ゾム「おー!ここが今日泊まるホテルかぁ!広いなぁ!」
緑色「そうそう。でも2部屋しか取れなかった、、、でもここが1番質が良かったから、」
ゾム「ありがとぉな!みどりくん!みどりくんがホテル探して取ってくれんかったら今頃俺ら腕ちぎれてるで!」
緑色「ゾミー、、、、うん!いいぜ!!」
シャークん「じゃあ、2:2か?」
緑色「そうだね」
ゾム「編成どうするんや?」
シャークん「俺誰でもいいよ。あ、でも五月蝿い人は却下」
誰でもいいと言いながら後付けするシャークん
緑色「おれもー」
シャークんと同じで五月蝿い人は却下の緑色
ゾム「俺は誰でもええで。みんなやしな」
皆だから誰が一緒でも良いと本当の兄弟に接する兄かのように優しく微笑むゾム
緑色/シャークん/ぐちつぼ「「「ゾミー、、、」」」
窓は閉まっていると言うのに吹くはずのない風が3人の髪や服を揺らす。
緑色「2人ともゾミーって呼ばないで!それは俺だけの特権なの!!」
ふと我に返った緑色はシャークんとぐちつぼが『ゾミー』と呼んだ事に対して怒りを顕にした。その姿はまるで大切な物を取られそうになった子供のようで、、さすが2番目の甘えん坊は違うなと思った。プクッと柔さそうな頬を膨らましながらゾムの腰辺りに抱き着いていた。
ゾム「みどりくん、、、ふはっwwそうやな、みどりくんの特権やな。」
突然の事に少し驚いたゾムだが、緑色の愛らしい仕草と可愛いわがままに思わず吹き、愛し子を撫でるかのような優しい手つきで緑色の頭を撫でた。くすくすと笑いながら先程と同様、優しい笑みを3人に見せながら。
ゾム「それで?どう決める?」
シャークん/緑色「「うーーん、、、」」
ぐちつぼ「グッパーしようぜ!」
ゾム「おっ!ええやん!グッパーしようぜ!」
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1部屋目ゾム、ぐちつぼ
2部屋目シャークん、緑色
ゾム「、、、、なかなか決まらんかったけどそれはどうなんや?」
ぐちつぼ「まぁ、、仲がいいってことだな!!」
シャークん「五分ぐらいこれしてなかったか?」
緑色「長かった。」
ゾム「みどりくん途中から飽きてチョキとか出しとったもんなww」
緑色「えー、覚えてないー」
ゾム「んなら荷物置きに行ってきてやー」
シャークん「いってきまーす」
緑色「行ってくるー」
ゾム「はーい。、、、んなら俺らも出ますか。どうせ隣やし」
ぐちつぼ「そうだな!」
ゾム「何買おっかなぁ」
ぐちつぼ「あ、先飯行かない?」
ゾム「、、、せやな!ぐっちナイス!忘れとったわ!」
ぐちつぼ「いや忘れてたんかいww」
ゾム「いやー皆と居るとご飯のこと忘れちゃうんよなぁ」
ぐちつぼ「おっ?それはご飯よりも俺たちの方が大事ってことかぁw?」
ゾム「、、、んふふっw、、そうかもしれんなぁw」
座っていたソファから立ち上がり、数歩歩いた所で立ち止まった。ソファに座ったままのぐちつぼの方に上半身だけを軽く向け、いたずらっ子のような、だけど何処か大人の不思議な雰囲気を纏った笑みを浮かべながらそう言い放ったゾムに、ぐちつぼは少しだけ目を見開いた。
それがどんな感情かは詳しくは自分でも分からなかったが、とりあえず思ったのは
『この人本当にたまに末っ子感が無くなって俺達よりもずっと年上の大人の雰囲気出して来るんだよなぁ』
という事だった。これが俗に言う小悪魔というものだろうか?
