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Side 颯大
最近、俺の親友の様子がおかしい。
前からおとなしいやつだけど、いつもニコニコとこっちを見ていた。俺がふざけると、声をあげて笑っていたのに、、、
今はぼんやりとしていることが多い。そして、笑わなくなった。
俺が何度聞いても、答えない。「何でもないよ。」ばかりだ。こんな顔して、何もないわけないだろう!どうしたらいいんだ。
Side 海
あの日から1週間が経過した。
あの日、気を失ってしまい、気がついたら服を着せられベットに寝かされていた。
肩をゆすられ、起こされた。
「う、、、ん、、 」
「海、起きて」
ゆっくり目を開けると、おじさんが僕のそばに座っていた。
「帰るね。」
「、、、」
ぼんやりとおじさんを見る。
「いいかい、今日のことは絶対に他の人に言ってはいけないよ。海がお尻の穴におちんちん入れて、よろこんでたなんて知られたら、恥ずかしいからね。もし言ったら、動画サイトにアップするからね。」
「、、、言わない。」
自分の声が掠れている事に驚いた。
「いい子だ。また来るよ。」
それだけ言うと、おじさんは部屋から出ていった。外ではまだセミがうるさく鳴いている。僕はまた、気を失ったように眠りについた。
あれから数日。体の痛みは治まったものの、あの日のことを思い出すと息が苦しくなる。誰にも言えない。動画を撮られている。誰かに見られたら、、、それだけは嫌だ。
でも、苦しいよ、誰か、助けて。
颯大、助けて。
今日もぼんやりと部屋の中で過ごす。
と、スマホに通知が来た。颯大だ。今から家に来ると言っている。都合が悪いから、と断ったのに、数分後、下から声がした。
「おーーーい!」
「遊びに!来た!ぞー!」
僕は戸惑った。断ったのに。こんな状態でうまく話せるかわからないのに。でも、無性に颯大に会いたかった。
玄関を開ける。
「海!」
颯大が笑顔でこちらを見ている。僕は無理やり笑顔を作った。
「部屋行こ」
僕は2階に上がる。颯大はあとからついてきた。部屋に入り、思い思いの場所に座る。
「海?お前なんか変だぞ。」
「そう?いつもどおりだけど?」
必死に平静を装う。気を緩めると涙が出そうだ。
あまり記憶にないが、必死にいつもどおりを演じた。颯大は時折いぶかしげな表情を見せる。
これまでもそうしていたように、颯大はほぼ毎日遊びに来た。少しずつ、気持ちも落ち着き、話せるようになってきた。
そんなある日、
「なあ、海」
颯大がいつになく真剣に見てくる。
「なに?」
「お前、なんかあっただろ」
「、、、なんで?」
「そんなの、見ればわかる。なあ、何があった?なんで俺に相談しない。俺達親友だろ!」
「、、、何もないよ。」
「嘘だ。そんな嘘、すぐわかる。何か、嫌なことあったろ。言えよ。俺が助けるから。」
「ほんとに、何も、、 」
ダメ、颯大、何も言わないで。涙が、、、
大粒の涙がぽとりと落ちた。それを見た瞬間、堰をきったように感情があふれ出した。涙が次々と落ちてくる。もう止められなかった。颯大は、僕の肩を抱き、泣き止むまで優しくなでてくれた。
穏やかな時間が2人を包んでいく。久しぶりに感じた安堵だった。
海が泣き止んだのを見計らい、颯大が話し出した。
「俺は。」
颯大がつぶやく。
「俺は、何があってもお前の味方だぞ。」
海の心の中の何かが溶けていくのがわかった。
「ありがとう、、、 」
「うん。」
「あの、、」
「うん。」
颯大は辛抱強く次の言葉を待つ。
海はなんとか声を出そうとするが、この先が言えない。でも、助けてほしい。力を振り絞り、声をだそうとした。そのとき。
玄関のチャイムが鳴った。海がハッとする。今日は宅配便が来るから受け取っておくようにと父から言われていた。
「宅配便だ。言ってくる。」
そう言い残し、階下に降りる。
相手も確認せず、玄関を開けた。
「っ!」
思わず息を飲む。目を見開く。声が出ない。一瞬で嫌な汗がにじむ。
「こんにちは。」
そこには笑顔の雅おじさんが立っていた。
立ち尽くす海を尻目に、おじさんは玄関の中に入ってきた。思わず体がこわばる。
雅は玄関にある汚れたスニーカーに目を落とす。
「颯大くんが来てるんだね、、、そうだ!!それなら、今日は3人でしようか。」
雅は腰をかがめて、穏やかに海の耳元でささやいた。海は耳を押さえながら目を見開くき、いやいやをするように首を振る。
その時、颯大が2階から降りてきた。
「!雅おじさん!」
「颯大くん、こんにちは」
雅おじさんは穏やかに声をかける。海の動揺に颯大が気がついた。
「海?大丈夫か?顔色が、、」
「本当だね。海、大丈夫かい?」
おじさんが顔をのぞきこんでくる。
来ないで、そう言いたいのに声は出ない。息ができない。
「颯大くん、今日はこのあと予定はあるのかい?」
「え?何もないよ!どこか連れてってくれるの?」
「家でね、3人で楽しいことをしようかなと思ってさ。」
海の全身から血の気がひいた。くらくらする。
「楽しいことってなに?!やりたい!」
颯大がはしゃぎだす。
「颯大!!」
僕はやっとのことで声をだした。
「ごめん、体調が悪いんだ。今日はもう遊べない。帰って。」
颯大は不満そうにしていたが、海の顔色の悪さを見て、素直にうなずいた。
「わかった。海、今日は帰る。またな。」
(嫌だ!颯大、帰らないで!)
