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無「鳴海と籍を入れることにした。」
京「うん。おめでとう」
真「は?俺何も聞いてねえよ????」
あの日から数日後無陀野は同期を集め鳴海と籍を入れる事を伝えた。(鳴海はしばらくは絶対安静を言われたので泣く泣く羅刹でお留守番)
真「いつの間にそんな事に…てかアイツ起きたのか?」
京「少し前にね。色々と検査もあるから前線復帰にはしばらくかかるかも」
真「それは別にいい。仕事全部持ってくからなアイツ。サボってもバチは当たらんだろ」
京「サボりって…」
今回集まった理由は無陀野からの誘いだ。普段は誘いもしないくせに今回は何故か同期だけを誘ったのだ。
真「で?俺らしか呼んでねぇって事はそれなりの要件なんだろ?無人」
無「ああ。お前らにしか頼めない」
居酒屋の個室で無陀野が話した内容は結婚式の事だった。
無「鳴海の体調が落ち着き次第、挙式を予定してる」
真「ブハッ」
京「ぎゃあっ、こっち向かって吹き出さないで!!!」
無陀野から出た挙式というワードに思わず吹き出した淀川とその被害を受ける花魁坂
真「は、え?挙式?挙式ってあの挙式か?」
無「それ以外何があるんだ?」
真「いや…でも法律的には問題ねぇし、、じゃなくて本当に挙げんのか?」
無「もちろんだ。指輪も用意してる」
無陀野は懐からリングケースを取り出しテーブルの上に置いた
京「え、開けていいの?」
無「俺のだけどな。鳴海のは隠してある」
真「これブランド品だろ。ティファニーか?」
ケースを開けるとシルバーのリングが鎮座していた。
京「一応聞くけど…おいくら?」
無「ざっと1000万」
京「ブーーーーッッッ!!!?」
真「汚ぇ飛ばすな!!!」
京「1000万!!!?」
無「オーダーメイド品だからな」
今度は花魁坂が酒を吹き出し淀川に引っぱたかれていた。
京「嘘でしょ!!!?ダノッチ戸籍の件でもめちゃくちゃ払ってたじゃん!?」
真「あれはやべぇよ」
無陀野は鳴海の戸籍を買うのにあたってとんでもない額を支払っていた。
無「アレは半分は校長も関係してる」
京「だとしてもよ????」
真「戸籍に億単位はイカれてる」
無「億はいってない」
真「話の論点が違ぇよ馬鹿野郎」
京「ほんっとになるちゃん絡みになるとある意味でのポンコツになるよね〜…」
無「?嫁に良いのを与えて何が悪いんだ?」
真「コイツ…」
無「鳴海は可愛いから取られないようにしないと」
真「おめェだけだわ」
無陀野のサイフ事情が気になるレベルの金遣いに2人は呆れていた
無「話を戻すが京夜、お前鳴海の父親役やってくれ」
京「オレぇ!?」
無「真澄は俺の着付けを頼みたい。鳴海のは猫咲に任せてる」
真「神父は?」
京「人の話聞け???」
無「それは校長が買って出てくれた。」
花魁坂を気にせず話を進める無陀野と淀川
真「場所は?借りるのか?」
無「最中に襲われたくないから場所は羅刹の教会だ。」
真「参加者」
無「予定してるのはお前らと校長、それに猫咲達だな。」
真「他は?」
無「呼ぶのはお前らだけだな。」
無陀野は共通の知り合いしか呼ばない小規模の挙式を挙げると言った。
京「ダノッチ幸せそうだね〜」
真「だな」
酒が入り楽しそうに鳴海の話をする無陀野は生徒には見せられないぐらい惚気けた顔をしていた。
真「何年だ?こいつの片想い」
京「小学校の時からだから十数年?」
真「拗らせてんな」
京「鳴ちゃんの隠し撮り持ち歩くレベルだからね」
真「シンプルにキモイ」
気がつくと無陀野は眠っており花魁坂は苦笑し自分の上着を掛けてあげた。
京「まあ何はともあれ2人がくっ付いて良かった良かった。」
真「もう鳴海の牛丼食えないのは痛いな」
京「頼めば作ってくれそうだけど」
真「旦那の目の前でそれが言えたら苦労はしねぇよ」
京「そりゃそうか!」
同期で残ってるのは鳴海を含めたこのメンバーだけで行動する時は基本一緒だった。
羅刹に来る鬼はそれなりの事情を抱えており中でも色濃かったのが鳴海。
でも本人は意外にケロッとしてカラカラと笑っている。
鳴海のおかけで救われた事もあるので2人の結婚は素直にこころから喜べた
京「ダノッチ寝たけど仕切り直して2人の結婚を記念して乾杯っ!」
真「乾杯」
京「俺らの癒しをちゃんと幸せにしろよ〜ダノッチ」
無「…zzZ」