ぐちつぼ「、、、嬉しいねぇ」
ニヤリと笑いゾムとは少し違った形の真っ白なギザ歯が見えた。
ゾム「んふふっ、ほら、みどりくん達来るからはよ出るで。」
ぐちつぼ「はーい。」
緑色「ゾミー!早く行こ!」
エントランスに行くと緑色とシャークんはもう待っていて、ゾムを見た緑色は走りよってゾムの手を引いた。
シャークん「早く行きましょ!」
シャークんも緑色の後に続き、ゾムとぐちつぼに笑顔でそう言った。
ゾム「んー。はいはい。お祭りは逃げんからそんなに急がないの。怪我したら危ないで」
いつもは末っ子のゾムだが、先程の余韻が残っていたのか大人の対応を見せた。
緑色「、、、はーい」
緑色はそれが少し悲しかったのか、珍しく演技でもなく純粋な気持ちでしょげた。
シャークん「あ、みどりくんしょげた。」
ぐちつぼ「みどりくんもしょげるんだなぁw」
ゾム「、、、ほら!みどりくん!はよ行くで!」
珍しい緑色を見たゾムはホテルの出入口を出て、すぐにしょげた緑色の手を掴み、先程の雰囲気を一切残さず、いつもの末っ子感を満載にした幼い子供の様な純粋たる笑顔で手を引いて走り出した。その後にシャークんとぐちつぼは続き、少し困ったような笑みをお互いに向け、吹き出した後笑顔で走り出した。
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緑色「ゾミーこれ何?」
ゾム「、、、なんやろこれ、、、」
シャークん「不思議な形してんな」
ぐちつぼ「なんだぁ?これ。」
「おう!兄ちゃん達!これ知らないのかい!」
ゾム「これなんなん?」
「これはだなぁ!タコスって言うんだ!M国の名物だな!美味しんだぜ!」
ゾム「へぇ、、美味しいんなら1個買おうかな」
「お!毎度ありぃ!」
ゾム「、、、、あ、美味い、、」
緑色「どんな味する?」
ゾム「うーーん、、、お好み焼きのソースじゃ無くてドレッシングバージョン野菜増し増し」
緑色「、、、、なにそれ、、」
ゾムの感想を聞いてあからさまに嫌な顔をした緑色。実は彼は大の野菜嫌いで、よく運営国の医務官にも野菜を食べろと怒られているくらいだ。
ゾム「まぁ食べてみてや、美味しいからさ!」
緑色「、、、じゃあ、、、1口貰う、、、」
ゾム「ん!どーぞ!」
緑色「、、、、ん、、んー、、、まぁ、、美味しいんじゃない?」
ゾム「せやろ!美味いやろ!」
シャークん「えー?どんな味するの?俺にも1口頂戴」
ゾム「ん!」
シャークん「、、、、、、、、んー、、おぉ、意外と美味しい。」
ゾム「ふふん!せやろぉ!あのみどりくんが美味しいって言ってんやからあらたり前やで!」
緑色「美味しいとは言ってない。美味しいんじゃないかって言っただけ。」
ゾム「えー?」
ぐちつぼ「ゾムさん俺にも!!1口!!」
ゾム「はいはい。あーん。」
ぐちつぼ「、、、、え!うまぁ!」
ゾム「これいる?全部あげよか?」
ぐちつぼ「えっ、いや流石に全部はなんか悲しくなってくるから」
ゾム「、、、あ、そっかぐっちお金無いんやっけ。忘れとったわ。」
ぐちつぼ「おおい!!そこは忘れないでくれよ!!虚しいだろ!!」
ゾム「wwwwごめんってwほら、これあげるから許してぇな、な?」
ぐちつぼ「、、、、仕方ないなぁ!」
ゾム「www食べかけだけどww」
ぐちつぼ「美味しいは正義だから許す!」
ゾム/緑色/シャークん「「「wwwwwww」」」
この後も4人は屋台を周り、たくさんのお土産と自分用の物を買った。
大半はゾムが買い、緑色、シャークん、ぐちつぼはほとんど自分のお金を使わなかった。
使おうとはしていたのだが、ゾムが気付いたら払っていた為、有難く気持ちを受け取っていた。
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ゾム「はー、疲れたなぁ、、この後どうする?もうホテル帰って寝る?」
緑色「えー、、もうちょっとだけここに居たいー」
