怖いよ」
「ほらやっぱり。怖いんじゃん」
もう制御が効かない。先生に抱きついた。
「先生、あたしが先生のこと世界で一番スキだよ」
「怖いよ、どうしたの森さん」
先生、傷ついた?あたしのこと怖い?スキ?キライになった?
「せんせい」
あたしにとっては太陽のような存在でも、先生にとってはただの女子生徒Cでしかない。その事実が、余計にあたしを傷つけ、壊してゆく。
「ごめん、先生用事思い出したから行くね、何かあったら職員室来て」
先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生
どうして逃げるの。あたしのことやっぱりキライになっちゃったんだ。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!