声には出せない。
固まっている海を見て、颯大は少し考えたあと、雅にそっと耳打ちした。
「あのね、最近、海の様子が変なんだ。なんでも上の空っていうか。今、その話をしてたんだ。 」
!!颯大!言わないで!下を向いて心の中で叫ぶ。体が震える。
すっと雅の目が細くなる。
「そうなのか。それは心配だね。颯大くんは何か知ってるのかい?」
「いや、今から聞く所だったから。」
「心配してくれてありがとう。俺からも聞いておくよ。何かわかったら、颯大くんにも伝えるね。」
「わかった!それじゃ、海、俺帰るな。またな。雅おじさんによく話を聞いてもらえよ!」
「うん、、」
やっとのことで、それだけ言えた。
颯大が帰り、おじさんがドアを後ろ手に閉め鍵をかけた。玄関に立ち尽くす僕に近づいてくる。体が震える。
「海、おいで」
おじさんは勝手に2階に上がって行く。その後をノロノロとついていく。
海の部屋に入ると、おじさんはベットに腰掛けた。僕は所在なく、立つ。
「約束、守れなかったね。残念だ。」
おじさんが静かに言った。
「ちがっ」
僕はあわてて否定する。
「言ってない!誰にも、父さんにも母さんにも、言ってないから!」
悲鳴のような声だった。
「でも、颯大くんに言おうとしただろ?」
「っ、、、それは、、」
「残念だなあ。しょうがない、この動画、サイトにアップするよ。」
「やめて!!、、、もう、絶対に話さない。誰にも言わないから!」
おじさんはじっとこっちを見ている。
「お願い、、します。誰にも、颯大にも、言いません。だから、やめて、、、」
「海、ここに来なさい。」
僕はおずおずと、おじさんの足もとに座る。
おじさんはいきなりズボンのチャックを開け、おちんちんを出した。
「なめろ」
「えっ」
「俺の、舐めて。」
「、、、舐められないの?それぐらいできるよね?」
しばらく迷った。でも僕には選択肢はない。やるしかないんだ。意を決して、舌をだし、舌先でなめた。濃い匂いがする。
「下から上に何回もなめなさい。」
ペチャ、ペチャ
言われたとおり、何回も舌で往復する。
ふと気がつくと、おじさんはスマホで動画を撮っていた。
「やだ、撮らないでよぉ、、、」
小さな声で訴えたが、聞いてはもらえなかった。
「口にくわえて。歯はあてないように。」
口を大きく開き、目をつぶってくわえる。
「そのまま上下に動かして」
ジュボッジュボッ
下品な音が響きだす。
「んう、、う、 」
「ああ、いいよ、海。もっと舌も動かすんだ。 」
グチュッ、グチュッ
水音が響く。
海は必死に言われた通りにする。口の端から唾液が垂れる。苦しい。顔がゆがむ。
いきなり顔の両側をつかまれ激しく口を突かれ始めた。
ぐぼっぐぼっ。
「がっ!っあ、、、あっぐっ、、」
息ができない。必死に鼻から酸素を吸い込む。
顔を揺らす遠慮のない動きに意識が飛びそうだ。涙が自然とあふれてくる。
動きはだんだんと激しくなってきた。
「ああ、いいよ、海。そのまま、口をしっかり閉じなさい。」
喉の奥を遠慮なく突かれ、意識が飛びそうになったその時、
「出すよ!飲め!」
喉の奥に熱いものがぶちまけられた。
海は必死に飲み込む。生臭い匂いに吐きそうになりながら、なんとか飲み込めた。
荒い息を吐きながら、呆然と床を見つめる僕をみて、
「ああ、なんてひどい顔だ」
おじさんは笑いながら、僕の顔を撮っている。涙と鼻水と、よだれと、、、飲めなかった精液も口から垂れている。
はあ、はあ、
必死に息を整える。
「他の人に言いそうになった罰だよ。」
僕は、ぼんやりとおじさんの顔を見る。
「もう二度と、誰かに言おうと思えないような動画を撮ろうね。」
おじさんはベットの上にカメラをセットした。
続く