シャークん「この後花火上がるらしいっすよ」
ぐちつぼ「え!見ないと損じゃん!」
ゾム「じゃあ見てから帰るか!」
緑色「やった!花火!」
シャークん「、、、、、ちょっとトイレ行ってきて良いっすか?」
ゾム「んー?、、、、、おん。でも俺も行ってええ?」
シャークん「じゃあみどりくんとぐちつぼさんはここで待ってて。」
緑色「え、このサボテンと2人きりにするの?」
ぐちつぼ「おおい!俺じゃ不満かぁ!?」
緑色「当たり前でしょ」
ぐちつぼ「うっ、、、」
ゾム「すぐ帰ってくるから、な?」
緑色「むぅ、、、わかった。行ってらっしゃい。すぐに帰ってきてね。」
ゾム「おん!待っててな!絶対ここで待っててや?俺達が迷子になっちゃうからな!」
緑色「分かってるよ」
ぐちつぼ「みどりくんといい子に待ってまーす。」
シャークん「じゃあ行ってきます」
ぐちつぼ「いってらー!」
ぐちつぼ「いやーこんな所にも俺たちを狙ってくるバカって居るんだなぁ、、」
緑色「ン。ホントニ愚か。」
ぐちつぼ「みどりくんってゾムさん居なくなったら格段に口数減って無表情になるよな」
緑色「話すことないし。」
ぐちつぼ「っかー!これが格差かぁ、、、きびしー!!」
緑色「うるさいよ。少しぐらい静かにしたら?寝る時それでゾミーに迷惑かけないでね。」
ぐちつぼ「はぁい。善処しますー。てかシャークんにもそんな態度なの?」
緑色「そんなわけないでしょお前だけ。」
ぐちつぼ「っかー!!」
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ゾム「おい。俺らが目的ってことは分かってんねん。何処からの依頼かはよ吐けや。」
シャークん「それとももっと残酷な方法で、最もお前らが苦しむ方法で殺してやろうか?」
ゾム「、、、、、はよ応えぇや。なぁ?」
「、、なぜ、、バレた、、」
シャークん「逆になんでバレないと思った?あまりにもわかり易すぎて笑えたわ。」
ゾム「ほんまに愚かやなぁ、、お前らは雑魚暗殺者共は、、、なぁ?シャークん」
シャークん「ほんとにな。これだから雑魚は嫌いなんだ。相手する価値も無い。」
「ひっ、、、し、C国だ、、た、頼む、、情報はこれで全てだ、、、もう、解放してくれ、、」
ゾム「分かってるか?愚かなゴミクズ共。敗者に未来は無いからな。」
シャークん「馬鹿だね、この世界は殺すか殺されるかだ。それなのになぜ生きるという選択肢があると思った?馬鹿げてんな。」
ゾム/シャークん「「俺たちを狙った時点で生きると言う選択肢があると思うなよ?」」
その言葉を最後に、その哀れで愚かな暗殺者の目の前は真っ暗になり、二度とその目を覚ます事は無かった。目を閉じる前、赤い飛沫が見え首を飛ばされたのだと気がついたのは、二度と光を見る事が出来なくなった後だった。
ゾム「、、、まだ狙ってくる馬鹿な奴らがおったんか。」
シャークん「、、、ほんとに馬鹿だなぁ、、こちとら四皇の緑だぞ?」
ゾム「シャケさんそれ言いたかっただけやろ。」
シャークん「、、、バレたw?」
ゾム「wwwww」
ゾム「ほら、はよ帰ろ。みどりくん達が待ってるから。」
シャークん「そうだな!早く帰ろう!」
仲良く笑い走る彼らの後ろには、見るも無惨な死体がおびただしい程転がっていた。最後の一人が1番ましで1番幸せな死に方をしたであろう。彼らを狙わされた可哀想で愚かな暗殺者達の死体は薄暗い路地裏で誰にも見つかることなくネズミやカラス等の餌になるだろう。
コメント
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好きだわぁ 神〜! めっちゃ強いのにこの4人でいると本当の家族みたいに、年頃の男の子みたいになってるの好きやぁ
四皇の緑wかっけぇわw ってかzm末っ子かと思いきやの大人感って無双すぎ(?) そしてgtとmdの会話が新鮮すぎてやばい