:今回:
ʕ•ᴥ•ʔ深澤目線
宮舘:………阿部
阿部:……へ?
宮舘:………。
阿部:……どうぞ。
俺と阿部ちゃんと舘さんだけの楽屋。ほぼ無言の舘さんと、全てを察する阿部ちゃんの会話は、本当にすごいと思う。だって、舘さん今の会話の中で、「阿部」しか言ってないよ?そんなことお構い無しに、阿部ちゃんはソファーのスペースをあけ、舘さんを隣に座らせる。まぁ、あんな無言の舘さん初めてだし、多分翔太と目黒になにかされたんだと思う。多分だけど。だって最近、その2人との距離遠いし。
深澤:……はいはい舘さんどうしたの?
俺は読んでいた雑誌を閉じて、舘さんとあべちゃんの所へ絡みに行く。
宮舘:え、ふっか呼んでないけど
深澤:はぁ!?わら
宮舘:嘘、冗談。
そんな会話をしていれば、隣の阿部ちゃんがこぼれ笑いをした。あ~目的忘れるとこだったわ。
深澤:で?何があったの
宮舘:……。
俺がそう聞くと、さっきまでのうるささが、どこかに飛んで言ってしまった。阿部ちゃんは、「言いたくなかったら、言わなくていいから」となだめている。
宮舘:…翔太…と、目黒……。
阿部:…うん。
何を言い出すかと思えば、やはり翔太と目黒の名前が上がった。
宮舘:……正直、今怖い…。
阿部:…何かされた?
宮舘:……翔太は…キスしてきて…目黒は………俺の事襲おうとした。
深澤:…は!?
宮舘:ふっかうるさい
深澤:ごめんって。
舘さんの話を聞く限り、あの二人、舘さんに手出てた。まって、イライラ止まんないんですけど、わら。「とりあえず殴ってくるわ」と立ち上がった俺を、阿部は「やめなさい」と笑いながら止める。そんな阿部ですら、目は笑っていなかった。
阿部:とりあえず舘様、今日ご飯行こ?3人で!
阿部ちゃんが提案すると、舘さんはすんなりと頷いた。こういう時、阿部天才だと思うわ。そして、今夜、3人でご飯に行くことになった。
[完]
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