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第十話:1人に選ばれたくて、1人になりたい
【場面:日本の自宅・数日後】
「……しばらく、全員と距離を置こうと思います」
突如、世界に向けて発信された日本の公式声明
記者会見ではなく、書面一枚だけ
そこにはこう書かれていた
「私の血を求める皆様へ
少しだけ、私を“人”として見てくれませんか」
世界の反応
アメリカ「……っ、俺…何やってたんだろ」
中国「……まさか…泣いてるアル…?」
フランス「……ごめん…甘やかしすぎた」
ロシア「次、会ったら、抱くだけにする(嘘)」
ドイツ「血より、言葉が欲しかったのだな…」
イタリア「うわぁあああん僕が泣いたァァ!!!」
【自室・暗い部屋】
日本は布団の中、ずっと目を閉じていた
吸われた痕がうっすらと残る肌に、自分で包帯を巻く
「誰かに選ばれるのは、嬉しいのに
誰にも選ばれない自分にも…戻りたかった……」
その時だった
\\ピッ//
スマホに届いた“非通知”の音声メッセージ
再生ボタンを押すと、聞き慣れた低音が響いた
「――日本。今から君に会いに行く」
「もう他の誰かじゃない。今度は、俺一人だけで」
目覚めた時、ベッドの端に“1人の男”がいた
視界がぼやける中、少しだけ見えたその影は…
ネクタイを外しながら、静かにシャツの袖をまくっていた
「……っ、誰……っ…」
「もう、吸われたく…ない……っ」
でも――その男は言った
「違う。今日は…血じゃない」
「お前の“心”を、吸いに来た」
日本「………っ」
涙が、つーっと頬を伝った
一方その頃:世界各国
【吸血者たちが動き出す】
・アメリカ、中国、フランス…日本にもう一度会うために“本気の愛”に気づく
・各国で**「俺が一番日本を愛してる」選挙**が発足
・ロシアだけは「日本が望むなら…殺してでも静けさを与える」と発言(恐怖)
🧛次回予告🧛
第十一話「これは恋じゃない、依存だ」
・日本を見守る謎の男の正体判明(最悪のタイミングで)
・各国が“吸わずに愛する”方法を模索し始める
・でも、血の本能は消えず――日本、再び“自分から首筋を差し出してしまう”