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「はぁ…もうわけわかんねぇ」


『あははっ!柊、また振られちゃったんだ?』


そう言って、満面の笑みでビールをぐいっと飲み干したのは、橘燈(たちばなあかり)


図体はでかいのに童顔で意外と筋肉質。

人懐っこいのでこいつはモテる。

悔しいぐらいに。


「お前はいいよな、相手がすぐできてさ」


『うーん…まぁね!』


「嫌な奴!!男と女、両方からモテるし…にしてもお前、番まだ決めてないの? 」


そう言って、燈の方を見ると

少し、 遠いところを見るような

素振りを見せた。


『んー。番みたいな深い関係を結ぼうとする前に破局しちゃうからね、僕』


そう言って笑い、八重歯を見せた。


「おい大丈夫かよ、燈」


『んふふ、あぁ、しゅうだぁ〜』


「電車は…乗れるわけないよな」


俺は燈に肩を貸しながら歩いて、捕まえたタクシーに乗り、今晩は俺の家に泊まらせることにした。


「水飲めるか?」


『…飲ませて、お願い』


「…はい、喋れる?」


『……しゅうって番が欲しいの?』


突拍子もない燈の発言に

俺はむせてしまった。


「な、なんだよ急に」


『聞いてんの、どうなの』


いつも犬みたいにがっついて、へらへらしてるのにいつもの雰囲気とは違い、いつになく真剣な表情だった。


「…欲しいとは思ってる。来年からは就活もしなくちゃいけないし、あんま余裕なくなりそうだしな。」


『……じゃあさ僕 が番になってあげる。』


「…はっ?」


燈が言ったことを理解しようとする間に俺は押し倒されていた。


『…ぼくじゃだめ?ぼくがつがいじゃ、しゅうは、やだ…っ?』


燈は今にも泣きそうな顔で顔を赤く染めながら俺に縋ってきた


「燈だ、お前酔いすぎだって。第一お前はαで___」


そういうと、顔を上げて

首を勢いよく横に振る


『よってらいもん!ぼく、ほんとはずっとしゅうの番になりたかったもん…っ』


『…えへへ、勃ってるじゃんっ♡』


「えっ?!まっ…なんで」


あり得ない。頭では否定しても俺は目の前の燈に興奮していたことは体が示していた。


『柊が僕に興奮してくれて嬉しい…っ♡

ちゃんと責任取るからね…//』


そういうと燈は俺のを咥え始めた


じゅぽっ、じゅぶぶぶ…じゅるっじゅっ…


「あ゛っ?!//燈、やめっ…んぃ//」


燈は幸せそうな顔をし、目を潤ませながら俺のを咥えている


「ほんとやばいって…!…いくっ//」


『〜//…んは、いっぱい出したじゃん♡』


「…っ…燈っ…//」


俺は、友達だと思ってた、いや友達以上の関係にはなれないと思っていた

奴の痴態に興奮していた。


『っんぁ、指っ…やばぁ♡』


ちゅぷっ…♡


「吸い付いてきてんぞ、燈っ//」


『んっ、やぁ……っ?!//んぎっ!//』


「きったないオホ声漏れてんぞ、燈」


『言わな、んぃ゛♡…れぇ//』


ぐちゅっ♡…グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュッ


『ん゛ぉぉぉ〜♡いっぐっ!!いっちゃ//んぁぁんぅぅ///』


「はぁ…はぁ…あかりっかわいい…っ」


『んぇ?かわいいっ嬉しっ…んっ…』


燈side


『んぅ…?えっ?』


気づいた時には、寝落ちしていて

朝になっていた。


「…起きた?」


『…う、ん、あの、僕昨日のことは思い出にしとくから…っ…ごめん…』


本当は言いたくない、こんなこと。

でも、今まで見てきたけど柊はずっと女の子とばかり付き合っていたし、おそらく同性は受け付けないはず。昨日ああやって致してもらえただけでも奇跡だ。


「…お前、αじゃないだろ。」


『…ごめん、違う』


「だろうな。番にしろって言ってきたし…Ωなんだろ、燈」

『…ご、ごめ…あ』


止まらなかった、堪えようと思えば思うほど、涙を抑えることができなかった。


これまで築いていた関係も壊れて、きっと柊は昨日のことを負い目に感じて、友達としてはやっていけるだろう。でも、その優しさが生まれることが嫌だった。


『ごめんなさ…ごめんなさい…騙してて…ごめん…嫌われたくなかったからぁ…ひぐっ』


あぁもう最悪だ。何事なかったように振る舞えばまだよかったかもしれないのに。


「燈。」


やだ、名前を呼ばないで。

その優しい声を聞きたくない


「燈、こっち向いて。」


『……っ?!』


「っ…はは、酷い顔してんな」


『……見ないでよ。もうほんとに最悪…っ番にしてなんて言いたくなかったのに。僕…僕っ…気まぐれでキスとかされたら…もう…諦めきれなくなるっ』


「…謝るのは俺の方なんだ。俺、お前がもしΩだったらな〜って思ってたし//」


『…え?それって』


「…燈、俺の番になってくれませんか。」


『…嘘、嘘だ。だ、だって柊は女しか無理って言ってたじゃん、僕だから諦めて…っ』


「お前以外の男は嫌だった。それに…付き合って振られたって話嘘だし。誰とも付き合ってねーよ。」


『…ほんとに?信じて良い、んだよね?』


「ああ。絶対に幸せに…します//」


『…ふふっあははっ!顔真っ赤じゃん』


「人生で初めてなんだから、仕方ねぇだろ…」


『幸せにしてよ?…はい、どうぞ』


「…っがぶっ」


『いっ…!たぁ…これで、良いんだよね』


「好きだ、燈」


『俺も!大好き!…柊っ』


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